青蝶の投稿作品一覧
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Happy Valentine's Day!! <勇馬(66)>
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Happy Valentine's Day!! <KAITO>
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「カーイートっ!」
私はカイトに思いっきり抱きついた。
カイトは顔を赤くしてあたふたと慌てる。
「マスター! どうしたんですか!」
「お誕生日おめでとうカイトっ!!」
そう、今日はカイトの誕生日。ヤマハ式の。
まぁ、うちに来たのは別の日だから、うちのカイトには三回誕生日があるってことだけど、本人はそ...KAITO's birthday!!
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朝、目を覚ますと。
横にいるはずのグミの緑の髪が、僅かに揺れた。
……心無しか、昨日の夜中より短い?
「……おはよう」
試しにそれだけ声をかけてみると。
「あー……はよ……って俺なんでこんなところにいるんだ?」
え、なんか低音?
グミの声がなんか低音?
しかも一人称俺?...デュエット 番外編~お正月~
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「では皆さんグラスを持って~……メリークリスマス!」
ミクの一言で、ミクの家に集まった八人は一斉に乾杯した。
そしてシャンパンの入ったグラスを傾ける。
未成年が八人中四人もいるというのは秘密だ。
「うん、やっぱり、クリスマスイヴよりクリスマスだよね! お祝いは」
「ね。何でイヴにみんな盛り上がるんだ...Merry Christmas!
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「ここ、か……」
山奥のうっそうとした場所。
グミが手入れしていた庭は、今は草が生え放題で、家にいっそう怪しげな雰囲気を加えていた。
「……入れるのかな」
茨の森。
そう呼べるほど、棘だらけのツタがそこら中に絡み、人の立ち入りを阻む。
「でも、行かなきゃ」
きっと、ここの中にいる。
レンには不思議と...Sleeping beauty 後編
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以前話した、現代のおとぎ話のことを覚えているだろうか。
そう、現代版白雪姫のことだ。
では、あれにはまだ続きがあったことを、知っているだろうか。
おそらく、知らないだろう。
『おとぎ話は、永遠に終わらない』
この言葉の通りに。
時は12月。
メイコのファンである、双子のリンとレンという少年少女を覚え...Sleeping beauty 前編
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「じゃあカイト君、メイコちゃん、ルカちゃん、がくぽ君。この子達をよろしくね」
「「「「はい」」」」
四人は小さく頷いた。
まだ小学生の四人は、にこにことのんきに笑っていた。
そう、これも今の八人が、子供の頃の話。
ミクが劇をやりたいと言った、あの時から一週間経つか経たないかぐらいの頃。
「ねーねー、...電車に乗ろう!
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「「ただいまー」」
ルカとグミが帰ってきたとき。
目の前には、ワインの真っ赤なシミが広がっていた。
「血!?」
「事件!?」
「「大変だー!」」
グミとルカは、一目散に逃げ出した。
救急車を呼ぶことも、警察を呼ぶことも忘れていた。
「んーそろそろかな~……」
カイトは時計を見上げた。...Snow White 後編
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これから始まるのは、現代に生きる人達の物語。
その連続事件のあまりの特異性に、メディアでは「現代のおとぎ話」と呼ばれる。
そのうちのたったの一つが、これだ。
時は20XX年。
あるところに、緑色の長い綺麗な髪と透き通るような白い肌を持つ少女がいた。
彼女はとにかく歌が好きで、いつも歌を歌っていた。
...Snow White 前編
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「Trick or Treat! お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ!」
グミは、呆然と目の前の人を見つめた。
ミク、リン、メイコ、ルカ。
そしてミクは手に何かを持っている。
「……は?」
「っていうのを、一緒にやって欲しいの!」
メイコとルカはあきれたため息をついた。
「ごめんね……私たちまで引っ...Trick or Treat!
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ボカロチームが後攻。
最初に、がくぽがペナルティエリア内に入る。
「がくぽさん、頑張って!」
ミクが声をかけると、がくぽはちらっとそっちを見て、小さく笑った。
「えーちょっと、ミクちゃんずるい!私だってがくぽさん応援したい!」
「じゃあレンカちゃん、こっちチームくればいいのに……」
「来れないんだよ...ボカロ対亜種!サッカー大会<後編>
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キャプテンのカイトは、センターサークルの中に入り、ボールに足をかけた。
キックオフの笛を待つ。
「ピーッ!」
主審の笛で、カイトはボールを足で軽く操り、メイコの足下に転がした。
今彼らがいるのは、サッカーの日本大会の決勝戦の延長戦。男女混合チーム同士の戦いである。
かなり何でもありな試合になるのは目...ボカロ対亜種!サッカー大会<前編>
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A
あれあれれ? このテストもまた 一桁台になっちゃった!(5 8 13)
A'
この紙を… 飛行機にしたら どれくらい飛ぶのかな!?(5 8 10)
S
テスト? 勉強? いいや!(3 5 3)
きっと つまんないよ!(3 6)
A
宿題 またやってないや でもまぁ気にすんのやめよ!(5 8 12...いろんなもの
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『確か、何かの物語で、「ワイシャツ1キロ ブレザー5キロ プリーツスカート10キロ」という台詞があった気がする。
僕も同じだ。
制服が重いか』
そこまで書いたときに気配を感じて、私は後ろを振り返った。
……やっぱり。
「へぇ、僕っ娘?」
「……男の子っ!」
にかっ、っていう効果音が合いそうな笑みをひ...制服の重さは?
