タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧(699)
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くれるって言ってたじゃないか
どうして置き去りにしてしまったんだ
ひとつしかないってわかっていたのに
君だけしか持っていないって言ったのに
駆けずり回ったって見つかりやしない
巡って探ったって目にすらできない
空を切るような旅は足取りすら歯がゆい
星にすら笑われているみたいに思う
追いかけてつきまと...コタエルコタエ
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鈴の音茂みの隙間から覗く目
新しいカギ爪を誰かとともにまた
与えられるようなものはないけれど
欲しがることは教えられるから
人間のカタチは紛らわしく見える
飛べないくせに空ばかり見てんだ
こう考えたらどうかなって笑う
そして君は何も言葉にしてくれない
夜が黒い理由を誰かのせいにはしない
朝が白い理由...プリフェッチ≒スパロウ
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その帰り道まだ同じ道
掠れて消えてしまわないかって
少し心配になったけど
すり切れたのは靴の紐の方で
まだ足は性懲りも無く
全力で惰性を続けてる
軽々しい口元に重々しい猫背で
誰だって見捨てたくなる
泥だらけの靴下とヒジ
振り切れたのは僕の枷の方で...マキモドシリミット
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忘れてしまったメモを捨てられないように
言葉を放り出して感情だけねばついて残る
出したら仕舞いなさいなんて出来たらいいのに
明日また繰り返す忘れてく膨大なカレンダー
なんとかしたかったけどもう潮時かなって
手遅れの諦めが滲ませたお気楽なメモリィ
残念がる不本意な安全安心の残酷を
どうせすぐに飽きて投...Flushed Memory
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見つからなかったものは
伝えてほしかったもので
探されなかったことが
今更になって食らう
お星さまお月さま妖精に
魔法の呪文願ってもねだっても
手に入ることがなく泣くなく
信じていたような気がするけど
間違いだと気づいたって言えばよかった
隠してしまえば捨てられないのにほら...極圧分布
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水たまりに映るのは重たいグレーアウト
虹色も空色も関係が無いんだってずっと
降りそうな雨も降らないままの湿り気は
時計に引きずられてく私に似合ってるんだ
俯いてばかりの日々で聞こえなくなった足音
傘を忘れても濡れても気にならなかった傷痕
荷物だけ重くなっていくのに何も持ってない
地下へ引きずり込まれ...鼓動の半減期
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無くしてしまった沢山のQuantize
確かなものは何もなくって
だから剥がれた名札を拾っている
呼び方を知らないから教えてよ
しがみつこうとしてるparts per million
手のひらに書き込んだセリフはもう
僕が代わりに奪っておいたから
行き方を知らないまま共に行こう
その可能性に僕らは躊...ミライ色ppm
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壊れて上手に鳴らないギターを
見つけて弾いた歪んだ振れ幅
やめてよの声に似ているひび割れ
きれいな音出た思い出忘れた
今にも泣きそうしゃがんでうつむく
弾き方知らない君の名知れない
呼んでも聞いても答えは溶けてく
外れた音程間違う根底
抱えて触れるの冷たいフレット
もしもねこのまま意味なく消えても...ゆびきりフレット
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抱えるほどの花束じゃなくてもいい
初めて見つけた一輪をタクトにして
壮大なイメージは必ず誰かのものだった
才能を散りばめて織り上げられるべきもの
だからそこに自分がいないことは明白で
かすかな熱をいつも涙で消し飛ばしていた
同じように笑っていれば身の程は知らぬまま
きしむ感傷だって笑われるだけの過去...Little‐Little Sunrise
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鳥が羽ばたくのをやめた時
何を感じているかを考えていた
眠りの奥底は透明な宝箱に似てる
光るものが見つからなければ終わり
救わなければ助けなければ失意で
そんな当たり前の地図誰が喜ぶの?
