タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧(690)
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噛み合わない歯車と合わせる回転数
軋み歪んでどこかへ飛び出したくなってる
いつだって誰も思い通りに動いてくれない
伝えることにも疲れてしまうんだ
積み重なった願望を撒き散らすのは
本当にそこで良いのかなってだけど
指先が画面の向こう側でそそのかす
誰にも知られないように誰か知ってよ
全部全部全部違っ...そうじゃないと思うなら、
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奪い合った最後の一粒を笑って
筋書き通り諦めて手のひらに置く
口に含み広がる甘さとは別のもの
二度と戻れなくなったから知った
干渉波が静かに広がってくみたい
捻れた気持ちをどこまでも解きほぐし
憎たらしいくらいに優しくして
最高に残酷な幸せの記憶にしてる
お下がりの残念賞をもらい続けて
食べてしまえ...アキラメノ干渉波
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隠しきれなかった手のひらに
はみ出してしまう思い出を笑わないで
楽しげに語るのやめてほしいんだ
あれはもう僕の傷口なんだ
あまりに微かな記憶ばかりで
誰の心にも刻まれることはないけど
忘れたふりをしている僕の身にもなってよ
どうしてそう無遠慮なんだろう
通過儀礼だとでも思ってる?
当たり前のマナーな...僕が忘れるまで待っていてよ
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誰にも必要とされないことに
とても安らぎを感じるのは
「そこに居続けていなさい」と
許されたような気がするから
紙ヒコーキが見たロケットを
羨ましく思わなかったのは
誰かの指先に押されるのを
少しだけ誇りに感じたから
クロワッサンが三日月に嫉妬しないのは
コーヒーが合うのは自分だと思ってるから...お月見ベーカリー
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気まぐれだったかもしれない
意図はなく偶然によるもので
そこに居たってだけの話なんだ
きっと今も私はそれを特別に
もし選ばれなかったとしても
何も変わらない違う未来を得る
それなりに幸せで退屈な毎日
なんでこんな事考えてるんだろ
見つからなくなったのは言葉じゃない
不器用なまま嘘をつけずに傷つけては...非接触せれくたぶる
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ひどく色褪せた雨の匂いは
私を巻き添えにして過去に泣く
恐れをなした色彩を盾にして
頭を垂れたまままるで石みたい
衝撃を与えてみれば良いんだ
水は氷になって氷は水になる
分子結合の脆さは私と同じだ
完全な栄養で神経節をもぐ
ひとつだけただひとつ残念なのが
見届ける術を知らないってこと...アセテルレイン
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湿り気を帯びた風はやがて雨を呼び
私達の間に水面を作るのだろう
深く抉れてしまえば足は踏み出せず
煙雨で顔もよく見えなくなってしまう
そこにいるのかを何度問いかけても
濁流が飛沫が何もかも遮ってしまう
届かない届かないどこでなにを今も
俯いてしまえば声は出ないのにだから
その地が崩れ落ちてしまう前に...幕間グラビティ
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どうすればいいって顔で見ないでよ
笑ってほしいだけなのに俯いてしまう
閉じ込められた光は揺れることなく
落ちては舞い上がる埃を照らし続ける
「いつか」じゃだめだっていつも言ってた
急かされてた時計の針はすぐに意味を知った
それでもやっぱりわからないことだらけなんだ
もう少しだけ空を眺めていたいけど
...栄養価の低い魂
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跳ねるように沿うように歌うのは
もう少しだけ離れるのを先へ先へと
愚かな姿を笑われるんだろうな
顔をしかめられるかもしれない
必死だったんだ 今もきっと
どちらが良いかを選び続けて
どちらも手にできなくなってしまう
大切なものは選ばないといけない
誰もそんなこと決めていないのに
目に映る星も映らない...ワスレタランゲージ
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人目も憚らずにずっと泣いてた
そしてそれはいつしか鳴り響く
小さなファンファーレになったんだ
小鳥が一羽囀ってくれたから
もう残せるものなんて無いって
空っぽのポケットが寂しくって
空を忘れるくらい俯いていた
下弦の月が笑っていたっけ
欲しいもの思い浮かべられなくて
誰かに優しくしてもお返しを言えな...singing to reload.
