タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(99)
-
ニコビレの作業室で、あいかわらず、長電話を続けているデフォ子さん。
その横で、3人が人形を囲んで座っている。
「この、しゃべる不思議な人形の、“謎”が解けるの?」
ミクちゃんが、レイムさんに聞く。
「そうですね。あくまでも想像ですけどね」
レイムさんはそう言って、部屋の中を見回した。
「この部屋。前...玩具屋カイくんの販売日誌(166) “はっちゅーね”の不思議 (その3)
-
アーチストたちが、アトリエを構えている施設、「ニコビレ」。
その1階の奥にある作業室で、ミクちゃんとルナさんが話していた。
彼女たちの前の机に置いてあるのは、人形の“はっちゅーね”だ。
「こっちの声が、向こうに聞こえるって…。それ、一体どういうこと?」
ルナさんが、ミクちゃんに尋ねた。
「うん。たと...玩具屋カイくんの販売日誌(165) “はっちゅーね”の不思議 (その2)
-
ここは、ゆくりさんの雑貨店「ゆっくり」。
さきほど、ちょっと不思議なことが起こった。
売場に並んでいる、話しかけると答える人形の“はっちゅーね”。
そのしゃべり声が、デフォ子さんの声にそっくりだったというのだ。
自分のバッグから携帯電話を取りだして、モモちゃんは、りりィさんに聞いた。
「デフォ子さん...玩具屋カイくんの販売日誌(164) “はっちゅーね”の不思議 (その1)
-
「デフォ子さんの声が、聞こえたの?」
りりィさんは聞き返した。
ゆくりさんのお店の棚に置いてある“はちゅーね”人形。
それが、急にしゃべったのだ。
いままで、リンちゃんと言い合いをしていた、天使のコスチュームのレンくんまでが、
不思議な顔をして、人形をのぞき込んでいる。
りりィさんは、モモちゃんに聞...玩具屋カイくんの販売日誌(163) “はっちゅーね”との、ひととき (その3)
-
暑いですね。
今週は持ち帰りの仕事の合間に、仕事がらみでイベント(展示会)に足を運んだので、
そのことで雑談させてください。
よく、アートやクリエイトの世界で「○○の遺伝子」なんて言います。
かつて一世を風靡した作品があって、その次の時代において、
先達の良い要素を持ち、継承してるような場合ですよね...タマネギの似ッ非ィ(エッセイ)◎ ボカロとテクノ。居ないものを愛すること…
-
デフォ子さんが入居する施設、「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」、通称・ニコビレ。
ミクさんは、彼女と2人で作っている人形の“はっちゅーね”の打ち合わせに、ここに来た。
ティールームでお茶を飲んだあと、2人はニコビレの「作業室」に向かった。
デフォ子さんが部屋の引き戸を開けると、室内には先客がいた。...玩具屋カイくんの販売日誌(161) “はっちゅーね”との、ひととき
-
毎週、ボカロやUTAUの登場人物を使ってお話を書いています。
今週は持ち帰りの仕事が多くて、やっとひと段落したので、ちょっと雑談させてくださいね。
●近頃は、ボーカロイドブームもちょっと落ち着いて、CD売場とかでも普通に市民権を得てます。
定番化して、パンフレットとかにもいろんな「P」の名前が列記さ...タマネギの似ッ非ィ(エッセイ)● ボカロ使いと、“プロデューサー”
-
雑貨店「ゆっくり」の店の前にやってきた、リンちゃんとモモちゃん。
2人は、店のドアを開けて、中に入ってみた。
雑貨に古書マンガ、アニメのDVD、キャラクター雑貨などが、いろいろと置いてある。
「いらっしゃいませ~」
店の奥から、のんびりした声が聞こえた。でも誰も出てこない。
「ゴメン、ちょっと手が離...玩具屋カイくんの販売日誌(160) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その5。
-
「うわぁ、何だこれ。おいしいけどさ」
注文したカクテルの“ソルティ・ドッグ”を一口飲んで、霧雨さんは顔をしかめた。
グラスのふちについている塩を、もろになめてしまったのだ。
「ソルティ(塩っぽい)、だもの。辛いでしょ」
りりィさんは、それを見て笑う。
バー・タイムになった「カフェ・つんでれ」。りりィ...玩具屋カイくんの販売日誌(157) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その2
-
壁の穴をふさいだベニヤ板の向こうから、聞こえてきた男の人の声。
そばにいた3人は、思わず顔を見合わせた。
「んー、なんやろ? 男の人の声、聞こえましたよね」
マコさんが、首をかしげて言う。
「ええ、たしかに」
ぱみゅちゃんも、眉をしかめて答えた。
マコさんとレイムさんは、部屋を見回した。男の人はもち...玩具屋カイくんの販売日誌(154) ニコビレ、作業室の謎の穴
-
「なんか、よくわからないけど…」
