ブクマつながり
-
心の風景とでも言うべき景色っていうのは、確かに存在する。
そしてそれはふとした瞬間に俺を捉える。そしてかすかな名残惜しさと共に溶けて消えるのだ。
でも。
ぼた、と顎を伝って流れた汗を手の甲で拭い、マンションの小さな窓の外に広がる嫌味な程に青い空に目をやる。
こんなうだるような暑さの夏の日に思い出す風...私的Dog Day Afternoon 上
翔破
-
「…なんかなー」
「ん?何、どうかした?」
隣に座る女の子…リンの金髪が肩に当たるのを感じながら、首を傾げた。
リンはご機嫌斜め、というか、どこか納得出来ないような顔をして俺の事を見上げて来る。
「いや、なんかレン見てると、『男女の間に友情は育たない』とかなんとか言うような迷信を信じそうになると...楽園に別れを
翔破
-
「鏡音リンさん」
「なあに、鏡音レンくん」
「またシャー芯全部無くなってんですけど、これどういうことですか」
「へえー、それは大変ねえー」
「反省のかけらもないとかッ…!」
<だって気になるのよ>
私こと鏡音リンと彼こと鏡音レンはクラスメイト。席が隣で班も同じで、なんかこの思春期特有の男女の微妙な...だって気になるのよ 上
翔破
-
彼女は、俺を許してくれるだろうか。
<千引の石に罅入れて>
―――ああ、俺は死んだのだな。
ぼんやりと霞んだ景色の中で、俺の頭の隅の方がそう結論を出した。
感覚は、ある。意識も、ある。それでもここは「違う」のだと、心が確かに理解していた。でなければ、こんなに全てが曖昧であるはずがない。
自...千引の石に罅入れて
翔破
-
「ごめん、飽きた。別れよう」
そう言われた時、世界は意味を失った。
身じろぎをする音に、テーブルクロスを敷く手を止めて振り返る。
レン、起きたのかな?時間的にはそろそろ起きてもおかしくない。
寝過ぎって体に良くないんだったっけ。だったら寧ろ起こしてあげるべきなのかなぁ。
見たところ、今の音...sane or insane?
翔破
-
それは、六日の朝だった。
<空はブルー。だからこそ、>
おかしいのは私なの?
寄り添う温もりを感じながら、私はぼんやりと考えた。
本当に行くの、なんて言わない。
そんな事確認したって、答えは変わりはしないんだから。
行かないでよ、なんて言えない。
そんな風に縋り付いても、選べる道なんてないんだから。...THE DYING MESSAGE より
翔破
-
<サイド・L>
ええと、はじめまして。
俺、こういうの初めてなんで良くわかんないですけど…質問に答えれば良いんですよね?
はい、わかりました。
自己紹介、ですか。名前は鏡音レン、14歳です。
中学?いや、行ってません。
あー、ちょっと特殊な事情がありまして。
虐待!?いやまさか!仲良くやってますよ。...カウンセリング
翔破
-
「リンー」
「なに、めーちゃん?」
頭だけキッチンから出した格好でめーちゃんが声をかけてくる。私は読み掛けの雑誌から顔を上げて返事を返した。
「あのね、もう夕飯なんだけど、まだレンが買い物から帰ってないのよ」
「え?」
ちょっと驚いて壁の時計を見上げる。
銀の針が示しているのは七時半。別にそんなに遅...なまえのない そのうたは
翔破
-
照れ隠しも、度が過ぎると問題行動なのかもしれない。
<だって気になるのよ 下>
「彼女欲しい」
とある昼休み。
物凄く適当に、レンがそう呟いた。
「なんで。大体レン、バレンタインに沢山チョコ貰ってただろ?より取り見取りじゃん。って言うか、そんな事言うならそろそろ身を固めなよ」
「やり手のジジイ...だって気になるのよ 下
翔破
-
「こーろーしーたーいー!」
私は叫んだ。もう、自分の年齢がどうだとか気にしないで、思いっきりわがままに。
「あの子をっ、殺したいー!」
「リン、最近そればっかり」
「だって!」
呆れたみたいなミクちゃんの言葉に、跳び起きて反応する。うん、子供っぽすぎるのは重々承知ですとも!