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私だけ知っていること伝える
難しいことじゃない想像して
ありもしないと鼻で笑う前に
一瞬でもそこに咲かせて欲しい
訪ねた誰かに渡す手紙を持って
長い階段を走って下ってくんだ
手にした誰かが笑顔になれば良い
もしかしたら涙を流しても良い
おとぎ話の結末を忘れていても
大切に言葉にした想いは音になり...風にそよぐ星の波
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引き裂かれ掻き毟り猫のように
もとに戻らなくなるまで喚いては逃げた
そうしてなにかが出来上がるわけじゃないのにね
あなたは黙ってそれを見ていた
謝らないにべもない
許したように見えるけど知らない
静かに片付けを始めている
部屋を出ていくときに頭を撫でていく
約束は守るのに約束で縛らない
不思議そうに...hyper shredding.TECH
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それは冷めてしまって儚く
温かな炎をすぐに忘れる
見えないものに向けていた瞳
見えてしまえば避けられる拳
道理にすがっていることがざわついた
あのときほど私は
影になりたいと思うことはない
その道は続いていくのにもう
足跡に興味をなくしている
なにが起こるのか秘めてるか...過眠無休
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あなたの足が踏まなかった
大地に咲く花の色を数えれば
思い出せなかったあのときの言葉を
ひとつでも呟けるだろうか
残されたものには鼓動を奪う風
助かったものには思考を塞ぐ闇
物差しで感情を測ろうとすれば
いつしか体中に目盛りが刻まれる
電気仕掛けでもタンパク質でも
寂しいのはきっと同じなんだろう...Global Positioning Silly
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高みを目指さないといけないって言う
それを目にした誰もが驚くようなこと
いつまでも追いかけ続けていて今じゃ
もうどこが終わりかわからなくなっていた
終わらせることを諦めだと思っていた
追い求めることが使命だと思っていた
高く遠く空まで飛んで飛んで俯くと
誰の顔も見えなくなっていたんだ
きっとどこかで...きらぼし☆ピリオド
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手のひらで押さえつけていた記憶は
指の隙間から抜け落ちて私を襲う
考えないようにしていたいくつもの
秒針すら忘れていく思い出を拾う
闇であれば見えなかっただろう
残念なことにまだ光を呼んでいる
優しい記憶ばかり溢れてくるのは
枯れたことのない涙が知ってるかも
もうここにいないことを何度も確かめた
そ...りとるれとるとむうびい
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花に支えられていたんだ今も
折れそうな茎頼りない葉で
どうして私をここにいさせてくれる
その色さえ覚えられないままで
君の仲間を踏みにじったかも知れない
君の種を潰していたかも知れない
枯れて散り行くのを眺めていただけだ
それでもしつこく私を見ているんだ
言葉になにができたっていうんだ
伝えられたこ...ハナイロコンポジット
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こぼれていくのを止められなかった
あたたかなまま落ちて弾けてく
明かりを消さないと見えないものばかり
でもみんなは必死に照らそうともがいて
そこが最後とは限らない迷宮の終わりには
きれいな宝箱の中に入っていたのは鏡
そのまま放り投げて壁ごと壊して出てく
誰かのルールは私を縛って楽しそうだ
見えてなけ...心室培養
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見渡す限り滅びの影
世界はふたり唄い子呼び寄せ
目にする全て見るも無残
朽ち行く祈り霞み濁る空
結末を知っていた
雷鳴響き夜明けは逃げて
誰もが懺悔語る
雲間から星赤く
注がれてく大地
弧を描き弧を描くならほら...はなむけのシンフォニー
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花を書いていたんだずっと
小さく垂れ下がって俯いて
何処から来たんだろうって
今どんな気持ちなのかなって
目に映らないものは言えなくて
気持ちを形にはできなくなる
安心するものがどこかにあるなら
行列にだって並んでいられた?
