ブクマつながり
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風の音と、木々のざわめく音だけが響く、静かな夜。
ルカは机のライトだけつけて、マスターノートを前に座っていた。
ふと、薄暗い部屋の右側の本棚を見る。そこには、マスターたちが遺して行った数多の本や資料がぎっしりと詰め込まれていた。
ルカたちがマスター達と暮らしたのはわずか二年間―――開発中を含...蒼紅の卑怯戦士 ⅩⅡ~ルカへの想い~
Turndog~ターンドッグ~
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「後は…ハーデス博士!ネルさんとハクさんだよね!」
涙を拭ってリンが振り向く。それに応えるように、ネルとハクが椅子から立ち上って、マスターノートを受け取った。
ハーデス・ヴェノム。彼は開発当初では、得意分野の人工知能の開発を担当していたらしい。すなわち彼が、ルカたち『そのもの』を作り上げたとい...【特別編】手紙 ④~ハーデス・ヴェノム~
Turndog~ターンドッグ~
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#4-【B】-【C】-【F】
「リン…えっと……頑張ってね」
あなたは、リンが勉強自体はちゃんとやってるし、細かい事は別にいいかと思い、とりあえず激励だけしておいた
「う、うん?」
当然、リンが不思議そうな顔をする
「じゃぁ、私は向こうにいってるね」
「はーい」
リンの返事をきいたあと、あなたは部屋...まるちえんでぃんぐ#4-【B】-【C】-【F】
しるる
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『あれ?』
二つの声が重なった昼過ぎのこと。
一つはリリィを探しに、一家総出で物々しく先頭を歩いていたルカ。もう一つは―――ネルを引き連れて歩いてきたリリィ。
「あら、奇遇ねリリィ。ちょうど私たち、あなたを探してたところよ。」
「そいつぁ奇遇だな。あたしもあんたらを探してたとこさ。」
先...蒼紅の卑怯戦士 Ⅸ~決戦!!VSリリィ①カイト、覚醒…!!~
Turndog~ターンドッグ~
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今年も、この季節がやってきた。
お菓子か悪戯かを選ぶ、甘い甘いイベント。
それが、ハロウィン。
「trick or treat」
それは、魔法の言葉だろう。
その言葉を口にすれば、相手は必ず選択を迫られる。
仮に「treat」を選べば、相手は菓子を与えなければならない。
それが無理ならば「trick...【がくルカ】Jack-o'-lantern【ハロウィン】
ゆるりー
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「救いが欲しけりゃ、金を出せよ」
私はかつて、沢山の被告人にそう言った。
哀れだったのだ、私も、犯罪を犯す者も…世間も。
いくら金を積んでも罪は消えないというのに。
お前の人生は、法廷の主である私の気分次第。
もっと金を出すというのなら、どんな極悪人でも無罪にしてやる。
金こそ全て、そういうふうに考...【七つの大罪】悪徳裁判官と自由法廷【二次創作】
ゆるりー
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「あ、おかえりなさい」
テトさんは、ブースの前で言った。
「ええ、どうも」
コヨミ君は軽く頭を下げて、笑いながら答えた。
「いろいろ、面白いブースが出ていたよ」
東京ビックサイトで開かれている「雑貨&コミック・フェア」。
テトさんたちが出展しているブースに、会場を回って他のブースを観てきた、コヨミ君...玩具屋カイくんの販売日誌(184) テト・ドール ナチュラル・シリーズ!
tamaonion
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「じゃあ、ちょっと彼らを外に連れ去ってくるわネ!」
霧雨さんは、そう言って立ち上がった。
「大丈夫?」
そわそわしていたリンちゃんは、心配そうに彼女の顔を見た。
「私がこの部屋を出ていこうか?」
「平気、平気。まあ、見ててよ」
霧雨さんは言うと、“はっちゅーね”を抱き上げた。
そして、何やらちょっと...玩具屋カイくんの販売日誌(177) 押しかけファン 一掃作戦!
tamaonion
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「雑貨&コミックフェア」の会場は、ますます、お客さんが増えてきた。
テトさんとコヨミ君がいるブースにも、先ほどからたくさん来場者が詰めかけている。
テト・ドールをはじめ、陳列している商品の説明で、2人とも大忙しだ。
ひとしきり、お客の流れがとだえたところで、テトさんはフーッと一息をついた。
「バイヤ...玩具屋カイくんの販売日誌(185) 楽しいナチュラルグッズ、スタート!
