タグ「重音テト」のついた投稿作品一覧(117)
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ここは、アーチスト支援施設「ニコビレ」の作業室。
ちょっと不思議な人形“はっちゅーね”について、レイムさんが熱心にしゃべっている。
「この人形が、“異界”とつながってるすると、どこか他の場所の声が聞こえても、不思議じゃないですね」
「それって、フシギなんじゃな~い?」
のんきそうに、デフォ子さんが言...玩具屋カイくんの販売日誌(169) “はっちゅーね”をめぐる人たち (その2)
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「かわいいわねー、このワンちゃん。それと、こちらも…キモかわいいわね」
テトさんが、小物をのぞき込んでつぶやく。
「そうですかぁ、えへへ」「どうも、ありがとうございます」
嬉しそうに答えるのは、作品を作った、ぱみゅちゃんとレイムさんだ。
「ギャラリー・ゆうひ」で開かれている個展「レイム&パム 作品展...玩具屋カイくんの販売日誌(159) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その4。
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「うわぁ、何だこれ。おいしいけどさ」
注文したカクテルの“ソルティ・ドッグ”を一口飲んで、霧雨さんは顔をしかめた。
グラスのふちについている塩を、もろになめてしまったのだ。
「ソルティ(塩っぽい)、だもの。辛いでしょ」
りりィさんは、それを見て笑う。
バー・タイムになった「カフェ・つんでれ」。りりィ...玩具屋カイくんの販売日誌(157) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その2
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りりィさんの雑貨店「星を売る店・上海屋」。
レンくんとゆくりさんが、オーナーのりりィさんと話していた。
「彼女のたくらみ?」
金髪を掻きあげながら、りりィさんは答えた。
「ええ、モモさんの“ギャラリー・ゆうひ”で、景織子さんの原画展を観たとき、気付いたのよ」
「ふぅん」
二人の話を聞いていたゆくりさ...玩具屋カイくんの販売日誌(143) デビちゃん誕生!
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「テトさんには、ファンが思わぬところにいるのね」
りりィさんの話を聴いて、ユフさんはうなずいた。
サンストリートのワゴン広場にいる、移動カフェ「ドナドナ号」。
軽食を食べながら、みんなの話に花が咲いている。
「じゃ、彼女は、テトさんのライバル商品...と自分で思いこんでる、その人気の勢いを、にぶらせ...玩具屋カイくんの販売日誌(140) テトさんとカフェ (サンストリートの広場・Part4)
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天を突きさすように、青空に向かってそびえているタワー。
タワーの真ん中には、スイカの形をした、まん丸い展望台がある。
これが今、世界で最も高い塔の「東京すいかツリー」だった。
「やっぱり、高いなあ」
パーティの会場の外に出て、テトさんは、タワーを見上げた。
近いうちにオープンをする予定の、「東京すい...玩具屋カイくんの販売日誌(136) 2つのピクニック (天使の雑貨と天使のバッグ ~Part8)
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●真似っこが出たの?
「なかなか、売れ行きがいいみたいね」
美里課長の言葉に、ルカさんはニッコリとうなずいた。
「ええ、ナチュラル・ハウスでも、原宿のキディディ・ランドでも、売り上げはトップみたいです」
そう言って、手元にある“天使の柄”のパスケースをつかむ。
「そう、それはよかったわ」
美里課長は...玩具屋カイくんの販売日誌(135) 天使と悪魔と、また天使? (天使の雑貨とバッグ~Part7)
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ゆくりさんのお店「ゆっくり」で、アルバイトを始めたレンくん。
彼女といっしょに、お得意先の、「星を売る店・上海屋」にやってきた。
そこで、彼らが店長のりりィさんと話をしていると、一人の女性が現れた。
それは、デザイナーの霧雨さん。
さきほど、みんなで、“この雑貨と、あの雑貨、ちょっと似てるね”と話し...玩具屋カイくんの販売日誌(133) レンくん、霧雨さんに会う(天使の雑貨と、天使のバッグ ~Part5)
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空は、どこまでも澄んでいる。目の下に広がる、森の緑が鮮やかだ。
テトさんは、背中に生えた小さな黒い羽根を羽ばたかせながら、スイスイと飛んでいた。
「ふぅー、秋の空は気持ちいいなぁ」
そうつぶやいて、ふと、遠くの高い木に目をやると、木のてっぺんに美しい鳥がとまっている。
きれいな声で、歌を唄っているそ...玩具屋カイくんの販売日誌 (129) 小悪魔と堕天使
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「へぇ、こんな展示もやってるのね」
テトさんとデフォ子さんは、店内に入ってきて、展示を見回した。
ギャラリー「ゆうひ」では、いま、イラスト作品を展示している。
人気ブロガー「ぴこ」さんの描く犬のイラストは、ユニークで、目を引くものばかりだ。
「いらっしゃいませ。ゆっくりしていって。これ、ルコちゃんの...玩具屋カイくんの販売日誌 (128) 新ドールと、「ガリバー・コーヒー」
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「ふぅむ。テトさんが、新しいドールを?」
