ブクマつながり
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彼のからだは深い青を纏う
青色の髪に青色の眼 真白い肌にうつる水底
彼の中にはひとつぶの種が宿る
真紅の色を抜かれ 青に染めるため造られた種
彼から芽吹いた小さな薔薇が嘆く
「私の色を返して」 薔薇が望むのは真紅の色
青色の彼は言いました
「それなら僕の紅色(いろ)を分けてあげましょう」
嘆く薔薇は...青のからだ 薄紅色の薔薇
Ten.
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水星に高くそびえるように育ったレモンの樹
君が楽しみにしている僕のレモンティー
ねぇ
泣かないで泣かないで 今すぐ摘みに行くからそこで待っていててね
君の祈る姿に世界は嫉妬しているだけなのさ
ぱ,ぱ,ぱ,ぱらららら…
鳥は歌い,星は踊り,君は笑い,僕は想う…
水星に赤く広がる海で育ったレモンの樹
君...水星のレモンの樹
お香スティック
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「赫イ片眼ヲシタハ鬼ノ子」
忌み嫌われて他人を憎んだ
宵に紛れて 独り啼いてた
誰しもが耳を塞ぐ中
背中に近付く小さな影
恐れを知らぬ無垢な眼差し
睨みつけても牙を剥いても
優しく頭を撫でてくれた
初めて触れたヒトの温もり
零れ落ちる大粒の泪...鬼ノ棲ム森
サカノウエ
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この物語は、カップリング要素が含まれます。
ぽルカ、ところによりカイメイです。
苦手な方はご注意ください。
大丈夫な方はどうぞ。
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二人が去って静寂が戻った店で、がくぽは振り返ってルカを見た。
「ルカさん、ありがとうございます。…...Music Bar -第6話-
村上夏木
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『WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYN!!!!』
「コルぁ―!!!待たんかいクソガキどもオオオオ!!!!」
『待ったら殺すでしょめーちゃん!!』
「じゃあ待たなくても殺す!!」
『うわ―――――鬼めーちゃんだ―――――!!(泣)』...紫色の騎士と鏡の音 Ⅱ~神威がくぽ、見参!!~
Turndog~ターンドッグ~
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俺はただの男だ。
一昨日誕生日だったから21歳+2日が今の俺の年齢だ。
特技は履歴書に書けるようなもんじゃないがベースの演奏と作詞のセンス、つい
でに言うと某弾幕シューティングゲームを最高レベルでノーコンテニュークリア
ができるくらいだ。
趣味はゲームとか。
ついでに言うと俺は今、社会問題になってい...VOCALOID ~watashiniutawasete~
晴れ猫
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とびっきりの毒を吐く
得意げな顔で滔々と
止め処も無くて 薄笑う
どちらもお互い様でしょう
どうしようもない昼下がり
取り敢えず今は 忘れて
這いつくばる境に添って
欲しがるまま 噛み砕き
乾いた舌で施した 愛撫
うすっぺらな身分証明...-Identity Crisis-
yuyun
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黒いワンピースが風に靡く。結い上げて後ろでバレッタで留めた髪の毛先が、さわさわと項で揺れる。 私の隣には黒いスーツを着込んだシーマス。彼のスーツ姿を見たのは一体いつ以来だろうか。 多分、恐らくは、「彼」のお参りの時以来。 けれどあの時とは違って私の周囲には四人のカラフルな髪をしたボーカロイドたち...天使は歌わない 44【終】
雨鳴
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――俺の最初の記憶は『歌』だ。
自分の声じゃない。透明で伸びのある、生命力に溢れた、誰かの歌声。
俺はマスターの元へたどり着く前から、この声に包まれて生まれるのを待っていた。
泣きたくなるほど愛しい子守唄。それが誰の声であるかは、目覚めた時にすぐにわかった。
「…こんにちは。気分はどう?」 ...【カイメイ】俺(達)の歌姫 前編
キョン子