tamaonion
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霧雨さんのブースに向かって、ルカさんがゆっくりと歩いてきた。
「ルカさん!」
「たこるかちゃん、おつかれサマ」
彼女は、たこるかちゃんに向かって微笑んだ。
「あら、れおんさん。どうしたの?」
たこるかちゃんは、ルカさんにこれまでのいきさつを、手短かに説明した。
「そうなの!れおんさん、リンちゃんと“...玩具屋カイくんの販売日誌(192) リンちゃん+“はっちゅーね”の行方は?
tamaonion
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翡翠が望む明日
木々が生い茂る森の中、少年は目の前で蹲る少女に訊ねた。
「どうして隠しちゃうの?」
少女が頭を押さえて涙ぐむ。
「……皆と違うから。緑髪じゃなくて、変だから」
少年は知っていた。少女が必死で隠そうとする髪の色を。それはこの国ではまず見ない、草木に映える金髪だ。少年自身、緑髪...蒲公英が紡ぐ物語 第55話
matatab1
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ゆくりさんのお店で、バイトのレン君が、青くなっていた、その頃。
東京・有明にある東京ビッグサイトで、人気のイベント「雑貨&コミック・フェア」が開かれていた。
企業のブースをはじめ、コミックやフィギュアを作る有志や同人の人たちが、それぞれにブースを出展している。
会場のホールの一角に、移動式自動車のカ...玩具屋カイくんの販売日誌(182) コミックフェアで、ひと騒動
tamaonion
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霧雨さんのブースの前で、ルカさんとテトさんは久々に声を交わした。
「元気?ルカちゃんのとこの商品、相変わらず、いい調子ね」
「テトのとこの、テト・ドールも可愛いよね」
仲良く話す2人。
じっさいには、テトさんの方がかなり年配なのだが、タメ口を聞く間柄だ。
2人ともその方が、気が楽であるらしい。
意気...玩具屋カイくんの販売日誌(193) リンちゃんキャラの取りっ子に!?
tamaonion
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召使ノ王子
玉座に座り、大臣はほくそ笑んでいた。あの生意気な王女の処刑が終われば、青の国時代よりもさらに豪華な生活をする事が出来る。全ては自分の思い通りだと確信していた。
「失礼します。リン王女に面会を求める者が来ています」
「何だと、どんな奴だ?」
「民衆をまとめていたとか言う、赤い鎧の剣士で...むかしむかしの物語 王女と召使 第9話
matatab1
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「はーい。コーヒー、入りましたよ」
ルコ坊がカップに入ったコーヒーを、レン君たちに運んできた。
ちょっと不思議な雰囲気の、りりィさんのお店「星を売る店・上海屋」
りりィさんを送ってきたレン君は、美味しそうにそれを飲んだ。
「いつも、美味しいね。ルコちゃんの淹れるのって」
「へへ、どーもありがとう」
...玩具屋カイくんの販売日誌(187) 困ったヤツの目的は?
tamaonion
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お店の売り場には、コスメや、美容関連のアイテムが、いろいろ並んでいる。
それを、レイムさんは目を丸くして眺めている。
「ワタシ、こういうの詳しくないんだわ~」
そうつぶやく彼女に、後ろを歩いているぱみゅちゃんは、諭す様に言った。
「そうそう。あんたはちょっと化粧っ気が無さすぎるからネ。少しは知っとい...玩具屋カイくんの販売日誌(179) レイムさんのオカルト理論 (その1)
tamaonion
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ブースの前で、コヨミ君と、れおんさんは、にらみあって立っていた。
ザワザワ、と騒ぎ出した男の子たち。
それを見て、テトさんは思わず、コヨミ君に声をかけた。
「ねぇ、どうしたの? もめ事はよくないですよ」
フッと我に返ったように、コヨミ君は彼女の方を見た。
「あ、テトさん。ごめんごめん。ちょっと、大人...玩具屋カイくんの販売日誌(194) 新商品で勝負だ!