デフォ子さんは、お茶のカップを机に置いて言った。
「ウワサでは、たまに、人の話にあいづちを打つんだってサ」
話を聞いていたマコさんは、目を丸くした。
「はぁ。でも、それって、中にはいっとるマイクロ・コンピュータで、反応するだけとちがうの?」
アーチスト支援施設の「ニ...玩具屋カイくんの販売日誌(153) はっちゅーねと、不思議な穴
-
「ね、マスター。あそこにある人形、“はっちゅーね”でしょ」
りりィさんは、カクテルを飲みながら、話しかけた。
「そうですね」
グラスを拭きながら、吉さんはうなずいた。
「かわいいわねー」
ゆくりさんも、目を細めて人形を見る。
夜には、バーのスタイルになる、「カフェ・つんでれ」。
ゆくりさんとりりィさ...玩具屋カイくんの販売日誌(150) 「つんでれ」で、はっちゅーねとの夜
-
「あら、ちょっと素敵なお店ね」
店のドアを開けて、りりィさんは、連れの、ゆくりさんを振りかえる。
「いらっしゃいませ」
にこやかに言うのは、バーテン姿がキマッた吉さんだ。
「まあ…失礼ですけど、イメージ変わりますね」
目をしばたかせる、りりィさんだった。
昼はカフェ、夜はバー。
新しい「カフェ・つん...玩具屋カイくんの販売日誌(149) 夜のカフェ・つんでれ
-
りりィさんの雑貨店「星を売る店・上海屋」。
レンくんとゆくりさんが、オーナーのりりィさんと話していた。
「彼女のたくらみ?」
金髪を掻きあげながら、りりィさんは答えた。
「ええ、モモさんの“ギャラリー・ゆうひ”で、景織子さんの原画展を観たとき、気付いたのよ」
「ふぅん」
二人の話を聞いていたゆくりさ...玩具屋カイくんの販売日誌(143) デビちゃん誕生!
-
「うん、なかなか似合うよ。兄さん」
「そうか?」
背中に天使の羽根をつけた白いベストを、羽織って振り返るカイくん。
ミクちゃんが、ニコニコ笑いながら、見守っている。
天使の小道具の他に、ハロウィンの黒いコウモリの羽根の衣装や、怪しげなハットが、そばに置いてある。
キディディ・ランドの、売り場の奥のス...玩具屋カイくんの販売日誌 (126) 天使と悪魔!? (テトさんの新ドール・part2)
-
「ちょっと陰があって、不思議な雰囲気の人...」
さらさらゆれる、りりィさんの金髪を見ながら、テトさんはそう思った。
「じゃ、ダークな感じのドールを作って欲しい、ということですね」
「ええ...そうなんです」
彼女はそう言って、テトさんの目を見つめた。
レストラン「カフェ・ドナ」の席で、雑貨アーティ...玩具屋カイくんの販売日誌 (125) りりィさんの申し出 (テトさんの新ドール・part1)
-
お店もハケて(終わって)、従業員がイスをかたづけ始めていた。
店のステージの片すみで、リンちゃんは機材を片づけている。
うしろで「リンちゃん」と声がした。
振り向くと、そこにいたのは神戸ミキ(こうど・みき)さんだった。
「あ、ミキさん!」
お客が、軽い食事をとりながら、ライブを見られる店「ボイス・カ...玩具屋カイくんの販売日誌 (122) ゆくりさんの、音楽アート・フェス (Part2)
-
「これ、パクリじゃんよ」
“アマガエルのフォギー”の絵を指さして、男の子が言う。
「あんたたち、人の作品に、ケチをつける気?」
女の人が、言い返す。
ここは、アート・ギャラリー(画廊)の「ゆうひ」。
何やら騒がしい声が、入り口の方でしたので、
絵を見ていたカイくんは、何かと思って振り向いた。
店に入...玩具屋カイくんの販売日誌 (112) ギャラリー・ゆうひの対決 (Part1)
-
「ふぅ、ひと息ね!」
お客さんにするナチュラル・メイクを終えて、アンさんは、ホッとため息をついた。
東京の中野にあるアンさんの店、「ナチュラル・ハウス」。
ちょうど客足がとぎれて、店には友人のユフさん1人がいるだけとなった。
その時、店に、2人連れが入ってきた。
「あら!カイさん、ミクちゃん」
「お...玩具屋カイくんの販売日誌 (110) デフォ子さんの、しゃべる看板(part2)
-
「ふぅん。僕も見てみたいなあ。その、“しゃべる看板”」
「びっくりするわよ」
興味シンシンの顔で言う、カイくんに、アン店長が説明した。
「アタシも最初に見たときは、じっと見入っちゃったもの。発明するの、大変だったでしょ?」
「んー、そうですね」
アンさんに聞かれて、デフォ子さんはのんびりと答えた。
...玩具屋カイくんの販売日誌 (109) デフォ子さんの、しゃべる看板 (part1)
-
「えー? また会ったの?その人に」
テトさんは食べかけていたパンを、机に落としそうになった。
「うん、そうなの。なんか、親しげに笑って近づいてきたんで」
ミクちゃんはそういって、机にほおづえをつく。
「で、なんて言ってたの?」
テトさんは、ちょっと気になる様子で聞いた。
カフェ・ドナの昼下がり。
話...玩具屋カイくんの販売日誌 (107) ヘンな虫がついては!
