ブックマークした作品
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ミク、ルカ、リン、レンの四人は、クリプトンから立派なマンションを与えられ、一緒に暮らしている。
東京で二日連続の大きなライブが終わり、昨日札幌へ帰ってきたところだ。大仕事が終わったので今日はみんな休みである。
朝食をすませた後は、それぞれ思いおもいの時間をのんびり過ごしていた。
リビングではミクが北...リンが猫になっちゃった 【前編】
ピーナッツ
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ミク、ルカ、リン、レンの四人はクリプトンから与えられた立派なマンションに住んでいる。
リビングの隣には防音のレッスンルームがあり、音響機器が一通り揃っているばかりでなく、結構な広さがあってダンスのレッスンもできるようになっている。
今日はミクとルカが新曲の振り付けを練習している。
「ねえ、ルカ、腰の...「ルカ、おっぱい揉んで」(前編)
ピーナッツ
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沸き立つ夏雲がまぶしく輝く、とある暑い日のこと。
ボーカロイドたちが住む寮では、なにやら皆で料理をしているようです。
「ご~りご~り」
「あの、ミクさん」
「ご~りご~り」
「これ、もういいんじゃないんですか?」
「ご~りご~り」
長ネギをすり鉢で摺りおろすのがミクの役目とて、傍らには、みじん切りに...何でもない日の祝い方
桃色ぞう
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夕方になってもミクとルカは相変わらずリンをおもちゃにして遊んでいた。
「……ミク姉、そろそろクリプトンからワクチンプログラム届いてるんじゃない? メールチェックしてみたら?」
いたたまれなくなってレンが言った。
「まだ早いでしょ。電話もないし」
「いいから、チェックしてみて」
「はいはい」
あんまり...リンが猫になっちゃった 【後編】
ピーナッツ
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髪を乾かし部屋着を着てリビングに行くと、ミクがソファでテレビを見ながらポッキーを齧っていた。
撮影ではイチゴ味のほかに定番のチョコや抹茶味のも用意してあったので、余ったのをもらったのだ。今食べているのは抹茶味だ。
撮影を思い出させるようなアイテムを出すなっつってんのに……。
文句を言いたかったがいい...ミク×リン百合ソング「sweet-sour distance」【後編】
ピーナッツ
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「シーン7、カット3、スタート!」
カチンコが鳴り、撮影が始まる。
昼休み、晴天の校舎の屋上。深呼吸したくなるような気持ち良い風が吹いている。
リンはポッキーを齧りながら空を眺めていた。水色の空に、高く飛ぶ飛行機が白い雲の線を引いていく。
こうやってぼんやりと空を眺めながら、あの飛行機はどこに行くん...ミク×リン百合ソング「sweet-sour distance」【中編】
ピーナッツ
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「……ちょっとリン、そうやって じ~っとあたしの顔見るのやめてくれる? 落ち着かないんだけど」
日曜日の朝、ミクとリンは新曲「sweet-sour distance」のPV撮影現場へタクシーで向かっている。
セガのゲーム用の曲で二人のデュエットだ。セガにしては珍しく百合をテーマにした曲である。
吹奏...ミク×リン百合ソング「sweet-sour distance」【前編】
ピーナッツ
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ミクと鶴田社長、幸子夫人は固い握手を交わし、工場を後にした。
社長と夫人はミクとレンの姿が見えなくなるまで、何度も頭を下げ、手を振っていた。
「ミク姉、いいの? あんな大金貸しちゃって?」
大通りでタクシーを待ちながら、レンが聞いた。
「大丈夫よ。鶴田社長、いい人だったでしょ」
「いい人だとは思うけ...初音ミクの再建 ~ネギ煎餅の北斗製菓を救え~(後編)
ピーナッツ
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ヤダマ電気の裏手にある北斗製菓の工場は、看板も見落としそうなほどこじんまりとしていた。
コンクリート建てで築年数はそれほど古くなさそうだが、住宅と工場が一緒になっている。
一階の三分の二が工場、一階の残りと二階が住居のようだ。住居としては立派な方だが、工場としては零細の部類に入る。
工場用の出入り口...初音ミクの再建 ~ネギ煎餅の北斗製菓を救え~(中編)
ピーナッツ
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「あれ? ネギ煎餅今日も無い…っていうか置場無くなってるじゃない、どうなってんのよ!?」
今日はミク、レン、リンの三人で、ジャスコ札幌店へ買物に来ている。
ミクがルカに買物を頼まれたのだが、レンとリンも暇なのでついて来たのだ。
午前十時。開店したばかりなので、まだ客はまばらだ。
