ブックマークした作品
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初音ミク誕生日記念 番外編
私は起き上がった。
何もなかった。
その時は何も分からなかった。
ただ生きていた。
また私はその日と同じように起き上がる。
「ミク姉ちゃんおはよー!!それとお誕生日おめでとう!!」
「うわ!リンちゃん!?」
ベッドから起き上がろうとした私の上に鏡音リンがちょこんと乗っ...ボーカロイドXX 初音ミク誕生日スペシャル
多夢 Ω
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「学食ってこんなだったんだ・・・。」
私はクロワッサンを食べながら言う。
「そういや、昨日は学食に行かなかったな。」
卯月さんはそう言ってから座る。じゃんけんで負けて全員分の水をもらってきたのである。
「確率や統計から言うと結構勝ち目があるはずなのだが・・・。」
そういいながら自分の手を見る。
「キ...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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「レ、レイン!逃げろ。ルカ姉はどんなことするかわか・・・」
時すでに遅し。私は逃げるもすぐにルカさんに捕まった。
「レインちゃん。いい服着てるわね。」
目が光ってるのは気のせいか?
あと、なんでレンとニコフは頭を抱えてるんだ?それとリンは溜め息をつかないで欲しい。
「リン!助けて!」
「無理!ごめん...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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「今日は転入生が入ります。」
なんていう、よくあるセリフを聞きながら私たちは教室に入った。
「自己紹介。」
と、まあ、適当に済ませようとするが、恥ずかしすぎて・・・。
「零音リフレインです。よ、よろしくお願いしましゅ。」
か、噛んでしまった。さっきも廊下で転ぶし、このメイド服、そういうデバイスだった...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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「マスター。そろそろ飽きませんか?」
「いーや飽きない。」
とまあ、俺は結局朝までレインをメイドにしていた。
あ、ちなみに夜中中ずっと見てたわけじゃないぞ。
一応3時ぐらいに寝ました。
「マスター。そろそろ時間じゃないですか?私も学校なんですけど。」
「おっとそうだった。んじゃ、頑張って。」
「え、...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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「でね。卯月さんが・・・。」
「いや、もういいよ。」
俺はニコフ君がいないことに不自然さを感じてレインに聞いてみたのだが・・・。
予想的中とは・・・。
「そろそろニコフを助けに行ってやれ。」
「はーい。」
レインはそう言ってまたインターネットに出かけていく。
また独りになった俺はパソコンを開いてレイ...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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私たちが入るとヴァイオリンと歌声は消えた。
その人はヴァイオリンを肩に乗せたまま振り返る。
「新入生か。なんか用?」
意外とさめた声にビックリしたが、その間にニコフが返答していた。
「別に用があるわけじゃないんですけど。あなたも新入生ですよね。」
「ああ、新入生だが。」
「えーっと、仲良くしませんか...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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ニコフ君はとりあえず帰してあげた。てかむりやり先輩のところへ転送した。
そういうこともあってレインはさっきから文句ばっか言ってる。
「マスター。ニコフは私の弟なんだから、好きにさせてよ。」
「そうはいかないだろ。弟って言ってもどっちかと言うと弟分って感じだし・・・。」
「それでもニコフは弟なんだよぅ...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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俺は事情を聞きだしてすぐに迎えに行くようにレインに言い、その後はインターネットを見ていた。
もちろん歌詞作りのためである。なにか面白いニュースでもあればネタになるのだが・・・。
「ただいま。」
さすがはボーカロイド。帰ってくるのにそう時間は掛からなかった。だが、そこにはニコフ君の姿は無い。
「ニコフ...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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ミク姉とのカラオケ。
ミク姉はホントに曲のレパートリーが多くて正直、少しうらやましかった。マスターもあれだけ多くの曲を作ってくれたらな・・・。と思いながらニコフの歌を聴いている。てかこれ歌なのか?もうほとんど喋ってるだけじゃないか?私には感情を撒き散らしてるようにしか聞こえない。
「これって他のボー...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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「初音先輩。」
「ミクでいいよ。」
「じゃあせめてミクお姉ちゃんと呼ばせてください。」
私はミクお姉ちゃんのサイトを作る手伝いをしていた。このサイトは資料館になるらしい。今はリンクを作っている。
「じゃあ、他にも経営してるサイトがあるんですか?」
「うん。あるよ。開通したら一緒に行こうね。」
「はい...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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「ニコフ。ちょっとそこのデータ取ってよ。」
私は弟(パシリ)に歌詞のデータを取るように頼んだ。
歌詞のデータと言っても、まだ形があるだけで中身はまったくである。昨晩皆が帰った後にマスターが練っていたが、「全く思いつかん!」と言って寝てしまった。
「レインちゃ・・・、じゃなくて、お姉ちゃんは自分で歌詞...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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俺は三人の立体映像に囲まれていた。囲まれていたといっても、実際には丸くなっているだけなのだが、この際囲まれていたでも表現としては悪くないだろう。とか思ってたり思わなかったりでみんなでババ抜きをしている。
していると言っても、俺は一抜けでカードの駆け引きはまったく無いのだが・・・。
ちなみになぜか王様...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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「おはよう。」
と、俺は普通に挨拶をするが、みんなすでに俺のヘッドセットに気づいているようで、反応は予想通りの「何それ?」だった。
俺は「ヘッドセットだよ。」と答えながら自分の席に着く。と言っても座らずにカバンをかけてすぐ廊下に出るのだが・・・。ちなみにこれはいつものことである。だが、今日は他にみん...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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レインは学校に着いて来ることになった。というより憑いて来ることになった。ちなみにうちの校則には触れない。不要物の持ち込みは禁止されていないからだ。厳密に言えばされているのだが、生徒会長と校長の議論の末、音楽プレーヤー、また、ヘッドホン等は持ち込み可能になったのだ。
「ただし、レインにも約束をしてもら...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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レイン(仮)は俺に近づき、「どうしたの?」と聞いてくる。
ちなみに俺が驚いているのは、ただの錘と思っていたヘッドセットの右側が実は立体映像の射影機だったことだ。それと、立体映像なんてもう出せるんだ。と言う、科学の進歩への驚きだ。
「立体映像が映し出せるとはな・・・。正直驚いた。」
「でも、まだモノに...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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俺はあの日からずっとレイン(仮)の名前を考えている。実際、今この瞬間も考えている。
ボーカロイドの名前と言えば、○音○○やら、崩したら言葉になるやつとかが多い。だから、亞音(あのね)とか、赤音(あかね)とか思いついたんだけど、なんだかしっくりこないんだよな・・・。
ちなみに今はパソコンに向かってレイ...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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特集コーナーでは、とあるソフトの特集がされていた。特集コーナーだから特集されてるのは当たり前なのだが、そういう意味合いで言ったのではなく、こんな何事にも動じないような自分が目を止めたのだ。
「ボーカロイドXX・・・。」
俺はその商品名をなんとなく読み上げてみた。俺はこういうとこによく入ってるので、ボ...ボーカロイドXX
多夢 Ω
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「時は来た。」
私は「何の時だよ。」と相槌を打ってみる。
「君がここから出て行くときだ。」
あれ?聞こえてたのか・・・。
「君はボーカロイドXXとして出版される。」
「そうかい。もうここはうんざりだよ。」
この真っ白な部屋。私のデータ以外には何も無い。ある意味滅菌された部屋。
「それじゃ、さよ...自主制作小説題名未定
多夢 Ω