吸い込まれそうな瞳も眠りに就けば
誰からも見えなくなってしまうんだ...テオクレノイチリン
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泣きながらだと上手に歌えない
喉の奥から声は途切れ途切れで
だけどいちばん大切なものだけを
こぼしていくように見えていたの
ひと呼吸ふた呼吸はなから抜けてく
色の違う感情を滲むまま沈むまま
血管の色は青か赤か君が決めると良い
目を閉じたら見えてくるものが答え
誰にも聞こえない歌がひとつくらい在っても...自由形の不自由
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くれるって言ってたじゃないか
どうして置き去りにしてしまったんだ
ひとつしかないってわかっていたのに
君だけしか持っていないって言ったのに
駆けずり回ったって見つかりやしない
巡って探ったって目にすらできない
空を切るような旅は足取りすら歯がゆい
星にすら笑われているみたいに思う
追いかけてつきまと...コタエルコタエ
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鈴の音茂みの隙間から覗く目
新しいカギ爪を誰かとともにまた
与えられるようなものはないけれど
欲しがることは教えられるから
人間のカタチは紛らわしく見える
飛べないくせに空ばかり見てんだ
こう考えたらどうかなって笑う
そして君は何も言葉にしてくれない
夜が黒い理由を誰かのせいにはしない
朝が白い理由...プリフェッチ≒スパロウ
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その帰り道まだ同じ道
掠れて消えてしまわないかって
少し心配になったけど
すり切れたのは靴の紐の方で
まだ足は性懲りも無く
全力で惰性を続けてる
軽々しい口元に重々しい猫背で
誰だって見捨てたくなる
泥だらけの靴下とヒジ
振り切れたのは僕の枷の方で...マキモドシリミット
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忘れてしまったメモを捨てられないように
言葉を放り出して感情だけねばついて残る
出したら仕舞いなさいなんて出来たらいいのに
明日また繰り返す忘れてく膨大なカレンダー
なんとかしたかったけどもう潮時かなって
手遅れの諦めが滲ませたお気楽なメモリィ
残念がる不本意な安全安心の残酷を
どうせすぐに飽きて投...Flushed Memory
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見つからなかったものは
伝えてほしかったもので
探されなかったことが
今更になって食らう
お星さまお月さま妖精に
魔法の呪文願ってもねだっても
手に入ることがなく泣くなく
信じていたような気がするけど
間違いだと気づいたって言えばよかった
隠してしまえば捨てられないのにほら...極圧分布
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水たまりに映るのは重たいグレーアウト
虹色も空色も関係が無いんだってずっと
降りそうな雨も降らないままの湿り気は
時計に引きずられてく私に似合ってるんだ
俯いてばかりの日々で聞こえなくなった足音
傘を忘れても濡れても気にならなかった傷痕
荷物だけ重くなっていくのに何も持ってない
地下へ引きずり込まれ...鼓動の半減期
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無くしてしまった沢山のQuantize
確かなものは何もなくって
だから剥がれた名札を拾っている
呼び方を知らないから教えてよ
しがみつこうとしてるparts per million
手のひらに書き込んだセリフはもう
僕が代わりに奪っておいたから
行き方を知らないまま共に行こう
その可能性に僕らは躊...ミライ色ppm
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壊れて上手に鳴らないギターを
見つけて弾いた歪んだ振れ幅
やめてよの声に似ているひび割れ
きれいな音出た思い出忘れた
今にも泣きそうしゃがんでうつむく
弾き方知らない君の名知れない
呼んでも聞いても答えは溶けてく
外れた音程間違う根底
抱えて触れるの冷たいフレット
もしもねこのまま意味なく消えても...ゆびきりフレット
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抱えるほどの花束じゃなくてもいい
初めて見つけた一輪をタクトにして
壮大なイメージは必ず誰かのものだった
才能を散りばめて織り上げられるべきもの
だからそこに自分がいないことは明白で
かすかな熱をいつも涙で消し飛ばしていた
同じように笑っていれば身の程は知らぬまま
きしむ感傷だって笑われるだけの過去...Little‐Little Sunrise