タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧(192)
-
#15「前に進むということ」
翌日、私はいつも通りの朝を迎えた……いつも通り、結構ギリギリ
支度をして、リビングにいくと、すでにアイツがいた
両親もそこにいたが、いつもと変わらない様子だった
「おはよ、リン」
何事もなかったかのように笑顔のソイツ
相変わらずボサボサっとした髪質で、うしろで少しまとめ...私とアイツとあの子 #最終話
-
#14「兄と妹」
床に落ちていた鋭利なハサミ
それを自分に向けて、アイツに問う
「私とアンタ……何が違うの?私が女で、アンタが男だから?」
私の手に力がこもる
「ちょ、ちょっと待て!リン!な、何考えてんだ!」
アイツも立ち上がって、私をとめようとする
「いいの……もう、私なんて……いなくてもグミはや...私とアイツとあの子 #14
-
#13「崩壊する自我」
私はその日……一限も授業に出ずに学校を早退した……
グミも心配していたけど、精一杯の笑顔で「大丈夫だから」と言って……
そうやって……また嘘をつく……
嘘の積み重ねが、今回の原因なのに、私は結局、グミのように素直になれない……
……仕事で両親はいないし、アイツはまだ学校……
...私とアイツとあの子 #13
-
#12「好きと好き」
グミは、やはりグミだった
嘘なんてつけないし、隠す気もなかった
彼女は手袋をアイツにあげたことを正直に話した
それはあまりに彼女らしくて……
怒っていた自分が馬鹿らしくなるほどだった
許した私にいつも通りの笑顔をくれる
それで十分じゃないか
私が彼女に求めているものは、それで十...私とアイツとあの子 #12
-
#11「演技と誠意」
私とグミは被服部の部室にやってきた
……全校生徒が登校するまで、まだ時間はかなりある
グミは黙って、私についてきた
私は部室でのいつもの窓のそばに立つ
グミはいつも通りの椅子に座る……
「で?うまくいったの?」
話を切り出したのは私
グミのあの様子からすると、いずれは聞かないと...私とアイツとあの子 #11
-
#10「心の傷と目の前の笑顔」
週があけて、月曜日……
当然、まだ一昨日の出来事は、私の心に突き刺さっている……
私は家の中では、具合が悪いとか、眠いとか、適当に理由をつけて、アイツとは会わないように昨日は過ごした……
とてもじゃないが、今は会えない……
そして、今日もアイツが起きる前に家を出た
登...私とアイツとあの子 #10
-
#9「光と影」
アイツがグミに想いを伝えた
グミがアイツに想いを伝えた
結果……二人は両想いだった……
嬉しさのあまり、泣いてしまったグミを優しく抱きしめるアイツが、私は憎らしい
あれからどれだけ時間がたっただろうか……外はだいぶ暗くなってきた……
天気が悪いこともあるが、そろそろ部屋の中は、電気を...私とアイツとあの子 #9
-
#8「交錯する想い」
被服部の部室……
私が財布を見つけたところに、グミとアイツがやってきた
天気が曇り空のせいか、部室の中が薄暗い
「いま、準備するね。レン君はそこに座って待ってて」
グミは例の衣装を取りにいく
アイツは、いつもグミが座っている場所に座った
私は目線の先にあいているロッカーの空気穴...私とアイツとあの子 #8
-
#7「誤魔化してきたもの」
私は部室にやってきた
ここまで走ってきたので、いくら冬間近といっても体が火照る
「あちぃ……」
私はマスクを投げ捨てる
パーカーの前も開ける
「あ、財布、財布っと……」
私はあたりを見渡す
こうしている間にも、あの二人は仲好くしているのだろう……
「ああああ!腹立つ!!」...私とアイツとあの子 #7
-
#6「敵意と嫉妬」
翌日、アイツはこともあろうか遅刻しやがった
「ごめん、待たせちゃったね」
噴水の前にアイツが走ってきた
「う、ううん……だ、大丈夫……わわわ、私も今来たところだし……」
グミは顔を真っ赤にしてうつむいた
嘘だ、グミは待ち合わせの時間の30分前からいた