ドアノブを失った扉だらけ並んでる
誰かが開けてくれるの待つだけの日々
消える雲出ずる雲間違えないでいて
地の水空...鳥が羽ばたくのをやめた時
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迷い子は離れずに安息の日々
来たる日も眠れずに観測の鍵
どこにでもどこにでも流れてる
今はもう見えることのない夕暮れ
呼ぶことのないままそばにいたせいで
名前を知ることは叶わなかったけれど
思い出せばすぐに歌に出来るから
必要ないんだって教えてくれたの
ななつめの星を数えたらふわり浮かんで
踊るよう...クランベリー・パフェ
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あぁ輪郭の無い世界をこんなにも
不安に感じていた訳を教えて
音色にすら名前をつけていたくて
鼓動にまで付けていた五線譜
知りたい気持ちは誰しも同じで
伝えたいからシルシ求めていたんだ
それはきっと共鳴のシンフォニー
さざ波のように浮かんでくる未来
だけどね在り方よりも在ることを
繋ぎ止めていたかった...Exhibition Makes
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恋じゃなかったら恋じゃなかったら
恋じゃなかったら何になるのかな
恋じゃなかったら君じゃなかったら
今日じゃなかったら嘘になるのかな
足取りはいつも装うように軽く
信じているふりを隠すのが上手
適度な距離で誰からも遠くて
あんなに目立つのに素早く去った
追いかける瞳すらくらませては
指先を立てておク...不揮発性過干渉中毒
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諦めたのを確かめるように
ここにいること忘れて目を閉じた
念じても変化することのない残像は
どこまで行ってもまとわりついて
針の動く音を判決のカウントダウンにした
流れには逆らえないって知ってる
この街がどうやって出来たかも知らずに
自分の全てを分かっている気になって
最果ての虚栄心全力で吐き出すワ...冷間始動
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路地裏から漏れ伝わってくる声
偽物の振動がありふれた刃を突き立てる
大人しく逃げ出すなんて僕には無理だった
生い茂る草に肌を切られてくことすらも
至らないことがあったのなら謝ろう
けれど一度だって絶やすことのない笑顔
奥に秘めた残響の涙は何処へ連れて行く?
ダンスを踊るには僕の心は狭すぎるよ
くしゃ...裏路地には残心
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知ってたんだ占拠されてるの
突き動かされたもの積み重なって
大好きを作り上げていくんだって
否定も肯定も意味はなかった
何を言えばいいと思う?知らないんだ
鏡を割っても怪我をするだけだし
唇を縫ってもため息は止まらない
だから泣いたって笑っていたい
繰り返される「思うべきじゃなかった」
正しく心を噛...ため息の終わりに祝福を。
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当たり前みたいに出てくるの
引き寄せる必要なんかなくて
勝手につながって溢れてく
まとまりがないのは我慢してよね
想いだけの雑多なパッチワーク
穴だらけでもどう?カワイイでしょ
こんなのプレゼントされても困るけど
捨てるくらいなら一緒に見て笑お
意味なんか無くしちゃえって込めて
脳を通さない恥ずかし...激ヤバ!マグマ大噴火の刑
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電子レンジでできあがる
いつもどおりの笑顔には
味もわからない気持ちが
よく似合っているんだろうな
このまま誰にも気づかれないで
時間が過ぎるのを待つだけで
残酷な快楽にホッとしている
いつまでも流されていようって
塗りたくられた笑顔の膜に
無惨に浴びせられた冷水は...クレンジングすまいる
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ずっとずっと貯めていたものが
そっとそっと失われてくのが
どうかどうか残された僕が
いつかいつか在りますように
すっとぼけた願いの雫は今日も
みっともなくこぼれ落ちて乾いてく
焦らないことは時に手遅れで
君はもう振り向いた後だった
気持ちの何処かでは何度だって
甘い甘い慰めで一杯になって...時計を忘れた針
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靴紐を緩めては締め直して
蹴りつける地面を見つめてる
数秒後にはもういないのに
始まりと終わりを気にしてる
背中に当たる感触は答えにならない
落ちてみて初めて目の当たりにしたのは
マルかバツかそれだけのデキアガリ
どんなに自信を装ったって問いは怖い