衣料館→電気館と回っ...初音ミクの再建 ~ネギ煎餅の北斗製菓を救え~(前編)
ピーナッツ
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(中編からの続きです)
二年前、札幌市内のとあるPさんの家で歌を録音しているとき、ミクは漏電したアンプで感電した。
ちょっとビリッとした程度だったが、直後にミクは声にノイズが混ざるようになった。
うろたえるPさんに心配をかけまいと、「クリプトンに行けばすぐ直ります」と言って、その足でミクはクリプトン...リンが歌えなくなった日(後編)
ピーナッツ
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(前編からの続きです)
羽田空港でヤマハ東京支社の社員と合流し、静岡県磐田市の豊岡工場に着いたのは午後四時だった。
剣持がいるのは工場内にあるサウンドテクノロジー開発センターだ。
四階建ての立派な社屋。玄関前にタクシーを横付けする。
若い男性の社員がミク達を出迎えた。
「遠いところからお疲れ様でした...リンが歌えなくなった日(中編)
ピーナッツ
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宵の口から土砂降りの雨を降らせていた雨雲が、深夜を過ぎると雷を落とし始めた。
地が裂けたかと思うような雷鳴が鳴り響き、ミクは目を覚ました。
彼女は普段子供のように眠りが深く、滅多に夜中に眼を覚ますことはない。
あたしが起きるくらいだから相当近いわね…。まあいいや、寝よ…。
再び枕に顔をうずめる。しか...リンが歌えなくなった日(前編)
ピーナッツ
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( 『ボクも痛車になりたいな』の番外編の後日談です)
三週間後、富士スピードウェイの廊下で、ミクと綾波レイは再び鉢合わせた。
レンの事件があってから、ミクのボディーガードは二人に増えた。
綾波は相変わらず四人の黒スーツに囲まれている。
鈴鹿の時との同じように、二人は三メートルの距離を置いて睨みあった...ボクも痛車になりたいな(後日談)
ピーナッツ
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(前編からの続きです)
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ピットに帰ったレンは、もうあちこちうろつくことはなかった。
綾波の視線を思い出すと、背筋に冷たいものが走る。
ミクにくっ付いていたいのだが、報道陣に囲まれていて近づけなくなってしまった。
仕方なくレンはパイプイスに座ってコースを走る車を眺め、時間をつぶしていた。...ボクも痛車になりたいな(後編)
ピーナッツ
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「ミク姉、今日鈴鹿サーキット行くんでしょ? ボク一緒に行ってもいい?」
ピザトーストを齧りながらレンが聞いた。
ボカロ家、朝の食卓。
ミク、ルカ、リン、レンの四人が揃ってテーブルを囲んでいる。
鈴鹿サーキットでは明日からスーパーGT300の予選が始まる。
そのため、今日は雑誌やテレビの取材が集中する...ボクも痛車になりたいな(前編)
ピーナッツ
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(前編からの続きです)
「…ミク、ジェンダーとか勝手にパラメータ変えてない?」
スーパーセロPの自宅。
シンセサイザーやミキサーなど音響機器が所狭しと並んだ部屋で、ミクは新曲の調教を受けていた。
いつもより手こずるので首をかしげていたセロだが、どうやら原因に気が付いたようだ。
勝手をしていたのがばれ...「ルカ、おっぱい揉んで」(後編)
ピーナッツ
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(前編からの続きです)
☆
深夜二時。ベッドでリンがふと目を覚ました。
枕がぐっしょりしている。
(…そっか、泣きながら眠っちゃったんだ…)
パエリアと四葉Pのことを思い出して、胸がチクリとした。
…喉渇いた。
リンはもそもそとベッドから起き上がった。
常夜灯だけがついた薄暗いキッチン。
...ラノベにおけるおかゆの効果について(後編)
ピーナッツ
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朝から雨が降っていた。
しとしとと弱い雨だが、同じ調子でずっと降り続いている。
空は均一な灰色の雲に覆われ、当分やむ気配はない。
朝食のテーブル。
ミク、ルカ、リン、レンの四人が食卓を囲んでいる。
「ルカ姉、今日あたしが夕飯作っていい?」
フレンチトーストをかじりながらリンが聞いた。
「いいけど、何...ラノベにおけるおかゆの効果について(前編)
ピーナッツ
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二月の札幌。
例年寒くなる時期だが、今年は特に冷え込みが厳しい。
一番早く起きたルカがストーブに火をいれる。
「…冷えるわね。あ、雪すごい積もってる」
ミクやリン、レンも起きてきて、みんなで朝食のテーブルを囲む。
今日はホットケーキだ。
「レン、出てきた? ウミウシ婆ばあ」
メープルシロップをかけな...双子だからって裸はダメ!