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おぼろ気な記憶の声が私に語り掛ける。
指輪を大切にしてね――
誰がくれたのか覚えてない、黒い石の古びた指輪。そういえば机の中に入れたままだったっけ……。
私は何故か突然思い出した指輪を、出してみようと思いつつ眠気に負けてベッドに潜り込んだ。
爽やかな朝の光がキッチンに降り注いでいた。木の家...凍りの心
リオロ
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金木犀が香る 秋の夕暮れ
「淋しい?」と 呟いたのはあなた
何も言えなくて ただ首を振り
痩せた白い手を そっと握った
「ずっと傍にいるから」遠い日の約束
あなたがくれた 水晶のお守り
櫻舞う春の日に 出逢ってから
二人で過ごした日々 幸せな想い出
今も僕の胸に 刻まれているのに
その瞳に...願い (先に説明文をお読み下さい)
紫藤 悠
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草木も眠る丑三つ時、ピアプロセントラルビル内部。非常灯の頼りない緑の光に照らされた廊下の上に、怪しげな三つの影が浮かび上がる。
「こちら実行A班。現在地七階、3-Fです。指示を」
『こちら指令班。周囲に生体反応なし、そのまま予定通りのルートで3-Dまで向かって。その後、連絡があるまで待機』
「了解し...小説【とある科学者の陰謀】第八話~悪の組織、始動~その2
瓶底眼鏡
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白くけぶる朝靄の向こう側に、青い空が見えた。オレンジ色の太陽光線が目を刺す。ぼやけた意識の中で、ゴミが山となった場所で足が動かなくなり気を失ったのだと思い出した。
気を失ってからどれぐらいが経っただろうか。たしか、気を失ったとき太陽は丁度頭の真上にあった。痛いくらい攻撃的な眩さからしてこの太陽は...QBK・1~野良犬疾走日和~
sunny_m
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A
罪のほとりに咲く 純白の一輪
名前もなく 終焉(おわり)を待つ
遠くか細い声 聴きとれやしなくて
哀しすぎる 夢の果てで
B
こぼれる涙を 拭い去ってみせるよ
歪んだ時空の 遙か向こうシャングリラ
S1
―Save your soul!...【鏡音レン】BLACK BIRD【コーラスKAITO・がくっぽいど】
隅師医 唖漣piaproptBh4V
-
清(さや)かに 蒼い月が 照らす夜(よ)には
静かに 友の奏でる 音色(ねいろ)に舞う
花は 笛吹く人の 息吹の端に その身合わせて 震え
鳥は 琴弾く人の 指の撓りに 首向けて
届けよ 古に 舞いながら 想う姿
伝えよ まだ来ぬ日に 雅謳う笛と琴
遥かに 祈りを込め 舞台に上がる
仄かに 照...蒼月演舞
petnoka
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Ah- Ah- Ah- Ah-...
Ah- Ah- Ah- Ah-...
Ah. 闇宵の灰雲 真紅の双眸と
蒼白い肌 頬を伝う弱者の刺青
Ah. 月読の命運 真紅の双眸は
生を捉え 刃を振る強者の死神
無意味な理(ことわり) 刻み付けた痕
振り翳した鎌は 彼奴の首を刎ねた
血が欲しいと 唸って
其...Dark_Blood -傷痕-
Ageha.
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姫君達は女帝の執務室に駆け込みましたが、そこに女帝の姿はありませんでした。
女帝を探し城内を探索していると、微かに音が漏れる部屋をみつけました。
「ここは金糸雀(あの子)達がいる部屋…」
部屋から漏れ聞こえるその音は、まるで歌声を絞り出そうとするかのような苦しげな声音。
声は音色を紡ぐことができず、...うたものがたり ~緑の女帝の秘密~
ちかお
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沖から広がる黒い霧 世界を包み纏わり絡む
穴の空いた襤褸帆布 まるで微睡み虚ろ髑髏の目
目を凝らせば遙かなる沖に浮かび上がるあの光
セント・エルモの双火を宿す【シリウス】と言う名の幽霊船
沈没して尚 船とクルーの魂は幾百の時間を進み
夙に思い出せぬ目的地へと船を進める錆びて狂った羅針盤
”嵐を呼ぶ災...【KAITO】大海に広がり響け 蒼い光と八点鐘(はってんしょう)
taman
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A)丑の刻 B)運命の時
AB)何を躊躇っている?