tamaonion
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庭の植物たちは素直にすくすくと上へと育っていく。その伸びて行く先に何か障害があったとしても、柔軟に避けて、そしてまた上へと伸びて行く。自分は何で植物のように行かないのだろう。愚鈍なまでに真っ直ぐに、言わなくても良い事まで行ってしまうほどにまっすぐにしか、進めないのか。
そして失敗したと、間違えた...今日の夕ごはん・6
sunny_m
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「あのね、ジローラモ・れおんさんって、チャッカリしてるので、業界では有名な人なのよ」
りりィさんは、レンくんの携帯の画像をのぞき込んで、言った。
彼女のお店、「星を売る店・上海屋」で、レンくんがお茶を飲んでいる。
そこに、妹のリンちゃんからメールが届いたのだ。
レンくんが聞く。
「れおんさんって…。...玩具屋カイくんの販売日誌(188) アヤシイおじさんと、熱心なファンと
tamaonion
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「はいはい、並んでね。あ、通路にはみ出しちゃダメよ」
会場のブースには、男の子たちの長い列が出来ている。
雑誌をメガホンのように丸めて、それを仕切っているのは、霧雨さんだ。
雑貨とキャラクター雑貨のショー「雑貨&コミックフェア」の会場。
その一角で、時ならぬ“ミニミニ撮影会”が起こっていた。
ちょっ...玩具屋カイくんの販売日誌(186) ミニ・イベント in イベント?
tamaonion
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ライブハウス「マルクト」の楽屋前で。
楽屋にいるリンちゃん目当てにおしかけた、おっかけの少年たち。
その前に、廊下のイスに置かれた“はっちゅーね”の人形がある。
廊下の向こうから、霧雨さんが走ってきた。
「いっけない。これ、忘れちゃった。大変大変」
顔色を変えた調子でそう言うと、人形を抱きかかえて、...玩具屋カイくんの販売日誌(178) おっかけファン一掃作戦 (その2)
tamaonion
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ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジにある作業室で。
新しく、この施設に入居するという、紙魚子(しみこ)さんと話していた3人は、そろって、その部屋の壁を見つめていた。
「ちょうど、あの窓の下のその壁が、穴があいていたところだったんよ」
マコさんが言う。
「でも、もう綺麗になおってるね」
「ええ、壁を直し...玩具屋カイくんの販売日誌(202) ニコビレの作業室
tamaonion
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「ねぇ兄さん、ここはどこかな…」
暗いクライ森の中、そこにいるであろう人物に問いかける。
先程から同じような質問ばかりしている。
たったひとりの頼れるひとを、困らせてはいないだろうか…不安になる。
「大丈夫、ここは僕らがよく知ってる森の中だよ。暗いから怖いけど、じっとしていれば大丈夫さ」
なのに、兄...【置き去り月夜抄】仲良し双子と暗い森【二次創作】
ゆるりー
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「だんだん、お客さんが増えてきたかしら」
ブースの前に出て、テトさんはコヨミ君に言う。
「そうですね。午後になって、出足が良くなったんでしょう」
コヨミ君はうなずいた。
東京ビックサイトで開かれている「雑貨&コミック・フェア」。
会場のホール1とホール2を使って、いろんな出展者が販売用の机やブースを...玩具屋カイくんの販売日誌(183) リンちゃん ボディーガード発動!?
tamaonion
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展示会の会場で、霧雨さんのブースの前の、ゴタゴタは、まだ続いている。
「ネエ、たこるかチャーン、ボクが悪者でないことを、皆サンに言ってクダサイヨ」
皆に白い目を向けられたおじさん、ジローラモ・れおんさんは、困ったように言った。
「うん。悪者かどうかは、別としてさ」
皮肉っぽく、たこるかちゃんは片目を...玩具屋カイくんの販売日誌(191) リンちゃん+“はっちゅーね”の新キャラ?
tamaonion
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“はっちゅーね”の人形を持った、リンちゃんに、どこかアヤシイおじさんは、話しかけつづけている。
「アナタもかわいいし、人形もカワイイねー。」
リンちゃんはちょっと困って、でも強気に応戦する。
「でも、おじさん。写真ばかり撮ってるけど、私が目的?人形が目的?」
おじさんは、ニコッと笑って答えた。
「ウ...玩具屋カイくんの販売日誌(189) リンちゃん攻防戦、開始!