ちょと顔を上気させて、ルカさんがつぶやいた。
「うん。ま、うちで扱っているドールは、つづけていろいろ作る、と言ってくれたけどねぇ」
ちょっと寂しそうに、美里課長は言った。
輸入商社「ハミングス」の会議室で、
2人っきりで、ルカさんと美里課長が机に向かっている...玩具屋カイくんの販売日誌 (127) 天使対決!テトさんvsルカさん (テトさんの新ドール・part3)
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「うん、なかなか似合うよ。兄さん」
「そうか?」
背中に天使の羽根をつけた白いベストを、羽織って振り返るカイくん。
ミクちゃんが、ニコニコ笑いながら、見守っている。
天使の小道具の他に、ハロウィンの黒いコウモリの羽根の衣装や、怪しげなハットが、そばに置いてある。
キディディ・ランドの、売り場の奥のス...玩具屋カイくんの販売日誌 (126) 天使と悪魔!? (テトさんの新ドール・part2)
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「ちょっと陰があって、不思議な雰囲気の人...」
さらさらゆれる、りりィさんの金髪を見ながら、テトさんはそう思った。
「じゃ、ダークな感じのドールを作って欲しい、ということですね」
「ええ...そうなんです」
彼女はそう言って、テトさんの目を見つめた。
レストラン「カフェ・ドナ」の席で、雑貨アーティ...玩具屋カイくんの販売日誌 (125) りりィさんの申し出 (テトさんの新ドール・part1)
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「リンダ、リンダ~」
ギターを抱えた、リンちゃんが、マイクに向かってシャウトする。
横にいる、リードギターのサナギちゃんが、弦を弾いてのけぞる。
ギュウーンンン...
ベースとドラムがつくる低音のうねりが、ホールに渦を巻いてとどろいている。
「うわ~。あいつ、けっこう激しい曲やるんだなあ」
...玩具屋カイくんの販売日誌 (124) テトさんのドール(ゆくりさんの音楽アート・フェス Part4)
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「♪ミク・ドールをこわきに抱えて去っていく、
彼女は Devil、彼女は Devil!」
ボーカルの、サルタコヨミくんが熱唱する。
いろんなバンドや、画家、雑貨作家たちが参加する、アートのお祭り。
「イースト・トーキョー・フェス」のライブだ。
晴れた日の公園で、ちょっと不思議な演奏が、繰り広げられ...玩具屋カイくんの販売日誌 (123) 悪魔からのラブ・コール (ゆくりさんの音楽アート・フェス Part3)
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「えー? また会ったの?その人に」
テトさんは食べかけていたパンを、机に落としそうになった。
「うん、そうなの。なんか、親しげに笑って近づいてきたんで」
ミクちゃんはそういって、机にほおづえをつく。
「で、なんて言ってたの?」
テトさんは、ちょっと気になる様子で聞いた。
カフェ・ドナの昼下がり。
話...玩具屋カイくんの販売日誌 (107) ヘンな虫がついては!
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●ライバル店から、ブームが生まれた!
「なんで、コレがそんなに売れるんだろうね」
メイさんが、机の上に置いた、カエルの形のリラックス枕を見て、つぶやいた。
「うーん」
「うん」
机の反対に座った、カイくんとミクちゃんも、のぞきこんで、一緒にうなってしまった。
キディディ・ランド原宿店のスタッフルーム...玩具屋カイくんの販売日誌 (103) 「らら」の大ヒット商品! Part1
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●チャリティーイベント大成功
「いやぁ、ほんとにすごかったわね~」
「あの熱気は、なんなんだろうね。ありがたいけど」
イベントの机や椅子をかたずけながら、テトさんとミクちゃんは話し合った。
テトさんの店、「つんでれ」のギャラリーで、チャリティーイベントが盛り上がったのだ。
「ミクさんのファンの男の子...玩具屋カイくんの販売日誌 (98) 「はっちゅーね」、男子に大人気!
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●「つんでれ」で、チャリティ・イベントを
「そうそう、お誕生日おめでとう、テトさん」
「どうもありがとう」
ミクちゃんの言葉に、テトさんは照れて笑った。
きょうは、テトさんのお店、雑貨店「つんでれ」に、ミクちゃんが来ている。
「そうだね、ここでは大体、100人か150人くらいは大丈夫かな。握手会でし...玩具屋カイくんの販売日誌 (97) ミクちゃんのサイン会
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「へえ、面白いね。ウタちゃん、おめでと!」
「うん、ありがと」
テトさんの言葉に、照れくさそうに笑うデフォ子さん。
二人が座っている「ニコビレ」のロビーの、机の上にあるのは、「アノニマ・マガジン」という雑誌だ。
この雑誌で、来月から4コマ・マンガがスタートする。
タイトルは、「マイティ・デフォ」だ。...玩具屋カイくんの販売日誌 (94) 4コママンガ「マイティ・デフォ」
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「は、はじめまして」
失礼とは思ったが、テトさんは初めて彼女を見たとき、ぼんやりと見つめてしまった。
「どうもぉ、はじめましてー」
とてものんびりとした調子で、彼女は会釈した。
駅前の、ドーナルコーヒーで、お昼過ぎのひととき。
テトさんの友人のマコさんが、「会わせたい人がいる」と連れてきた女性。
玩...玩具屋カイくんの販売日誌 (91) ゆっくりしていってね!