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「うぃーす!お前らなんか静かだなぁ、今日。どした?」
いきなり扉を開けて入ってきたのは、がくぽ。
すでに中にいたミク、リン、レン、メイコ、カイト、ルカ、グミの7人は固まった。
「がっくん……がっくんの方こそ今日どうした……?」
不審そうにカイトががくぽを見る。
それもそのはず。がくぽは本来朝が弱く、...中二病
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ライブ当日。
いろはは会場に行くときも仏頂面で、リリィとピコは眠そうなのに加え不機嫌。りおんとラピスと勇真も不満げな顔をしていて、キヨテルとゆかりはなだめるのに苦労した。
「ちょっと、向こうと曲の順番決めてくるね」
おそらく、キヨテル/カイトの曲が最初に入るだろう。このままでは。
イントロ向きのカイ...打倒!ボカロ8人!~ライブ後~
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いろはは、あたりを見回した。
ここには、ゆかり、リリィ、ピコ、キヨテル、勇真、りおん、ラピス、いろはの8人が集まっている。
「みんな、集まったにゃ」
8人は頷いた。
りおんとラピスと勇真は真剣に、ピコとリリィは興味なさそうに、ゆかりとキヨテルは苦笑しつつ。
「我々の目標は、打倒、あの8人組……See...打倒!ボカロ8人!~ライブ前~
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S
欠けていく声 耳に響き続け
真夜中 誰もいないところ
ただ 立ってる
ah…
A
ここには 誰一人いなくて
君も 私も
立ちすくむだけなの 孤独に
B...ひとりとひとり <応募用>
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A
空駆ける私 君のため
希望届け 走るんだよ!
A'1
高く高く跳べ! 君のため
願い届け! 飛び回るの
B1
ほらほら 願い 叶えてあげるから
私に 何でも 頼んでごらん?
S1...shooting star <応募用>
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これは、リンとレンがまだ小学生になったばかりの頃の話。ミクは小学三年生、グミは四年生、ルカは中学一年生、カイトとがくぽとメイコは高校一年生だった。
でもその出来事は充分印象的で、それから8年経った今でもよく昔話として話題にのぼる。
「ねーねー、劇やってみたい!」
みんなが集まって遊んでいるなか、ミク...劇、やらない??
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A
真っ黒で静かな道 一人で
目を閉じたら浮かぶ君
月さえも雲に隠れ 私を
照らしてはくれないのね
B
一晩だけのはずの 君のことが
いつまでも私から 離れない
S
知らなければ もし君と...ただの、闇
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A
あの日の夕方から 私、誰なの?
あの日の夜から先 『私』が無い。
B
どこへ行った『私』 歩いていった?
どこへ消えた『私』 どこかへ消えた。
S
前が見えない未来 真っ暗な道
今が見えない私 崩れてく下
A...断片(仮)
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ことが終わったとき、グミはベッドの中で…俺の腕の中で、疲れ果てたように目を閉じた。
…そりゃ、そうか。
「…痛かった…?」
ふと心配になってそう聞くと、グミはふわっと笑った。
「うん。でも平気だよ?」
グミも俺にだいぶ遠慮しなくなり、名前で呼んでもらえるようになってから久しい頃、俺とグミは…そういう...デュエット 番外編~キャロットアイス~
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マスターは私を見てため息をついた。
「飲みに行く?俺の奢りでいいよ、めーちゃん。」
私はマスターに手を引かれて、部屋を出た。
大好きな居酒屋で、いらつく気持ちに任せていつもよりもさらに何本も飲む。
マスターは金持ちだからたまにはいいだろう。
「あんの……バカっ……ちきしょ、バカイトぉ、めぇっ……」
...デュエット 番外編~MEIKO×マスターside~
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夕食の後、グミちゃんは俺の部屋に来た。
これまで話さなかった分を取り戻すかのように、いろいろなことを話す。
俺は自分の過去の話をした。全てを話すことに決めた。
グミちゃんは、何も言わずにじっと耳を傾けた後、優しく俺のマフラーを撫でた。その後ゆっくりと口を開いて、大丈夫ですよ、と笑いかけてから、自分の...デュエット ~KAITO side~ Finale
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「…完璧だな。」
マスターに、"Nightmare of You"の収録に呼ばれ、行くと、グミちゃんは昨日よりさらに美しい歌声を響かせていた。
マスターが俺とグミちゃんに楽譜を渡す。
「ほら、これだ。俺が珍しく何日もかけて作った曲だぞ、ありがたく思えよな。これが成功したら、これから先デュエットは二人...デュエット ~KAITO side~ ③<Sweetest Fruit>
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ようやく動く気になったその日の夕飯、なんとか這うようにして夕食に向かうと、やっぱりグミちゃんはいなかった。また頭がくらっとする。
「マスター…グミちゃんは…?」
珍しく夕食に来ていたマスターに聞くと、マスターは苦笑いした。
「あとで説明する。それよりお前、夕飯の後ちょっと外出て話すぞ。」
俺は小さく...デュエット ~KAITO side~ Interlude 2<Daydreaming>
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部屋に戻ろうとすると、めーちゃんに腕をつかまれた。
「…ちょっとこっち来なさい。」
強制的に、寮の集合部屋に連れ戻される。
その瞬間、ずらりと並んだみんなが目に入った。ミク、リン、レン、ルカ。
「で?グミと付き合うの?」
ミクが、興味津々と言った様子で聞いてくる。
「なんで知ってるの…?」
「バレバ...デュエット ~KAITO side~ Interlude 1<Daydreaming>
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またしばらく仕事、ないんだろうな。
なぜか何もする気になれず、昼、自室でぼうっとしていると、マスターが突然部屋に入ってきた。
「マスターっ!?突然入ってこないでくださいよっ!」
「何か見られて困ることでもしてたのか?…鍵を開けといてるお前が悪い。」
「見られて困ること、って…」
「まぁそれは冗談だ。...デュエット ~KAITO side~ ②<Indigo Night Dream>
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