すっかり着崩れてし...異貌の神の祝福を 6.RL
翔破
-
きっと僕ら 当たり前のように
惹かれていく 急かされる様に
どうだっていいよ まやかしだって
誤魔化しては 眼を逸らしているんだ
どれだけ求めても 届きはしない
でも 僕に望ませるんだ
言葉が 想いが 命が 貴方を
アイモカワラズ 偽りだらけの
形の無い醜さが
くだらない その愛情を...アイモカワラズ アイモワカラズ
geru
-
だいたんウサギと、めんどくさがりなオオカミ
そんな二人が織り成すちぐはぐな恋のストーリー
さてさて、迎えるのはどんなエンディング?
さあ、逃げるのはオオカミ×探すのはウサギ
アンバランスな鬼ごっこは、これから!
「一目惚れしました! 付き合って下さい!」
「却下」
リンが叫んだ告白は一瞬...【自己解釈】 ぴょんぴょんハート 【原曲イメージ崩壊注意】
lunar
-
思い出には、色褪せないものがある。
この記憶もその一つ。
誰にも言ったことはないけれど、私の大切な宝物としてしっかり心の中にしまわれている。
『頑張ろうね、ミクちゃん』
『うん…ね、リンちゃん』
『なあに?』
『お勤めが終わったとき…いつになるか分からないけど、一緒にお外を歩こう?』
それは...それは終わる事なく・リン
翔破
-
お元気ですか
そちらの世界はどうですか
僕は天国を信じないけどいつかまっさきに会いにゆきます
納涼祭で一緒に盆踊りを踊りました
うまく踊れない僕の手をひいてくれました
おばあちゃん見てますか
僕はもう一人で踊れるよ
こたつで背中をまるめて2人で笑った
僕の味方をしてしまうあなたが大好きで...おばあちゃんの唄
上野神宮
-
こちらは“BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」” を原曲として書いた二次創作です。
ミクもミクのマスターもバンドのメンバーも、原曲を奏でる彼らをモチーフにはしていますが、すべて私の妄想です。正しくは、ミクさんもバンプも好きすぎてこの楽曲にかなり興奮して勝...未来飛行・前編
sunny_m
-
<Dear My Friends!番外編 クリプトン王国の「くるしみますパーティー」>
(クリプトン王国 王室)
カイト王「ねーねーめーたん?」
ゴスッ!
メイコ王妃の拳骨が頭部に直撃した。
カイト王「ぬぉぉ…」
メイコ王妃「貴方、最近だらしないんじゃないの?」
カイト王「だぁ~ってさぁ~、娘達...Dear My Friends!クリスマス番外編 クリプトン王国の「くるしみますパーティー」
enarin
-
目を覚ましたとき、真っ先に目に入ったのは真っ赤な空だった。
まるで世界が終わってしまうような不安を与える赤く染まった色に目を覚ましたばかりの私は手を伸ばし、そして手を伸ばしきる前、透明樹脂の冷たい感触が指に触れた。意識がはっきりと覚醒していく。自分を囲むのは狭い空間。まるで棺桶のような冷凍睡眠装...あなたと私だけの歌【終末ボカロ企画・pixvより】
sunny_m
-
*再会直後のお話です。
鏡の中、どことも分からない世界の中、少年は消えそうな糸を手繰って歩いていた。
この糸の先であの少女が待っている。
だから彼は、この今にも溶けてしまいそうな絆を保つために、彼女のことだけを思っていた。
<魔法の鏡の物語・アフター>
ようやくリンの隣に立てた。
しみじみ...魔法の鏡の物語・アフター
翔破
-
歌え。歌え。溢れる、その思い。
<小さな芽が、枯れないように>
「あーもー、しっかりしなさいよ、男の子…っていうか成人男性がべそべそ泣かないの」
「だって僕…殆どお呼びが掛かんないし」
