ブクマつながり
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「僕、ついて行こうか」
「しつこいって。一人でいいって言ってるでしょ?」
清水谷と取引して、初音ミクのマスターである慈善家、美木に会うアポイントを取り付けさせた。コンサート開催日に近づけば近づくほど、私がもぐりこめる望みは薄くなる。なんとか無理矢理捻じ込んだ一番早く彼女にあえる日和、それが今...天使は歌わない 27
雨鳴
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初音ミクの所有者は何処かの石油王と国際結婚した日本人で、名前はなんとかかんとか美木。苗字は偽造したんじゃねえかと思うほどややこしく、聞いてもすぐに忘れてしまう。 とにかく、その美木は、たいへん慈善事業に熱心と有名だ。 あちこちの団体に莫大な金額を寄付しては新聞に取り上げられ、人として当然のことを...天使は歌わない 26
雨鳴
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「我らーがさァとのー、うつくゥしきみどーりーぃぃぃ、うたーえ永久ぁの豊穣をぉお」
「え、何、デジャブなんだけど」
「ああ めーちゃん。いや何、リンとレンが二人で歌えるような歌教えろって言うから、合唱の基本である校歌を教えてあげようとだね」
「はーい いい子だからおねーさんと一緒に今時の歌をお勉強...天使は歌わない 24
雨鳴
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歌は嫌い。 私は私の声が嫌いだから。
初めて人前で臆する事なく自然に歌ったのは「修」と馬鹿やっていたころ。 次にそう出来たのは―――愛すべきボーカロイドたちが、側にいてくれるようになってから。
真っ直ぐに歌える気がした。
笑いながら。 誰を気にすることもなく。 歌いたいから歌う、そういうシン...天使は歌わない 42
雨鳴
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「馬ッ鹿じゃねーの」
開口一番はそれだった。 自宅に帰る前に、レンを連れてシーマスの所へ駆け込んで、今までのことをざっくりと説明した後での一言だ。 白々とした眼差しにむっとしながらも、彼が何も嫌味だけで言っているわけではないとわかっているので黙ってレンの背中を押す。まだぶつぶつ何かを言いなが...天使は歌わない 19
雨鳴
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可愛らしい家の白い壁に、パトカーの赤いランプの光がちかちかと反射する。 カイトの通報によってかけつけた救急車は血だまりに浮かぶ彼女を見るなり首を横に振り、代わりに警察を呼んだのだ。 かけつけた何台ものパトカーはあっという間に彼女の家を黄色いテープで囲み、多くの警察が行き交う場所に変えてしまった。...天使は歌わない 18
雨鳴
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シーマスの家でメイコが「見た」ものをカイトの時と同じ方法で確認した後、全員揃ってリビングに集まり、今まで起こった事柄を大まかにまとめることにした。 ―――まず、メイコの主人は某国会議員だった。不正にボーカロイドを所持し、更にボーカロイドとしての「歌う」以外の機能を…それも酷く人間性を害った機能を...天使は歌わない 11
雨鳴
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リンとレンの問題はやや複雑だったが何とか解決した。 殺気だった清水谷も、流石にリンが持ち出した「機密」が後ろ盾だと思い通りにはいかず、歯噛みしながらリンとレンの所有権を私に譲った。 覚えていろよとの捨て台詞でも言いそうなご乱心ぶりだったが、リンが顔を出し、自分の思いをはっきりと清水谷に告げると、...天使は歌わない 22
雨鳴
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『―――ブランド業界のカリスマにして近々政界に進出をほのめかしていた社長、そして今回の与党政治家である人物の殺害、この二つの事件には関連があるのでしょうか。インターネットでは被害者二名が殺害された際の映像と思しきショッキングな動画が発見され、話題を呼んでいます。警察は犯人が自ら撮影し公開したもの...天使は歌わない 14
雨鳴
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商品コード[30121] 、VOCALOID NAME [鏡音 リン/レン]。 ボーカロイドが世界で脚光を浴びた火種とも言える「VOCALOIDシリーズ」を製作した会社が造った、二番目のボーカロイドたちである。 ツイン・ボーカロイド…つまり「双子」という設定のため、似たような外見に同じ人間の声を...天使は歌わない 15
雨鳴
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第一発見者の私とカイト、それから修理済みのレンは、改めて警察に呼ばれ、詳しい事情を聞かれた。 一晩たっぷり考える時間はあったので、カイトのことや今まで関わった事件のことの詳細は上手くぼかして話した。 「清水谷を尋ねたのは、一度仕事をした人間として最近の物騒な事件を聞き心配になって。それから可愛く...天使は歌わない 20
雨鳴
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開店と同時にどっとスーパーに客が流れ込む。全て安売り目当ての客で、目をギラつかせて狙いの品があるコーナーへ一直線にカートを走らせる。私は右手にカート、左手にぼんやりしてるカイトの腕を掴んで安売りの品を最も効率よく手に入れられるルートを駆け、まずは大人気の砂糖と卵、更についでに安かった牛肉もカゴに...天使は歌わない 07
