タグ:AKAITO
186件
青い空、白い雲、それから一番大事な、
「青い海ー!!」
うれしそうにはしゃぎながらカイトは海の家でアイスを買おうと、財布を準備し始めていた。
キカイトは重い荷物を車とバイクからおろして、広く敷物を敷いて休憩所を陣取り、そこにどんどんお菓子やらジュースやら浮き輪やらを置いて着々と完璧な休憩所に近...カイメイ&カイカイカイ… 5
リオン
クロックと打ち合わせののち、『工房』でスタンバイしていると、壊しそうな勢いでドアが開く。
青ざめた顔の、帯人だ。
酷い格好だった。
何があったのか眼帯は外れ、カッターシャツの背中は無数に引き裂けて血が滲んでいる。
「おじ、さん・・・。」
ふらふらと覚束ない足取りの帯人の肩を、クロックが支えてソファー...欠陥品の手で触れ合って・第二楽章 11 『Porta』
アリス・ブラウ
さて、まあアイスの存在価値が随分と下がってしまったわけだが、それよりメイコはメイトが心配なようで、一度玄関へ出てメイトに声をかけていたが、カイトはどうもソレが気に入らないらしく、先ほどから少しご機嫌斜めである。
「カイト兄ちゃん、あそぼうよ」
「えっ?何?」
よほど恐ろしい顔をしていたのだろう、...カイメイ&カイカイカイ… 4
リオン
「うんうん、いい具合に動揺してくれるね。では、もうひとつ基盤を外してあげよう。君は『東の黒き魔女』・・・わたしの愛娘の、『使い魔』だったわけだが・・・・・・。」
黒緑の深淵が一瞬そらされ、アカイトを見た。
「『アカイト』、『ここに来て』、『跪きなさい』。」
不思議な響きの声音で、命じる。
踏みつけら...欠陥品の手で触れ合って・第二楽章 10 『Zoologia』
アリス・ブラウ
それは、僕が人気のない夜の中を彷徨い歩いていたときに現れた。
「いよぅ、兄弟。」
唐突に、目の前に現れた赤色。
赤色のあいつ、黒色の僕。
背の高いあいつ、あまり高い方ではない僕。
にやにや笑うあいつ、驚愕を貼り付けた僕。
奇妙な鏡を間に挟んだように、対峙する。
あるいは、言われたとおりの『兄弟』、か...欠陥品の手で触れ合って・第二楽章 9 『Oliva』
アリス・ブラウ
青や赤、黄色や緑に黒。まったくもって色鮮やかな集団である。
「ごめんなさい、めいさん。めいくん、また酔っ払って…」
「全然いいのよ!カイコちゃんのせいじゃないものね。…ってカイト!」
「何、めいちゃん。あ、アイス食べる?」
「少しはおとなしく遠慮しなさいよ。それ、何個目?」
…九個目。そういおう...カイメイ&カイカイカイ… 3
リオン
息もできない時間が数分にわたって続く。少しだけ長い髪を後ろへなびかせてカイトは目に涙を称えてこの世のものとは思えない恐ろしげな悲鳴を上げ続けた。
「いやぁぁぁぁぁああああああああ!!」
「カイト、うるさいわね。落とすわよ。…つかまっていて!飛ばすわよー!」
「ひぃぃぃぃいいいいいいい!!たすけてー...カイメイ&カイカイカイ… 2
リオン
一度部屋を出たアカイトが手に持っているものを見て、声を失った。
思わず『どこの皮膚科から盗ってきた?』と言いたくなるくらいの、ゴツくて重そうな・・・。
「それは・・・なんだ?」
勿論、私はそれが何かは知っているし、用途も知っている。
ただ、認めたくない一心で喉から引きつった声を絞り出した。
「んー・...欠陥品の手で触れ合って・第二楽章 8 『Orecchino』
アリス・ブラウ
憔悴しきった帯人の顔を見て思った。
凛歌お前、こうなるのをわかってなかったのか?