めーちゃん提唱の、べそべそ、という効果音を纏いながら、僕は泣き言を漏らす。
発売されてからもう数ヶ月。だけど、僕に...小さな芽が、枯れないように
翔破
-
灰色の丘で、ひとり -名刺裏千年祭①
丘の上には、墓標があった。風雨に晒され、朽ちかけた、ぼろぼろのかたまり。遠目には苔生した
塚のような墓石のようなそれは、しかしそれだけではなかった。
キィ。……キィ。…………。
風鳴りのような、錆の擦れるような、軋んだ音がする。何...千年を繋ぐ、彼らの話 -名刺裏千年祭
藍流
-
H25年の6月の某所でおやつという名の賄賂と一緒に、一部妄想も詰めました。そして、もろっと渡しました。その内容と加筆したものです。
もう今年の某イベントも終っちゃったよ。あはは……。
前のバージョンで読んで下さい~。
H26.7/1 よにんめ投稿。
『どうしました?また甘えんぼモードですか?まったく...おやつに詰めた妄想たち・4
sunny_m
-
6月の某所でおやつという名の賄賂と一緒に、一部妄想も詰めました。そして、もろっと渡しました。その内容です。
がっつり文章をを足そうと試み中。
予定は未定です。
前のバージョンで読んで下さい~。
11/15ふたりめ投稿。
*アイスって神様からのプレゼントだと思うんだよね。甘くて冷たくて...おやつに詰めた妄想たち・2
sunny_m
-
「リン、レン、自分の部屋が欲しくないか?」
始まりは父さんの一言だった。
「え―?なんで?」
私は口を尖らせた。だって別に不便があるわけじゃないし、今までもずっと同じ部屋だったし。なんでわざわざ分けなくちゃいけないのかな。
お父さんは暢気な顔で指を立てて見せた。
・・・あんまり可愛くない。いつも以上...私的アドレサンス(前)
翔破
-
孤独な科学者に 作られたロボット
―――「良いかいリン。一つだけ、覚えておいてほしい言葉があるんだ」
出来栄えを言うなら
―――「はい、ハカセ」
…奇跡
―――「リア充爆発しろ」
<私の理解を越えている>
「ハカセ。意味がわかりません。リアジュウとは爆発物なのですか。不安定な物質なの...私の理解を超えている
翔破
-
形あるものはいつか無くなるものだと
この記憶-DATA-はいう
刷りこまれた感情のLIMITさえ
君はゆうに飛び越え
その瞳に一縷(いちる)の光をみた
言葉よりも鮮やかに
運命の歯車に絡んでゆく
僕らのセカイが宿命-さだめ-に溺れて
消されても 君となら構わない
水底に積もった僕らの願いは徒花(あ...incomplete puzzule-α-
ワンオポ
-
細い細い月と、きらびやかな星たちが、深い藍色の夜空を飾っている。
街灯も少ない川辺で、僕、カイトは、メイコさんと並び立って、空を見上げていた。
「綺麗ね……」
メイコさんの感嘆の言葉につられて、僕は目線を空からメイコさんに移した。
サイド部分を少しだけ取って束ねた栗色の髪。ほとんど光のない中...星空の下【カイメイ】
西の風
-
この世界には、確かにうつくしいものが存在する。
それを知っているから、それに憧れ、焦がれる。いつか自分もああなりたいと思って、多少生活態度を改めてみたりする。
でも同時に、どうしようもないということにも気付いてしまう。私では、届かないんだと。
彼等と私の間の断絶は、どうしようもないくらいに明...私的空想パレット・1
翔破
-
調子に乗るなバカ!
<こっち見ろBaby!>
丁寧に髪の毛を梳いて、リボンの位置を直す。いつもと違う髪型って、どうしてこう変な感じがするんだろう。
っていうかこれ、私に似合ってるのかな。
もしかしてあのバカの言葉に踊らされてるだけなんじゃないの?私が都合良く勘違いしちゃっただけとか。
...こっち見ろBaby!