雨鳴
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壊れても直せるから壊れてもいいだなんて思える次元はとうに過ぎた。 一つ壊れるたび胸を痛めて、二つ壊れるたび悲しみが襲う。 人ではないとわかっている、理解している、納得している。その上で彼らを「壊れても直せるもの」とは思えなくなってしまったのだ。 この複雑な心中は誰にも理解してもらえないだろう。
...天使は歌わない 17
雨鳴
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「我らーがさァとのー、うつくゥしきみどーりーぃぃぃ、うたーえ永久ぁの豊穣をぉお」
「え。何その歌」
「小学校の時の校歌」
「何だって選曲がよりにもよって校歌なわけ?」
「だから言ったじゃない! だから言ったじゃない! 歌いこんだ覚えのある歌でないとハズれるんだよくそぅ! 恥ずかしいな! だったらもう...天使は歌わない 13
雨鳴
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「…あの。清水谷っていう人は…常磐とどういう関係?」
憤慨をそのままに、荒々しい足取りで高級住宅街を闊歩していたが、カイトの言葉にぴたりと足を止め、振り返り鋭い眼を向ける。もし殺気だけで人が殺せるならば清水谷は今頃苦悶の表情で息絶えていることだろう。 メデューサに見据えられたカイトは石になっ...天使は歌わない 16
雨鳴
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獣の笑い声が聞こえる。甲高い声は夜闇を切り裂いて真っ赤な鮮血を垂れ流す。澱んだ流れが渦を巻いて黒の向こう側に吸い込まれてゆき、また夜の笑い声。けらけらけらけらけら。背骨を引っこ抜かれるような怖気。
「変わらないものなんてないんだよ。 夢見たままでいられるか」
「…変わらないものもあるって、信...天使は歌わない 30
雨鳴
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スイートルームというだけあって、美木の部屋は豪華だった。 彼女の荷物があちこちに積んであってもまるで乱雑さを感じさせない十分な広さと、一目で値段を考えさせる高価そうな代物でありながら同時に落ち着きや居心地のよさなども与えるナチュラルな美しい置物。シンプルな壁紙が、家具の丁寧で緻密な装飾を引き立て...天使は歌わない 28
雨鳴
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しがない作詞家の機転で引き離されたツイン・ボーカロイドは見事ロリコンマスターを退け再び共に歌えるようになりましたとさ。 めでたし、めでたし。
* *
…で、終わるはずだったのに、何故かそのツイン・ボーカロイドは二人揃って私の自宅の前にいて満面の笑顔で手をふっているのだった。 丁度...天使は歌わない 21
雨鳴
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※注意※ ぼかしていますが多少過激な表現がありますので苦手な方はこの話を飛ばしてお読みください。飛ばしても差し支えは無いように配慮して次の話を書く予定です。
国のリストで調べたところやはりMEIKOという名のボーカロイドは登録されていなかった。見た目もカイトと同じく人間と並べて見...天使は歌わない 10
雨鳴
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顔面を押さえてもがき苦しむシーマスを放置してさっさと家へ帰る。連れ立つ二人はどちらも私にはつりあわないほど美形で魅力的ときたものだからカイトに続きまたもご近所の好奇心を刺激することだろう。まあいい、また 「幼馴染の従兄弟の友達の兄貴のホームステイ先の息子が交換留学生としてやってきていたのだけれど...天使は歌わない 12
雨鳴
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ホールの関係者用入り口にひっそりとパトカーの赤ランプが点滅する。客が混乱しないようにと考えた美木は、客が出払った後で警察を呼び更に関係者用の入り口にパトカーを回させたのだ。 客が完全にホールを離れるまでかなり時間がかかったため、時刻は深夜。人々は皆夜の眠りに覆われていることだろう。
何事かと...天使は歌わない 35
雨鳴
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“ラドゥエリエルの試作品”の話を持ち出したら即決オーケー。 普通ならありえないことだが、真偽の定かを確かめずとも、嘘ならば紹介した清水谷の罪になり後々いい材料になるだろうし、真実ならば国に睨まれる心配もないし、彼女にマイナスはない。 そういうことだろう。
「ここにそんなボーカロイドっぽいもの...天使は歌わない 29
雨鳴
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修理技師の男はどんどん奥へと進む。とうとう、「死角」である関係者用の倉庫に辿り着くと、修理技師は初めて足を止め振り返った。暗闇の中、弱弱しい裸電灯の下に浮かぶその目にはギラギラとした危なげな光が宿っている。 倉庫に放り出された、最早使い道のない廃品に囲まれたその男の不気味さ! “悪魔”を前にした...天使は歌わない 34
雨鳴
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…血塗れの女性を公園に放置するわけにもいかないしカイトが喜々としてめーちゃんめーちゃん言ってるので仕方が無いから謎めいた女性をひとまず私の自宅に招く事にした。 なんかもう厄介ごとの匂いしかしないのだけれども、嫌な予感がひしひしとしているのだけれども、それでも第一の厄介ごとは私の邪心が招いたものなのだ...