警察からの連絡で、職場近くで凛歌の通勤用のリュックが発見された。
中身が散乱し、財布やパスケースもそのままであったことから、警察では事件性ありと見て捜索を開始したそうだ。
これは、朗報だった。
成人の失踪者はまず、自分...欠陥品の手で触れ合って・第二楽章 7 『Homunculus』
アリス・ブラウ
息苦しさで目を覚ますと、石造りであるらしき、小さな薄暗い部屋だった。
息苦しいのは、猿轡を噛まされているせいだ。
口の中に、猿轡とは別に、細い金属の鎖のような感触がする。
体の動きを抑制されていることに気付き、見下ろすと、野暮ったいワンピースに似た拘束服を着せられているらしかった。
胸の上下を走るベ...欠陥品の手で触れ合って・第二楽章 5 『Gabbia uccello』
アリス・ブラウ
「・・・・・・なんてね。」
ひょい、とデリンジャーを持ったまま、両手を軽く挙げ、肩をすくめて見せる。
「あんたがこんなオモチャで傷ひとつ負わないのは百も承知。今のは弟子から師匠へ、もしくは娘から父親への少々過激な再会の挨拶とでも思って。」
「どうだろうね。お前は、油断がならない。」
無傷でその場に立...欠陥品の手で触れ合って・第二楽章 4 『Rosso』
アリス・ブラウ
「おい、AKAITO。」
俺はそう呼ばれた。声の主はもちろん
「帯人か。何のようだ。」
普段、帯人は他のVampaneseとは関わらないから、正直驚いた。
「大有りだ。」
自身満々に言った後、直ぐ真剣な顔つきになって
「夜の人間界に降りるそうだ。」
ハッとした。
「まさか、俺等も・・・か?」
確認の...AKAITOと帯人
刹那=Laurant
朝というものはいつ何時でも穏やかなものだ。
大都会の中心でさえ、あの喧騒を取り戻すのは昼に近い。
まして、人々が日々生活を営むこの高級住宅は平和という言葉が相応しい。
爽やかな風が全身をすり抜けるように空間を流れ、
顔を覗かせて間もない太陽の日差しが眩しく、
聞こえるのは、かすかな生活音...I for sing and you 最終話「I for sing and you」
FOX2
さく・・・さく・・・さく・・・・。
足を踏み下ろすたび、そう足元の枯れ草が囁く。
さく・・・さく・・・さく・・・。
歩けば歩くほど、枯れ草は囁く。
さら・・・さら・・・さら・・・。
...I for sing and you 第三十四話「感情」
FOX2
「おまえは機械じゃないのか?」
「俺は機械じゃないぜ。感情や自己がある者がたまに作り出すもう1つの人格だ。」
「つまり、感情が生まれたことによって、できたということか?」
「そうだが、正確には少し違う。感情や自己ができて間もないうちは、それだけしか存在しないが、他人とのかかわりによって、もう1つの人...鏡の自分【KAITO】 後編
siren
「カイト、どうしたの?」
頭の上から響いてくる声で目を覚ました。そのときの驚きは言葉では言い表せないだろう。さっきまで見慣れた部屋にいたはずなのに、真っ暗で何も見えない。例えるなら『別世界』だろうか?不思議なことに自分の姿だけははっきり見える。
「これは・・・どういうことだ?なんで俺、こんなところに...鏡の自分【KAITO】 中編
siren
「テレビ出演まで、もう一週間か・・・・・・。」
「明日から、ピアプロのテレビスタジオのほうに行くんだよね?」
「ああ。そこで色々と練習だ。」
そんな風にお喋りをしながら、あたし達は冬の夕日で茜色に照らされた道路を歩いている。
寒い・・・・・・。
肌で感じる寒いという感覚を味わう、それ...I for sing and you 第十七話「団欒」
FOX2
朝だ。
あたしは、とうとうピアプロに行くことを昨日の夜、決意した。
やっと自分を見つめなおすことができたんだ。
あたしにも、何かできることがある。じっといてはいられない。
何かを、始めないと。
そして、確かめないと。
大丈夫。あたしには・・・・・・。
「ネル。」
雑音がいる。
「...I for sing and you 第十話「再臨」
FOX2
俺は、見えることも無い
表の
お前の為だけに
歌おうか
お前はこの声に
気付くだろうか。
ほんの少し、傷つかないくらいの
期待を込めて
この青くも赤くもなる空へ
高らかに歌おう。...対照(仮)
黒蜜豆
「マスター・・・・・・ネルいつ帰って来るんだよ。」
リビングのソファーに座って新聞を広げていると、ふとそんな問いかけが耳に入る。
声の方を見やると、赤い髪の青年が元気のない表情で立っていた。
「心配するなアカイト。今は少し辛い状態だが、落ち着いたところを見計らって連れ戻しに行くさ。」
「見...I for sing and you 第五話「嘘と本音」
FOX2
February 14
今年も迫りくる 例のアノ日
街が甘い
匂いにだんだん包まれてく
「いらない」なんて言ったら
お前は悲しそうな顔をするんだろう
そんなの絶対許せない
オレはチョコレートが嫌い
甘ったるく絡みつく
ほろ苦いのは恋の味なんて笑わせんな...オレ、チョコレート嫌い
スゴロク
かちかちかち。
そんな音を立てながら、懐中時計は青年の手の中で動いている。
青年はその懐中時計を差し出して、人差し指でかちゃりと開けた。
そこには、ひび割れた文字盤があった。
「少々、お時間宜しいでしょうか」
「…あなたはいったい…」
なぜか、目の前にいる《人》が人ではない気がした。
スーツの青年の...優しい傷跡-魔法の音楽時計- 第02話「灰色の猫」
アイクル
抑えられない この気持ち
もう 堪えきれない
どうか聞いて下さい我等がマスター
この人が邪魔なんです!