翔破
-
ある晴れた日のことでした
空は真っ青光ってました
僕の気分お構い無く
今日もまた始まったんです
面白味もなんにもない、退屈な絵画鑑賞会
そこで彼は言うのでした。
「きれいな花が咲くんだ」と
僕の心の中にはね 真っ黒な花が咲いてるの
同じような花じゃないわ そんな扱い心外よ
抜いてしまおうか 綺麗ごと...Knight museum
田瀬莉奈
-
十一月五日。
それは、当たり前の日常が、ちょっとだけ特別で、とてもいとおしく思える日。...十一月五日。
西の風
-
「というわけで」
「今日からお世話になりますね♪」
そう言って笑う、見慣れた、かつ見慣れない姿に、俺の頭は一瞬理解を拒否した。
<楽しい鏡音×4生活>
「うわぁ、いらっしゃい!リントくん、レンカちゃん、これからよろしくね!」
「まー、仲良くやるか」
「こちらこそ、一緒に暮らせるなんて嬉しいわ」
...楽しい鏡音×4生活
翔破
-
北海道の冬は、寒い。
<砕けろ☆ホーリーナイト>
雪のちらつく中を、俺は無言で歩いていた。
賑やかにざわつく街中が、正直恨めしい。
え、今日は十二月二十四日?この時期何かあったっけ?もうすぐ色んな店舗が年内の最後の営業日だから、買い溜めを始める時期の事だろ?え、なにそのイルミネーション。なに...砕けろ☆ホーリーナイト
翔破
-
私は、ゆっくりと右手を真上に伸ばした。
電灯の明かりに透かすようにして、その形を眺める。床に落としていた左手も同じようにして、左右の手の甲を見比べる。
仰向けで床に寝転がっているせいでなんとなく背中がひんやりするな、なんて思いながら、それでも目線は両手から外さずに。
…そういや、コンセプトか...pair
翔破
-
2014年6月某日の某お祭りに名刺裏SSとしてくっつけたものたちです。
千年の独奏歌についての解釈(というか妄想?)がTL上で流れまくった某4月の出来事に触発されて、文字書きお仲間の藍流さんと千年祭と称して6月の某イベント時に配る名刺の裏側に独奏歌のSSをつけよう!!という企みをしまして。
……とい...V3のお姉ちゃんがやってきた日 ―名刺裏SS・はずれくじ―
sunny_m
-
●一時に比べて、最近はあんまり使われることも多くないですけど…
セカイ系、という言葉がありますね。
僕はこの言葉、勝手に解釈しています。
「お話で、自分の内面を描いている内容が、いつの間にか宇宙や世界の本質や真理に関わる、考察や現象に直結してしまう」
…そんなストーリーの物語を指すように、感じてます...<タマネギのエセ・エッセイ)> ◆ 魔法少女まどか☆マギカと、ジュンブンガク?
tamaonion
-
クッション
前置きです
ちゃんと読めよ!!!
ひとりかくれんぼ 1
ドロシー
-
「風神∽雷神」
作詞/作曲:cos k -雷鳴P-
吹き往くは風の声 靡く風に草揺れゆく
吹き荒れる風の声 薙ぎ払う雨の中 風が吼える
鳴き叫ぶ雷の声 稲光雲を連れ往く
鳴き荒れる雷の声 雨脚は緩む事無く
湧き上がる鬨の声 誰も彼も己が為に
誇りの為に命懸け 此処に命刻み礎となれ
風よ 今背を押す神...風神∽雷神
雷鳴P
-
むかしむかし ×××××× という
たいそう かわいらしい おひめさまが いました
××××××は どうぶつたちと いっしょに もりのおくに すんでいました
あるひ ××××××は おばあさんに もらった
りんごを たべて たおれてしまいます
××××××は おうじさまの ××によって いきかえりま...白い雪のプリンセスは ……『明るい方』白雪《明るい方の》【明るい方の】 これの意味分かります?…………
アリサ
-
「めーちゃん、どうしたの・・・?」
目の前にいるのは、俺の大好きな人。まー、めーちゃんなんだけど・・・。めーちゃんだよ!?でもロリなんだ!!! ...めーちゃんがちいさくなりますた。
なのこ
-
小さなカフェのテラスでカップを傾ける午後。目の前でルビーの色に輝く紅茶の香りを楽しんでいた深緑の髪の少女が顔を上げ、明るいエメラルド色の瞳を輝かせて、はにかんだ様に微笑んだ。