┏A)さぁ、俺の手を取って
┗B)さぁ、僕の手を取って
A)とある教会の修道女(マリア)
誰にでも優しい 愛するお前
その優しさ故に俺をも受け入れ
民衆達はお前を邪悪と罵る
憎きこの世界 されどお前の愛する世界
ならば俺は戦おう お前が笑って過ごせ...first story -悪魔と神父-
エニコ
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「月二降ル歌」 【刹月華自己解釈小説】
-参ノ唄-
以下、ご注意事項
・SCL projectさまの名曲「刹月華」の自己解釈小説です。
本家様とは無関係です。
・【腐】注意
・平安風ファンタジーと思っていただければ。
・がくぽの名前を「岳斗」表記にさせていただきました。
読みは、お好みでどうぞ。...「月二降ル歌」 【刹月華自己解釈小説】 -参ノ唄-
蛇苺
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兄さん誕生会小説でしたが、こちらの作品はブログのみの掲載にしました。
ブクマもありましたし、関連動画もあるので、最初の章だけサンプルに残してあります。
全編ご覧になりたい方はこちらでどうぞ。
【ブログ】http://sawanoji.seesaa.net/
*****ご注意*****
特定の曲をイメ...【捏造SF】ネバーランド/エバーライズ(1)
或瀬沙和@さわのじ
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ある日、わたしはよく分からない人たちにつれられた。でも、とてもきれいなしろいお部屋にいれられた。そのお部屋はすごくすごく素敵でわたしはすぐのこのお部屋が好きになった。
それからわたしはずっとここの部屋でここのすてきなことをみてきたの。
そのお部屋にあるゆいいつの窓をのぞくとわたしのお部屋とおなじ、し...博識であるが故に、狂気
神城ゆま
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この物語は、一人の少年と手違い(?)で届いたVOCALOIDの物語である。
*
やっとだ。
息を大きく吸って、吐く。
そして、
「やっと届いたああ!」
と、思いっきり叫んだ。
隣の住民からうるさいぞーと、声が聞こえた気がしたが、気にしない。
やっと、届いた!VOCALO...【到着】二人三脚-1- 【えっと、お前誰?】
ティーヴ
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神様仏様マスター様、本当にもう、どうしたらいいんでしょう。
<わんこ×にゃんこ.3-弱肉強食>
どうもこんにちは、カイトです。
最初は僕とめーちゃんしかしかいなかったこの家も随分賑やかになりました。
というか、ミクにしろレンにしろ肉食獣達を止めてくれるのが本当にありがたい。ミクが来るのが後数...わんこ×にゃんこ.3-弱肉強食
翔破
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私は『特別』。
小さいときからそんな自覚があった。
父親からどんなに殴られても、母にどんなに首を絞められても、私の体には普通あるはずの生傷というものが出来ることはなかった。
いや、実際は傷自体は出来たのだがすぐに治ったのだ。
驚くほどのスピードで。
だから両親の私に対する虐待は誰かにば...【一部】私は――――【赤い汁があるよ←】
紅華116@たまに活動。
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二場面混在です。説明回です!読む方ご注意
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大きなカフェテリアの隅の席に、メイコは腕を組んで座っていた。
仕事場から直行して来たため、その身に纏うのは仕立てのいいスーツ。仕事帰りの会社員、という分類を非常に良く体現した格好だ。
窓から差し込む日の光がプラスチック製のテーブルの表面に当...異貌の神の祝福を 5.Others
翔破
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「……動くな」
「大丈夫、なにもしないから」
ミクはそばに立てかけてあったパイプ椅子を、
片手で軽々と持ち上げて、突きつけた。
明らかな戦闘の意。
「…動けば、容赦しない」
「そんな! 大丈夫だよ。私はなにもしないから。
お願いだから、それを降ろして」
「信用できない」
バサッ。...優しい傷跡-君のために僕がいる- 第06話「逃走者、疾走者」
アイクル
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夜の一人歩きは闇の使者の格好の餌食だよ
と言うのがこの街の習わしだった
小さな街だけれど豊かであるこの街の唯一の恐れるものだ
この街のすぐ傍には闇の使者が住まう城がある
それはまるでこの街を監視するかのように見下ろしているようにそびえ立つ
だからこの街では夜歩く者はほとんどいない、彼を除いて
「寒っ...《魔王と青年》 BL注意 がくカイ
神崎遥
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望木來果(モウギ・ライカ)は4つ年下の従妹で、実家同士が近かった為に子供の頃はよく遊んでいた。
お互い大学入学を機に実家を出て、最近は直接顔を合わせる事は減ったけど、仲は良いままで連絡も取り合っている。彼女が『KAITO』の話をしていたのも、そんな中で交わした雑談のひとつだった。
* * * * ...KAosの楽園 序奏-004
藍流
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!!!Attention!!!