それだけ……楽しみだったとい...私とアイツとあの子 #6
-
#5「失態とジレンマ」
私とグミの楽しい空間だったはずの放課後の部室
そこにアイツがやってきたせいで、私のテンションが急降下した
「こんにちは」
そういって入ってきたアイツ
「え、ええ?レ、レ、レン君!」
グミは顔を真っ赤にして、私の方をみた
確実に「今日来てくれるなんて一言もきいてなかったよぉぉ」...私とアイツとあの子 #5
-
#4「敵意」
その日、結局……アイツは来なかった
「きっと、何か用事が出来たんだよ……仕方ないよ」
笑ってそういったグミの顔は、どこか寂しそうだった
私は家に入るなり、アイツの部屋のドアを蹴飛ばして中に入る
すると、ソイツは椅子から転げ落ち、ものすごく驚いた表情で音のした方……つまり、私を見る
「び...私とアイツとあの子 #4
-
#3「暗がりのシルエット」
部屋の明かりをつける
外は暗くなったというのに、アイツはまだやってこない
「……はぁ」
グミは、さっきからため息ばかりついている
なんとなく、私が嘘をついたようで、罪悪感すら覚える表情だ
「ねぇ、グミ」
「なぁに?」
椅子に座ったまま、力なく私の方を向くグミ
私はグミに近...私とアイツとあの子 #3
-
#2「ただそれだけで」
グミと約束した日の夜
私は家に帰って、アイツの部屋にいった
「ん?どうしたの、リン?僕に何か用?」
にこっと私に向かって笑いかけてくる、この寝癖野郎
男のくせに髪を後ろで縛ってて、正直……ない
ほんと、その顔にイラッとする
「……明日の放課後、時間ある?」
「え?ああ、また被...私とアイツとあの子 #2
-
#1「私とアイツとあの子」
校舎3階にある部室から見える外の景色は、遠くの紅葉している山が夕日と相まって、さらに紅くなっている
まだ五時にもなっていないというのに、日が暮れるのは早いもんだ
そして、ふと視線を落とすと、下をアイツが歩いている
高校生にもなっても、アイツは部活の一つもしていない
……ま...私とアイツとあの子 #1
-
#「航宙巡洋艦カナデ」(SFを真面目に書いてみた結果
宇宙(そら)にきらめく光
それは地球上からも見える
遥か遠くの星々の光……もあるが、それだけではなかった
暗い宇宙(そら)を駆ける一隻の大型航宙巡洋艦
その艦めがけて、光が伸びて刺さる
「きゃああああ!!か、艦長!敵主砲、右翼に被弾!」
髪をツイ...【めー誕】航宙巡洋艦カナデ【なんてなかった】byしるる
-
#32
施設の東にあらわれたバグの対応にむかったレンとリンは、息のあったコンビネーションを見せる
「リン!崖の上のやつを頼む!」
「まかせて!」
リンが投げ焙烙を崖上に投げる
ボーン!という音と共に崖上の敵の一部が吹き飛ぶ
その間、リンの周りに寄ってくるバグをレンが【黄双】で斬る
「レン!肩かして!...0と1に響く言の刃#32
-
#31
カイト、レン、リン、ミクの四人は、カイトの部屋で今後の対策や、敵の狙いについて話し合ったが……
やっぱり、決定的に情報が足りなく、まだ情報が点のままだった
そして……ハクとの戦いから一カ月
その間も敵は絶え間なくやってくる……
前にも増して、敵の攻撃が激しくなっている
ミクもルーキーとはいえ...0と1に響く言の刃#31
-
#30
カイトは自分の部屋にミク、レン、リンを呼んだ
ハクとの戦いから得た情報を共有するためだ
カイトはハクがかつての自分たちの師だということを伝える気はなかった
無駄に心配をかけるだけだったから……
「君たちもみたあの人は、おそらく……というより、ほぼ確実にバグの一種だ」
そういいつつも、自分の師...0と1に響く言の刃#30
-
#29
カイトは、震えて崩れるメイコを抱きしめた
「めーちゃん……」
こういう時にどんな言葉が正解か……カイトにもわからなかった
「カイトぉ……私…………また何もできなかった……」
カイトの腕の中で震えるメイコ
「僕もだ……結局、あの人に何も恩返しできなかった……」