求めなければ叶うことも知らないまま
誰かの声援も君...爆音コドー
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関われないで過ぎていくのは
薄っぺらい恥ずかしいノートの横にある
丁寧に作られた素敵な物語ばかりで
幸せな世界まで表紙と数枚だけだ
例えばそこに僕のページを紛れさせ
じゃあ幸せなお話を味わったとして
どの展開にだって僕が触れることはない
文字も挿絵も後書きも変わらない
インクの匂いだけを移されてしま...紙一重の幸福
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もしも今まさにその指先が
シルシを迷っているのなら
選ばないで全て並べてみて
思い浮かぶものを見つめて
そうね今だからその唇が
コトバを探っているのなら
躊躇わずに全て落としてみて
願い募るものを感じて
気持ちに張り付いて現して
見透かされるのは怖いかも...一人称サブスクリプション
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直後に吹いた風から「うそつき」と呼ばれ
笑ってしまうのを抑えきれないまま目を閉じた
仄かなアサツキの蒼い香りが鼻腔に抜けて爆ぜる
夜はまだ目覚めるのを嫌がっているようだった
遠ざかっては近づいていく潮の満ち引きに似た
あなたの揺らめく心はきっと私にも似ている
ぶつかりに行けばいいのに踏みとどまって眺...風の中傷、雨の祝福、
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この夜の終わりにする線が引けるなんて
誰も信じていなかったんだろうな
見つからない画鋲の海の底で這いずった
失望は画用紙を丸めた中に溜まってく
こそばゆい親近感はコンパスの針の先に
蔑んだ彩りは剥がれ落ちた付箋に似てる
焦げ茶色の感傷を飲み干した依存症を
白状さえ出来ないでステープル巻き込む
悔やん...捨て遺書也
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巡り続けてるグルグルの鏡見て
広げ合っているの自分自身向こう側
入れ替わってることも知らないで笑う
裏側の日付はもう何十年も昔なのに
嫌になる不謹慎スキンシップ辛め
今だからとか通用してると思うの?コワ
それを躊躇うくらいなら日本語でおk
叶わないと信じたなら最先端串刺し
転んでばっかりの冷凍庫中身...相 so 冷凍。
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さっきまで晴れていたのに今は
落とした言葉ひとつでモヤがかかる
雲の上に手を伸ばしたいのに
雷が鳴り響いてきてしまうんだ
止めたい止めなくちゃ
君の心から大粒のドロップス
拾いきれない感情は溢れてく
川になって海になって流されて
いつも謝るのは僕の方だけど
それよりも笑顔に届きたいから...まもなく雨が降り始めます
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吐息の形を見つけてしまったあの日から
視界に入る君の輪郭を確かめてしまうんだ
届かないのを知っていてもなお紡いでるのは
どうしようもなく下らない募る想いたち
待っている誰かをずっと待ち続けているの
期待も不安も全て閉じ込めた息づかいは
どこにも色なんて付いてないのに儚げで
ちっぽけな私の息の根を止め...タメイキ最終処分場
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木漏れ日も星明かりも眩しくて
捉えきる前に逃げてしまうんだ
大好きなのに寄り添いたいのに
許容値はとっくに超えている
さざ波もそよ風もうるさくて
感じきる前に塞いでしまうんだ
大切なのに抱きしめたいのに
キャパはもう溢れている
誰がこんなに大きなアンテナにした?
僕の受け止めるものを誰も知らない...ぱらぼら
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寂しさの蔓延したページめくる指
震えているのに気付いて本を閉じた
言い聞かせていたのはハッピーエンド
笑って終わる日が来るからって
でもねでもねやっぱり目を覆ってた
息がしづらかった脈が速まってた
笑えない言い訳を幾つも探しては
定規で引いた褒め言葉で繕ったんだ
汚さで埋め尽くす逃げ口上の墨色は
夜...いないのいないの・わんつうすりい
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聞き覚えのある笑い方に振り向いたけど
どこで会ったのか思い出せないままで
霞んでいく記憶に無いはずの答えを探す
それは涼しげな木陰の下だった?
それは湿っぽい裏路地の奥だった?
それは軋む廊下を曲がった先だった?
それは優しげな色で見つめてた三日月?
そうしている間に遠ざかっていく
こうやって逡巡し...いつか会ったね