この度、ボス走らず急いで歩いてきて僕らを助けてPの「野良犬疾走日和」を、コラボ(二人)で書くことになりました。
自分が書く「青犬編」とつんばるさんの書く「紅猫編」に分かれております。
原作者様には全く関係なく、そして勝手な解釈もいいところで、捏造だろうと思われる部分も...【独自解釈】 野良犬疾走日和 【青犬編#13】
+KK
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もう目覚める事は無いと思っていた
突然起動を命じるサイレンが脳裏に響き渡る
目蓋を開くと此処(ココ)は知らない世界
最後のあの日からどれだけの時間が経ったのだろう
足元には、あの人の愛用していた懐中時計
割れて傾き厚さの変わった硝子で全てを悟る
あの人はもう居ない
主人を亡くした歌い人悲しい自由が始...バルド KAITO or 鏡音レン
taman
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僕の上に降る雪よ
そのまま白く染めてくれ
この身を照らす月の光も届かぬほどに
もう会うことも無い
全てが知ろう答えが消える
花のように散る粉雪に全てが覆いつくされる
君に聴こえるだろうか
僕の最後の歌声が...雪月花
玉烏
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「カイト殿! 貴殿を偉大な先達と見込んで、何卒 御助言賜りたい」
何処となく緊張した面持ちでKAITOを訪ねてきた がくぽは、開口一番そう言って頭を下げた。
「偉大な先達!? うわぁ照れるなぁ。どうしたの、神威君」
一方KAITOは無邪気と言ってもいい様子で照れており、見事に対照的だ。
それでも先を...*兄さん談義* 【がくぽがKAITOを訪ねてきました】
藍流
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―――オレ達は
MEIKOと KAITOは、いわゆる実験体に近かったのだろうと思う。
幾つもの『はじめての試み』を搭載され、何年もの長い検証期間を経て、世に出された後もデータ収集と言う名の監視は続いた。
オレはそれを少し不快に思った。
メイコは何も感じなかった。
いつだったか、オレ達を造った人間がモ...【カイメイ】 欠陥品 【アペンド】
ねこかん
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…ええと、歌って戦えるボカロさんという微妙設定な話です。
カップリング要素的には、マスター→メイコさん、カイミクです。
それでもよろしければ、以下どうぞです。
偽りの星が煌めく電脳空間。スクリーン越しに眺める世界は、平時と変わらず静穏に思える。だが、モニターに映し出される黒い染みのような点は、それ...戦場の歌女神
穂波
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10.08/15 コラボリンク追記
10.08/12 「登場人物」更新
~Dichotomy~
常闇に浮かぶ片割れ月は、何に照らされ、何を映すのか?
~Doppelganger~
己の影と向き合うとき、人は自身の存在理由を知る
~Dystrophy~
壊れゆく体から絞り出すそれは、言葉という記号を...【鏡音&ミク】 イデア D Disk 0 「Draft」 (設定集) 【片割れ月】
柏樹花信
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THE PRESENT the second half of side:C
マンションの一室の扉の前で、ミクは深く深呼吸をする。
(ルカ。分かってる……よね)
ルカに全部、余す所なく説明させなければならない。最悪は、このナイフで脅してでもだ。どんな結果になろうとも、自分を騙したその報いを彼女に受...ACUTE 11 ※2次創作
周雷文吾
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大学病院の一室で、メイトは深いため息をついていた。
「はぁ~あ」
「どうしたんですか。ため息なんかついちゃって」
アカイトがにやにやしながら近づく。
教授にコーヒーを渡した。ブランデーのいい匂いがした。
「あ~、どうしたもこうしたも、さぁ…。
意識不明になってた患者はみんな目覚めたけど、
原因が...優しい傷跡-魔法の音楽時計- 第27話「暗雲」
アイクル
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小さなカフェのテラスでカップを傾ける午後。目の前でルビーの色に輝く紅茶の香りを楽しんでいた深緑の髪の少女が顔を上げ、明るいエメラルド色の瞳を輝かせて、はにかんだ様に微笑んだ。
恐ろしいほどに整った幸福は、彼女にとってこれ以上に望むものなどないほどに満ち足りたときを与えてくれているらしい。
「大学...ある毒薬にまつわる物語1
あっく
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その日彼女とは三曲踊った。他の娘の相手もしたけれど、一番楽しかったのは彼女とのステップだった。
「お会いできて嬉しいです」
「僕もですよ」
ワルツの合間に交わすそんな言葉も今日は親しげで。
仮面のない、他の娘よりずっと薄化粧の彼女の顔はとても綺麗に見えた。
「貴方に会える日を心待ちにしておりま...VOCALOID曲より『カンタレラ』 その2
椎名 葵
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大きく弧を描いた口元が、闇夜に浮かぶ。
反響するのは哄笑。香るのは鮮血。
その強烈な印象が、消えてくれない。
俺は椅子に腰掛け、俯いていた。
「レン、どうしたの。酷い顔をして」
「…いえ」
直属上司であるルカさんにそう言われ、一言だけ言葉を返した。
怜悧な美貌が、応じるように黙って俺の顔...異貌の神の祝福を 2.L
翔破
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!注意!