メイコの気持ちが痛いほどわかるカ...0と1に響く言の刃#29
-
#25
レンが自分の部屋に戻ろうとした時だった
「あ、君!」
後ろから聞いた事のない声を感じた
レンが身構えながら、振り返る
「あ……ごめんごめん。驚かせちゃったかな?私、ここに新しく配属になったんだけど……この施設の入口に呼び鈴とかもないし……」
その人は白い長い髪を青いリボンで束ねている女性だっ...0と1に響く言の刃#25
-
#24
ルカの体が消えた
それをきいて、みんなはルカの体があった場所に集まった
「そんな!戦闘前に見た時はあったわよ!」
メイコの言葉の通り、戦闘の最中になくなったルカの体
「もしかして……敵の狙いって……これだったんじゃ……」
レンは、敵が弱かった事に関して、ずっと考えていた
そして、メイコもはっ...0と1に響く言の刃#24
-
#23
翌日……
「みんな!敵が近くにいる!昨日よりは、数は少ないが油断は禁物だ!」
再び、バグがカイト達に押し寄せる
「もう!どうして、こうも連日!」
メイコが愚痴をこぼすが、それには誰も答えられない
「いい!リンは、あんな状態じゃ出られない!私が前線で戦うから、一歩ひいてレンとミクで援護して!」...0と1に響く言の刃#23
-
#16
結局、ミクはリンの部屋で一夜過ごした
リンが泣き疲れて眠るまで、ミクはずっとリンの背中をぽんぽんと叩いていた
「……ん?んん?あ、あれ……私、いつの間に寝ちゃったんだろう」
ミクが目を覚ますと、リンが部屋に戻ってきた
「あ、起きた?まったく……いつまで寝てるの?」
リンが腕組みをして呆れてい...0と1に響く言の刃#16
-
#15
空間に穴のあいたような黒い塊……
その中から、気色悪く伸びる触手のような黒い闇……
「リン!いくよ!」
「うん!援護は任せて!」
ネルが一瞬、リンの方をみて二コリと笑った
「はぁぁぁ!!」
ネルが黒い塊に向かって走り出す
その後ろでリンがたくさんのクナイを黒い塊めがけて投げる
ネルの顔の横を...0と1に響く言の刃#15
-
#14
>>>>>>>>>>>>>>
リンたちは、連日のたび重なる戦闘によって疲弊していた
「もう!なんで、こう毎日毎日!」
リンのイライラもかなりたまっていた
「みんなには、かなり負担をかけてしまった。申し訳ない。」
カイトが頭をさげる
「カイト兄があやまっても、何も変わらないでしょ!そう思うなら...0と1に響く言の刃#14
-
#13
ミクはネルのことをきくため、リンの部屋を訪れた
「……そこ……すわって……」
リンは自分のベッドにミクを座らせた
ミクが枕にふれると、それは少し濡れていた……
「あんたのその刀……【音無】は……元々は、ネルのものだった」
ミクは驚き、自分の刀に目をやる
「……そして、ネルは、あんたがここにく...0と1に響く言の刃#13
-
#12
バグをなんとか退けた彼ら……
しかし、その代償があまりに大きかった……
ルカの体を施設の奥に運び、その後、カイトの部屋に集まる面々
「レン……リンは?」
カイトが壁によりかかるレンに、まだ姿を現さないリンのことをたずねる
「……自分の部屋から出てこない」
「そうか……無理もない」
その場にい...0と1に響く言の刃#12
-
#11
「……え、ネル?」
「リンさん!ルカさんはあの人にやられました!気をつけてください!」
後ろから、ミクが忠告する
「……うぅ……リン?……なんだ……また頭痛が……くそっ!」
ネルが最初と同じように頭を抱える
「……そう。ルカ姉はネルに……」
一瞬、とても悲しそうな顔をするリンだったが、すぐに...0と1に響く言の刃#11
-
#10
「ふ、ふふ、ははははは!やった!やった!ルカをやったぞ!」
崩れ落ちるミクと対象的に高らかに笑うネル
「……なんで……なんで笑っているんですか」
うつむいたまま、ミクは震えてそういった
「はぁ?なにいってんだ?目的達成なんだから、あたりまえだろ?」
微塵も悪いなんて思っていないネル
「……な...0と1に響く言の刃#10