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「へえ、いろんな雑貨があるのね」
混雑した会場を歩きながら、メイさんは思った。
東京ビッグサイトで開かれている、「ザッカ・フェア」に彼女は来ていた。
「メイさん!」
向こうから、手を振って近づいてくる少年がいる。
「あら、レンくん」
それは、メイさんのお店、キディディ・ランドの常連のレンくんだった。...玩具屋カイくんの販売日誌 (90) レンくん、メイさんでケン玉
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メリー・クリスマス。冷え込んで、冬らしくなりました。
「玩具屋カイくんの販売日誌」をゆるゆると書いてますが、今回は登場する人物をちょっと紹介してみたいと思います。
カイくんが“出番はちょっと少ないけど、あくまで主人公はボクです”と言っているので。
※最後の名前は、ボーカロイドやUTAUのキャラクター...ちょっと登場人物紹介
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東京・新橋にある、「トーイパーク」の本社。
応接室で話しているのは、トーイパークの店長、神居(かむい)さんと、デザイナーのテトさんだ。
2人の目の前にあるのは、来年の干支、“ウサギ”をかたどった雑貨。
鍋つかみや、エプロン、カードケースなど、いろんな生活雑貨がならんでいる。
「テトさんのおかげで、い...玩具屋カイくんの販売日誌 (85) テトさんの干支のグッズ
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日曜日の午後。
新しくできた、美里さんたちのカフェ「カフェ・ドナ」で、
テトさん、モモちゃん、デフォ子さんの3人が、お茶を飲んでいた。
「ふぅん、ウタちゃんの発明を、らら”がねぇ」
テトさんが、おどろいて言う。
「そうなんだ」
デフォ子さんは、コーヒーをすすってうなずく。
「それ、どんな発明?」
モ...玩具屋カイくんの販売日誌 (82) デフォ子さんの大発明
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土曜日の午後。
野呂間アル夫さんたちは、きょう、明日の2日間、
路上の小さなテントのブースで、雑誌やグッズを売っている。
野呂間さんのいるジー出版社の、ほど近く。
古書店街で、コミックのキャラクターのミニ・イベントを開いているのだ。
テントのブースには、レンくんが遊びに来ていた。
彼は雑誌「少年ステ...玩具屋カイくんの販売日誌 (81) レンくんの絵本
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●雑貨とカフェと、スタジオギャラリー
「よーし、これで、だいたいオッケー」
テトさんは手描きのポップ(商品の説明)を棚の上にかかげると、手をポンポン、とはたいた。
「もし、全部売れなかったらどうしましょうか」
モモちゃんが聞く。
「平気平気、この雑貨はシーズンものじゃないから。新しいお店で売れるよ」...玩具屋カイくんの販売日誌 (75) つんでれが、リニューアル
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「やっぱり、テトさんの作るアクセサリーは、かわいいわあ。ほれぼれするわ」
木製のアクセサリーを手にしたマコさんは、言った。
彼女は、夢中になると思わず、関西弁が出てしまうのだ。
ここは、東京ビッグサイトで開かれている、仕入れの見本市「フェイム・オブ・グッズ」(グッズの殿堂)。
マコさんがいるのは、「...玩具屋カイくんの販売日誌 (73) コラボ・グッズを企業と
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輸入商社「ハミングス」の会議室。
美里課長と、ルカさん、そしてテトさんが座っている。
目の前のテーブルに広げているのは、「ボイス・カフェ」と書かれたチラシだ。
「そう、テッドさんが行ってみたの?」
美里課長が、テトさんに聞く。
「はい、兄は、新らしモノ好きなもんで」
テトさんはうなずく。
テトさんた...玩具屋カイくんの販売日誌 (67) え?コスプレ・カフェ?
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羽田空港にある、雑貨店「トーイパーク」。
きょうは、テトさんとルコちゃんが遊びに来ていた。
空港のショッピングゾーンにある、このお店。
“旅”をテーマに、いろんなモノを置いている。
旅の必要品や、役に立つ小物がそろっている。
●テトさんの小物が人気
店長のメグさんが言う。
「テトさんの作った小物とか...玩具屋カイくんの販売日誌 (65) テトさんの、旅の小物