恐ろしいほどに整った幸福は、彼女にとってこれ以上に望むものなどないほどに満ち足りたときを与えてくれているらしい。
「大学...ある毒薬にまつわる物語1
あっく
-
お互いに相手の命を握っていると言ってもいいような高揚感の中、さわり、と風が吹く。
私たちの影の落ちた砂利道の上に、彼の黒い帽子がふわりと落ちた。
覗いた顔はとても端正で、でも…
私は一度瞬いた。
…斬られたみたいな傷痕と、片目を隠しているみたいな眼帯。
…まるで、潰れた目を隠しているかの...異貌の神の祝福を 8.R
翔破
-
視界が少し悪い。
理由は簡単、目深に被った帽子とそれに押さえ付けられた前髪のせいだ。
でも俺はそれを解消するのではなく、寧ろ改めて深く帽子を引き下げた。
この顔を、見られたくなかったから。
結局、こちら側には俺とルカさんの二人が配置されることで本決まりとなった。
と言っても、ルカさんは飽...異貌の神の祝福を 7.L
翔破
-
昔のことは、覚えていない。
別に思い出す気にもならないからそのことと自体は良いんだけど、私の中にはいつまでも消えない何かが居座っているらしい、と気付いたのは結構前の事だった。
思うに、一番最初に私の背中を押したのは、きっとそれだったんだろう。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
それは間断なく私に囁...異貌の神の祝福を 3.R
翔破
-
・人によっては不快かもしれません。ご注意ください。
・ひとしずくP「からくり卍ばーすと」より
~~~~~~~~
物心ついたときには、私はもうコレが好きで好きで堪らなかったんじゃないかと思う。
「あはははははは」
私は笑いながら、手当たり次第に刃物を振り回した。
「ははははは、あはははははははは!...異貌の神の祝福を 1.R
翔破
-
「貴方の言葉は、甘いだけの砂糖菓子。口に含めど後には何も残りません」
彼女はそう言って、短い髪を掻き上げた。
雨の多い土地、襖の外からは絶え間無い雨垂れの音が伝わって来る。
その音を背に、俺は小さく苦笑した。
<それは終わる事なく・レン>
「それはまた手厳しい」
「率直に言え、とおっしゃったの...それは終わる事なく・レン
翔破
-
ほんのりと薄闇の中で鏡が光る。
それに気付いた少女はぱっと顔を輝かせ、不自由ながらも慣れた動きでそこまで這いずって行った。
「お帰りなさい、レン」
鏡に掛ける少女の声は最初の日よりも遥かに明るく、穏やかで、深い思いに満ちている。
それに対して返る少年の声もまた、同じ。
「ただいま、リン」
...魔法の鏡の物語.3
翔破
-
そっと耳元で囁く 誰かの声に寄り添い
触れた優しい温もりに 瞼下ろして揺られた
いつか壊れてしまうこと ずっと気付いていたから
繋ぐ言葉は持たなくて ただ、ただ
心澄まし 風を撫で 溶けてしまえたら
今も笑い合えたのに
抱いて掠めた残り香も 今はこの手を離れて
何も哀しいことはない 微笑う意味さえ忘...ユメをみていた
夏乃
-
あなたの小指 アイスみたいに
溶けてたかる 百万の蟻
鏡が割れて 口惜しがるの
バカでゴメンと 口惜しがるの
らら ヤハにぃ私を抱いて
豚と狼の混血 やさしく見つめて
退屈だから 破滅したいの
一人きりで 破滅したいの
らら 腸拾い集めて
頭に突き刺さった 矢尻は初恋...アノノマス
kiiichi
-
ねぇ
お父様
この世界は,とても美しいですね
この狭い世界は,とてもとても美しいです
『アイ』で満ち溢れています
お父様
私は,この世界が大好きです
貴方は,私のことを『娘』と呼びます
面白い呼び方だと思います
でも,私はその呼ばれ方,気に入ってますよ?...箱庭の少女 ……パパとアクマと御人形…………←某ラノベの題名風に読もう!(中身との関係は一切なしw)
アリサ
-
何故、戻って来たの。
<造花の薔薇.1>
はあ、と溜め息をつく。
正直なところ書庫の本は読み尽くした。手持ち無沙汰というか…まあ何回読んでも面白い、いわゆる名作というものも確かにあるけれど。でもいかに素晴らしい本であっても、何百回も読めば流石に飽きが来てしまう。
―――外に行けたらいいのに。...造花の薔薇.1
翔破