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ヘルシー&美容雑貨のお店、「アディエマス」。
ふらりと遊びに来た2人組、ぱみゅちゃんとレイムさん。
お店に仕事で来ていたルカさんと、たこるかちゃんと、話に花が咲いている。
4人が今、見つめているのは、売り場の棚の上にマスコットとして置かれている、はっちゅーね人形だ。
人の問いかけに答えたり、なんだか...玩具屋カイくんの販売日誌(180) はっちゅーねの謎を解け!(レイムさんのオカルト理論?・その2)
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美容雑貨のお店「アディエマス」で。
ルカさんと、たこルカちゃんを前に、レイムさんがとうとうと喋っている。
お話の内容はお得意の、オカルト&コンピュータの理論だ。
「いろんな情報が、縦横無尽に行き交って、蓄積されてる世界。それが、ネットの世界でしょ」
レイムさんは、棚から「はっちゅーね人形」を抱きおろ...玩具屋カイくんの販売日誌(181) はっちゅーねに負けるな!テトドール (レイムさんのオカルト理論・3)
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演奏が、全て終わったライブハウス。ホールの中はまだ、ザワザワとしている。
「楽屋に行ってみましょうか」
りりィさんは、レンくんに言った。
「ええ、そうですね」
出口やロビーに向かう観客たちに、さからうようにして、2人は楽屋の方を目指した。
「あれ?テトさん」
レンくんは、ホールの壁に1人でもたれかか...玩具屋カイくんの販売日誌(176) ライブハウスの楽屋で
tamaonion
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#1「君たちは、実に馬鹿だなぁ」
ここはしるる宅…
三人の人物がリビングに集まった
「こんにちわ~!重音テトです!」
「みなさん、お久しぶりです。欲音ルコです!」
「あんたたち……なにやってんの?」
挨拶をする2人に対して、一人の少女が冷ややかな深紅の目で言った
「え?何って、いつもの挨拶を…」
「...君たちは、実に…#1
しるる
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日曜日の午後、そろそろおやつの時間なので、わたしは自分の部屋を出た。下に下りようと階段へ向かう。ちょうどその時、ルカ姉さんが階段を上ってきた。格好からすると、出かけていたみたい。
「ルカ姉さん、お帰りなさい」
「ただいま。リン、ちょっといい?」
ルカ姉さんにそう言われて、わたしは驚いた。
「え、...ロミオとシンデレラ 第四十六話【イン・コールド・ブラッド】
目白皐月
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<Dear My Friends! ルカの受難 第6話 ミクの決意>
(ミクのアパート)
フォーリナー軍政国家からの刺客を片付けたアペンド達3人は、身を隠しながらミクのアパートに戻ってきたのでした。
アペンド:ただいまー
学歩:片付けてきたでござる
レン:楽勝だったよ
ミク:こっちもネットのストリ...Dear My Friends! ルカの受難 第6話 ミクの決意
enarin
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「巡音さん、大変よくできていますよ」
大学の先生はそう言って、わたしが渡した原稿を置いた。
「ありがとうございます」
「じゃあ、これ、次の分ね」
どさっとプリントが渡される。わたしはそれを、自分の鞄に仕舞った。
「できたら来新学期が始まるまでには仕上げてもらえる?」
わたしはかかる時間を計算し...ロミオとシンデレラ 第七十三話【わたしの望みは大きすぎるの?】
目白皐月
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冬の雪は、静かに街に降り注ぐ。
寒さに身を震わせる人々の気持ちなど、何も知らずにただ舞い落ちる。
子供達は、白く冷たい雪で、はしゃいでいる。
大人達は、振り続ける雪など構いもせず、歩く速度を速めていく。
賑やかな街へ出かける気にもなれず、俺はただ窓を見ていた。
いや、正確には窓の外か――…まぁ、どち...【がくルカ】Snowy night
ゆるりー
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#103「複雑」
式典が終わったあと、僕は一人になった
一人になりたかった……
こんな姿……だれにも見られたくなかったから……
そのとき、カツカツと誰かが近づいてくるのがわかった
「こんなところにいたのか……マイと別れの挨拶しないと……」
それはレンだった
僕は自分の気持ちを必死に隠そうとする
「や...妖精の毒#103
しるる
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ああついに来てしまった…。
9時過ぎ。俺達いい子はもう寝る時間。
だが俺には、地獄としか思えない時間…。
「レーンっ!!」
……ああ、来た。地獄の時間が。
「…何? リン」
いつもの事なので分かり切っているが一応、俺は双子の姉、リンに尋ねる。
リンは、可愛くて天然で無防備で…思春期の俺には破壊力があ...9時過ぎの至難
ゆゆほ。
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いまにみててよ?
必ず君を 攻略してみせるんだから
いまから
二人でゲームはじめましょ?
君が好きなの
そんなの言えるわけないでしょ?