(こいつ)
とても優しい僕のマスター
何時も一緒にアイスを食べるんだ
でも 最近ハバネロ多すぎませんか?
あの人とお話しばかりして
もっと僕の事見て下さい!...push!~dear my master~【コラボ 作品イメージ歌詞】
Akitu
「おいカイト今日の買い物当番お前だろ」
寝ている青年の横腹を蹴り入れた紅い出で立ちの青年はアカイト。
「んっ…もぅ少しだけ…」
カイトと呼ばれた蒼い青年はタオルケットを抱き締めたまま惰眠を貪っていた。
夏から秋へと移り変わり部屋に差し込む日差しは暖かく眠気を誘う。
アカイトは寝息をたてているカイトの...オモイ
紅月@煌
「よう!」
「今流行りのアカイト?!」「まぁそう驚くな俺の分身よ。」
「いや分身そっち!俺本体だよ!?」
「アラ、アカイトじゃない」「よーメイコ。土産あんだけど食う?」
「そ、それは・・ビールによく合うキムチ!!」
「うめーぞ?激辛だ!」
「もうあんたがカイトでよくない?」
「めめめーちゃぁぁん?...ボカロ一家+アカイト
まるも。
あぅあぅ~×2(Let's Go!!)
ほっぺたぷにぷに つるぺた!つるぺた!
アイツは所謂「亜種の世界(パラレルわぁるど)」
偽善者ぶってる仮面を剥いだら
「べ、別にお前のこと嫌いってわけじゃn(ちげぇええええええええええええ)」
辛いの嫌いとか言ってるヤツには
■■からタバスコぶっこ...AKAITOの暴走
霧峯
俺はKAITOよりもカッコイイ!
俺はKAITOよりも歌が上手い!
俺はKAITOよりもモテる!!
KAITOは俺に勝てないだから跪け!俺を慕え!!
俺は・・・
世界で一番だぁぁぁぁぁ!!!!
[あとがき]
AKAITO好きすぎて書いてしまいました(後悔はしていない...俺に跪け!!(AKITOがなるしー☆)
闇月 夕夜
命じられた買い物を済ませて戻ってくれば、居間の片隅で不幸属性撒き散らして再起不能のあいつが蹲っていた。
どうやらまた盛大に課題曲をとちって叱られたらしい。
マスターもいい加減あいつを無理に調教しようなんて考え改めたらいいのに
「…おい」
「……」
「今日俺が飯の当番なんだが、お前何か食いてーもんある...君たる所以
真咲
「これから、貴方たちを、あちらに送るわ。あちらは、今、ちょうど、満月が灯る頃よ」
ひとしきり、歌って、舞って、座り込んで、杯を傾けて、しばらく、寛いだ後、命炬が、何気ない調子で、そう言った。
「ええっ!? だって、私たちが、ここに来て、まだ、一日も経ってないよ!!」
その言葉の意味を認識して、目...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 終章
和沙
飛び込んだ、そこは、本当に、一面の暗闇だった。蓮と鈴のほかには、何も無い。蓮と鈴は、身を寄せ合って、辺りを見回した。
「何か、本当に、何も無いね」
「ああ……これじゃ、方角も何も無いな」
今にも、飲まれてしまいそうな暗闇を、見据えながら、蓮と鈴は、囁きあった。励ましあうように、ぎゅっと、強く、お...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十七
和沙