-
●ライバル店から、ブームが生まれた!
「なんで、コレがそんなに売れるんだろうね」
メイさんが、机の上に置いた、カエルの形のリラックス枕を見て、つぶやいた。
「うーん」
「うん」
机の反対に座った、カイくんとミクちゃんも、のぞきこんで、一緒にうなってしまった。
キディディ・ランド原宿店のスタッフルーム...玩具屋カイくんの販売日誌 (103) 「らら」の大ヒット商品! Part1
-
●チャリティーイベント大成功
「いやぁ、ほんとにすごかったわね~」
「あの熱気は、なんなんだろうね。ありがたいけど」
イベントの机や椅子をかたずけながら、テトさんとミクちゃんは話し合った。
テトさんの店、「つんでれ」のギャラリーで、チャリティーイベントが盛り上がったのだ。
「ミクさんのファンの男の子...玩具屋カイくんの販売日誌 (98) 「はっちゅーね」、男子に大人気!
-
●「つんでれ」で、チャリティ・イベントを
「そうそう、お誕生日おめでとう、テトさん」
「どうもありがとう」
ミクちゃんの言葉に、テトさんは照れて笑った。
きょうは、テトさんのお店、雑貨店「つんでれ」に、ミクちゃんが来ている。
「そうだね、ここでは大体、100人か150人くらいは大丈夫かな。握手会でし...玩具屋カイくんの販売日誌 (97) ミクちゃんのサイン会
-
「うわっあ! この方が有名なギャル社長のミクさんですかー。すんごいなや」
本人を前にして、子供のように騒いでいるネルちゃん。
「ど、どうも...」
ミクちゃんは、ぎゃくに頬を赤くして、恐縮している。
キディディ・ランドのカイ店長、そして妹のミクちゃん、
2人が訪ねたのは、「ジー出版」。
応接室で向か...玩具屋カイくんの販売日誌 (96) みんなでチャリティ・イベント!
-
「だからね。ウチでもやっぱり、チャリティをするべきだと思うんだよ」
興奮すると、口調が男のようになるのは、メイ社長のクセだ。
「そうよ、お兄ちゃん。ワタシの商品を使って、するのよ」
メイ社長の横に座ったミクちゃんが、カイくんに激しく言い寄る。
東京・青山にある、「キディディランド」の本社の会議室。
...玩具屋カイくんの販売日誌 (95) ミクちゃんのライブ!
-
ミク人形
-
メリー・クリスマス。冷え込んで、冬らしくなりました。
「玩具屋カイくんの販売日誌」をゆるゆると書いてますが、今回は登場する人物をちょっと紹介してみたいと思います。
カイくんが“出番はちょっと少ないけど、あくまで主人公はボクです”と言っているので。
※最後の名前は、ボーカロイドやUTAUのキャラクター...ちょっと登場人物紹介
-
●ミクさんの悩み
「おや、ミク。どうしたんだ?店にくるのは、久しぶりだね」
カイくんが、キディディ・ランドに入ってきたミクちゃんに言った。
「兄さん、ちょっと相談したいことがあって」
めずらしく沈んだ表情で、ミクちゃんは言った。
スタッフルームで、紙コップにジュースを注いで、カイくんは聞いた。
「じ...玩具屋カイくんの販売日誌 (86) ミクさんと、黒のはっちゅーね
-
●ギャル社長のキャラクターグッズ
「ミクさんが、ギャル社長に...?」
ソラくんは、聞きかえした。
「そうなの。自分でキャラクター商品を考えて、商品化をすすめてるのよ」
美里課長が言った。
「はっちゅーね(Hat Tune)という、コミカルなものなのよ」
「へぇ」
ソラくんはおどろいた。
「それで、...玩具屋カイくんの販売日誌 (79) 新しいカフェ! ~ソラくんの転職(part3)