だから 私が君を攻略してあげる
君は私を好きになるわ
いいえ
君は私を好きになるの...攻略ゲーム
美亜 瑠璃
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本音が口に出せない・・・。
スキって言えない、
辛かったって言えない、
苦しいって言えない、
ありがとうって言えない。
言えない、言えないよぉ・・・。
【とても素敵で】ハロ/ハワユ【だめな人】
「Thank you.」
「ありがとう。」
それは簡単な言葉。...【とても素敵で】ハロ/ハワユⅢ【だめな人。】
姉音香凛
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▼ 鉄のにおい
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ここは鉄のにおいがする、と彼女は思った。
壁をつたう非常階段。なんらかのガス...鉄のにおい(誰よりも強いということ)
日枝学
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「レンッ!レンッ!ねぇ、レンってばっ!」
私はレンの頬を叩き続ける。
しばらくすると「う~ん」という、レンの呻き声。
あ、気絶しただけなんだ、と気づき、私は叩くのをやめる。……レンの頬が赤く腫れてるのは気にしないでおこう。
とりあえずレンをベッドに運ぼうと、レンを抱き起こした。
その時、レンの部屋の...【リンちゃんなう!】続・リンちゃんは誰にも渡さない!←【自己解釈】
雪りんご*イン率低下
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人間とアンドロイドとの平和を作り上げることを目的にした、アンドロイド平和統括理事会。カイトたちのMARTとは、互いが持つ裏側の面で対立しあう、相容れない関係である。
その直属の査察部隊、AAA(Android・Assessment・Agent)。通称はトリプルエーと呼ばれる。長らく、重音テト・波...「VOCALOID HEARTS」~番外編・テトの手記~
オレアリア
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#93「解決」
「ハクさん……今回の一件はあなたもわかっている通り、誰も悪くない。もちろん、あなたも……」
僕にも経験があるから……僕を捨てた親を恨んで泣いたこと……
「全て最初からわかっていたとしても、認めたくなかった。それもわかります」
僕だって……親がいないことを認めたくない時期は少なからずあ...妖精の毒#93
しるる
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「……お魚さんは、いなくなった王子様だったの?」
やがて、リンは静かにそう訊きました。
「そうだよ。君のおかげで魔法が解けたんだ」
言いながら、レンはちらっとルカの方を見ました。ルカは何も言わず、ひとつうなずきました。
「じゃあ、お城に帰るの?」
淋しそうな声で、リンは尋ねました。レンはリンの...昔話リトールド【金色の魚】その十一
目白皐月
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●デコに目覚めたルカさん
東京・原宿で人気の玩具専門店「キディディ・ランド」。
ここの店長は、ちょっとそそっかし屋だけども明るい、カイくんが務めている。
毎日子供からお年寄りまで、いろんなお客が、欲しいものを探しにやってくる。忙しい毎日だ。
今日は、カイくんのなじみの客、OLのルカさんがやってきた。...玩具屋カイくんの販売日誌(1)ルカさんのデコレ・シール
tamaonion
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プロローグ 前篇
VOCALOID達の世界の昔々のお話――。
人間の世界とVOCALOIDたちの世界はとてもよく似ている。
人間の世界の日本にあたる国。
『桜花国』のお話です。
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・
今、この国王女が生まれる...千本桜 ~脱走姫様~ プロローグ前篇
june
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皆さんこんにちは。鏡音レンです。
あのリンとの戦闘から半年。その後のことをお話しするね。
あの後、リンとネルは護送車に乗せられて、警察に連行され、取り調べを受けたんだ。
リンの出した被害は大変なものだった。車七台破壊、教会大破、家屋の損壊百戸以上。何より、めーちゃんの負傷等等の、身内に対する傷害...RIN RIN SOUND BURST!!Ⅸ~エピローグ~
Turndog~ターンドッグ~
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「西棟の最上階って…ここ…だよね?」
自分の部屋が狭いとは感じていませんでした。むしろホテルの一室みたいで広々として快適だと思って過ごしていました。だけどこの部屋は何ですか?スペシャルスイートですか?この部屋だけで1フロア使っていませんか?格差ってきっとこう言う時に使う言葉なんですね、身に染みて判り...BeastSyndrome -5.獣の檻に小鳥が一羽-
安酉鵺
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私の名はカイル=マーロン。
通称“青ノ国”の王だ。
近々“黄ノ国”ことルシフェニアの王女、リリアンヌとの結婚を控えている。
しかし、私は恋をしてしまった。
ミカエラという、緑の髪の娘に───────………
【小説「悪ノ娘」完結祝い】青ノ王と狂おしい娘たち【小説に土下座しろ】
「やぁ、ミカエラ」
「カ...【小説「悪ノ娘」完結祝い】青ノ王と狂おしい娘たち【小説に土下座しろ】
雪りんご*イン率低下