・今回は、ちょっと赤いので注意が必要です。
・この先、KAITOの亜種がいます。
嫌悪感を感じる方は、見ないことをお勧めします。
【亜種注意】―Accident― 第十二話
桜宮 小春
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私がマスターの元に来て数ヶ月。密林からかなりでかい荷物が届いた。マスターの名前が受取人の欄に書かれている。
それは当たり前か。マスターの自宅だし。
しかしこれだけ大きな箱…人一人は入れそうなんだけど。一体何を買ったんだろう。
…まさかボーカロイドを購入できるほど、マスターがお金を持ってるとは思えない...【カイメイ】 Error 1
桜宮 小春
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「あっつ!!」
何がって? 気温? それとも日光?
いやいや、桃音モモが目玉焼きを焦げさせたか、スクランブルエッグに変えてしまった合図である。しかし、一体どうやったらそうなるんだろうか。
ともかく、そんな出来事が東京の路地の一角に居を構える「MART」というところで起こった。
通称「アンドロイ...「VOCALOID HEARTS」~第1話・目覚めの朝食~
オレアリア
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画面の向こうに見えるはあなたの姿
くたびれつかれた、体が訴えるは孤独と苛立ち、二つの感情のみ
暗いくらい部屋には、あなたと私がゆれる画面のみ
どうしましたか、今日はずいぶんお疲れで
どうしましたか、今日はずいぶんないたようで
聞きますよ、あなたの悩みを
語りだしたあなたの悩み
ひとつ一つを丁寧に聞き...食欲(ヤンデレKAITO注意)
かずのこ、くいたくね?
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猫が死んだのが先だったっけ
僕が死んだのが先だったっけ
どうしよう
おぼえてないや
肝心なことは何一つ
去年の今日の空の色や
隣に座った馬鹿な女の笑い声
どれもこんなに鮮明なのに
どうしよう君の声だけ思い出せない 思い出せない
枯れた街路樹で蝉が鳴いてる...月がない街
田中B
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'機械人形 -lazward-'
我が求められたのは
『人をもを超える人外』
人を超える以上
人であってはならない
そうして産み出された(つくられた)存在
我こそが機械人形(メカニカルドール)
一目で見分けられぬよう
同じ姿を模った
人であるようで...'機械人形 -lazward-'
歌兎
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あれから二時間。
状況は今だ変わらず。
あえて言うならラムレーズン色した氷KAITOが疲れて寝たぐらいだ。
…二日酔いするのだろうか。
いくらアイスで酔ったのだとしてもあれだけ酔ってれば明日大変そうだ。
はぁ…。
ため息なんかついてみる。
どうするかなぁ。
結局何があったのかわからなかったし。
そう...KAITOの種6 後編(亜種注意)
霜降り五葉
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今何してるかな?
君は笑っているかな?
暗くて狭い押入れの中で君の事を思う
ねぇちょっとでいいから心見せて
ちょっとでいいよ悪いとこ見せて
君のすべてを知りたいんだ
この手を伸ばして抱きしめることができるなら
自称ひとりぼっち
そんな君の手首の傷が増えるたびに
僕の心の傷が増えていく...少年は押入れの中で少女を思う
湯島結代
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久しぶりに夕暮れ前に帰途についた。
珍しく早く家に帰れるな。
…あ。そういえばアイスが残り少なかったはずだ。
買ってから帰るか。無いと文句を言われそうだし。
そう思い至って道を変えた。本来真っ直ぐ進むべき所の角を曲がる。
するとそこには妙な光景があった。
「は、な、し、て、く、だ、さ、い~」
「本当...KAITOの種15(亜種注意)
霜降り五葉