ピーナッツ
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昼下がりのリビング。けだるい時間が流れている。
リンとレンは新曲のレコーディングに行っていて、ミクとルカが家に残っていた。
二人は長いソファの左右に座って、ルカはファッション雑誌を、ミクはテレビを見ている。
ミクが全然テレビに集中していないことに、ルカは気付いていた。
視線がときおり自分に向けられる...ルカ、キスしたことある?
ピーナッツ
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ここは東京都中央区月島。
江戸の昔より続く庶民の街とて、生活臭に燻んだ街並みも、それが下町情緒だと言われてみれば、なにやら有難味があるようで、今やここも、ちょっとした観光地です。
狭い路地裏に店を櫛比させる「もんじゃ焼き」こそが、全国に名の知れたこの街の名物です。
しかし、かの築地市場からほど近くと...巡音ルカと秋の宵
桃色ぞう
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その日メイコは、いちばん末の弟レンの横顔に、ちょっとした感慨を覚えたものです。
食事の時間が終わっても、一向に食堂に現れないのを心配して、寮の地下に設けられた練習用の小スタジオに来てみれば、午後のレッスンが引けても居残りを申し出て、今までずっとこの部屋で過ごしていた彼の姿がありました。
すぐに声を掛...ふたりはライバル(1/2)
桃色ぞう
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数日後。
その時ミクは、歓談室のソファに寝そべり、お気に入りのネギせんべいをお供に、お気に入りの漫画を楽しんでいました。
「ミク姉、ミク姉!あのねあのねあのね!」
ひとの至福の時間に、遠慮のない奇襲攻撃といえば、余人ではあり得ません。
「リン、ちょ、落ち着きなさい。どうしたの?どうしたっていうの?」...ふたりはライバル(2/2)
桃色ぞう
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鏡音レン開発物語2「開発者の手記1/5」
○月○日
開発チームの打ち合わせの場で、何となく口にした思い付きが、今思えば運の尽き、
言い出しっぺがやれとばかり、あれからいきなり「GO」を言い渡されて、
夜を日に接ぐ突貫工事の末、「鏡音レン」がどうにか形になった。
夜明けの太陽が目に痛い。
本日、リンと...鏡音レン開発物語2-1/5「開発者の手記」
桃色ぞう
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鏡音レン開発物語2「開発者の手記2/5」
○月○日
どうもデスクが汚れると思ったら鼻血だ。
リンの開発チームとは、毎日午前10時から連絡会議を開いているが、
これが毎回、鬱でたまらない。
うまくいかなければ荒れるし、そうでなければ退屈極まりない。
今日も今日とて、こんなにつらい思いばかりさせるくらい...鏡音レン開発物語2-2/5「開発者の手記」
桃色ぞう
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鏡音レン開発物語2「開発者の手記3/5」
○月○日
昨日の試験結果の検証。
一応の成功と見ていい。
しかし焦りは禁物、まだ仮想空間におけるシミュレーションに過ぎない。
あの日思いついたのは何のことはない、レンを今までと真逆の存在にすることだった。
リンと同じく、共感能力を目いっぱい上げて、表現力を徹...鏡音レン開発物語2-3/5「開発者の手記」
桃色ぞう
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鏡音レン開発物語2「開発者の手記4/5」
○月○日
全く、今日は何から腹を立てていいのかも分からない。
物づくりというものは、少しうまく行った時の方が危ない。
俺の親父の口癖だった。そんな愚痴を、今迄まともに取り合ったことはないが、
この歳になって、ガキみたいにそれを思い知らされた自分に、先ず腹が立...鏡音レン開発物語2-4/5「開発者の手記」
桃色ぞう
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鏡音レン開発物語2「開発者の手記5/5」
○月○日
本日、全ての適合性試験を終了した。
レンはリンとの適合性が確認された。だが、それだけではない。
一たびステージに立てば、リンの実力を限界を超えて引き出し得る、
最強のライバルであり、
ステージを降りれば、全ての歓びと痛みを分かちあう、最大の理解者で...鏡音レン開発物語2-5/5「開発者の手記」
桃色ぞう
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≪開発趣意書≫
【プロジェクト名(仮称)】:キャラクター・ボーカル・シリーズ02(L)
先日の経営会議の決議により急遽決定した、新規ボーカロイド開発について、その趣意を本書により記録する。
【経緯】
現在開発中の計画名キャラクター・ボーカル・シリーズ02、通称「鏡音リン」に関し、開発チームの報告によ...鏡音レン開発物語1「開発趣意書」
桃色ぞう
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