天使は歌わない 09
雨鳴
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コンサート当日。
ホールの前には人だかりが―――いや、人だかりというよりも、人が寄り集まって一個の巨大な生き物になっているような、うねる群れが出来上がっていた。 集団の発する声や音がぐちゃぐちゃに混じって、夕暮れの赤々と焼ける空にのぼる。 こういう状況になる前に早めに関係者用出入り口からホー...天使は歌わない 31
雨鳴
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自宅に辿り着いたころにはもう周囲は薄暗くて室内が見えにくく、手探りで電気のスイッチを入れる。ぱちんと軽い音と共に照らし出された室内は、なんというか、独り暮らしらしい雑然さに塗れていた。 いくら相手がボーカロイドとは言えソレを見られるのはきまりが悪く、慌てて床に散乱する服やら紙やらを片付ける。 カイト...
天使は歌わない 05
雨鳴
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―――カイトがやってきてから一週間目の日。
珍しくカイトの散歩に私も付き合い、珍しくいつもの安いサンダルじゃなくてちょっとお洒落な余所行き用の靴なんか履いて、誰かと一緒にみる夕焼けはまた違う彩りに見えるのねだなんて珍しく乙女なことを思った、そんな日。
珍しいことなんてするべきじゃあなかった、...天使は歌わない 08
雨鳴
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過ぎ去ったことは、もうどうにもできない。正しかろうと間違っていようと、良かろうと悪かろうと、どうにもできない。
実業家 ジャック・ウェルチ
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私と大江 修が出会ったのは清水谷に仕事を依頼されるよりずっと前のことだ。 元は作家になりたくて、十八で家を出て一人都会にやって...天使は歌わない 36~41
雨鳴
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名前はKAITO―――か。 シーマスによって着々と修理されてゆくアンドロイド…カイトの様子を、しばらくは面白がってみていたのだが、次第に飽きて勝手に部屋のパソコンでインターネットを楽しむことにした。 流石機械修理屋、部屋は何に使うともわからない部品や壊れた機械が雑然と積まれ、あちこちに修理のための道...
天使は歌わない 02
雨鳴
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―――夕暮れの時は過ぎた。 赤く焼けた空は静けさという夜色のマントを被り、何れやってくる青天の時を待つ。だがその輝きの色が訪れるのはまだ先の話だ。 今は星がちかちかと瞬く闇の舞台に、小さな小さな群れが寄り集まるばかり。 ざわめきの中、客席を照らしていたライトがふっと消えた。一寸先も見えない暗闇に...天使は歌わない 32
雨鳴
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青い髪と目をした、見目麗しい、歌うアンドロイド。 商品コード27720、機体名KAITO。 彼がやってきてからはやくも三日がたっていたが、近所の人にアンドロイドだと疑われることはなく、寧ろあちこち散歩して回るカイトの姿を見て「いい男捕まえてきたのね!」なんて羨ましがられることもしばしば。
そうい...天使は歌わない 06
雨鳴
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最後のシークレットゲストである巡音ルカが歌い終えると、会場には割れんばかりの歓声があがった。燃えるように熱いライトの下で、桃色の長い髪を翻したボーカロイド、巡音ルカは涼しげな表情でお辞儀をし、ライトが落ちる。 暗闇。 からからと、異様な音が突如見えぬ舞台上から響く。歌でもバックグラウンドミュージ...天使は歌わない 33
雨鳴
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黒いワンピースが風に靡く。結い上げて後ろでバレッタで留めた髪の毛先が、さわさわと項で揺れる。 私の隣には黒いスーツを着込んだシーマス。彼のスーツ姿を見たのは一体いつ以来だろうか。 多分、恐らくは、「彼」のお参りの時以来。 けれどあの時とは違って私の周囲には四人のカラフルな髪をしたボーカロイドたち...天使は歌わない 44【終】
雨鳴
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天気がいいとはお世辞にも言えない、曇り空の昼間。天の恵みを待ち侘びるようにざわめく木の葉。人々が生活する音色は、雨を恐れ、外ではなく家の中で響いている。赤ん坊の泣き声とそれをあやす母親の甘い子守唄。 子供が走り回る軽やかなステップ。 長い長い世間話のささやき。 幾多の世界を横目に歩く足取り、浮遊...天使は歌わない 23
雨鳴
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自供の中で判明したことだが、犯人は犯行を警察が想像していた以上に重ねており、しかも日本のみならず世界各地で起こされたものだったらしい。故に、割合犯行の多い場所にある、もっと大きな警察署へ移される―――その途中のことだった。 彼が突然呻き苦しみだし、慌てて車を止めた所不意をつかれ、逃走を許してしま...天使は歌わない 43
雨鳴
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※注
wowakaPさまの「アンハッピーリフレイン」を聞いているうち
頭の中をぐるぐるし始めた自己解釈です。
吐き出したくて仕方がないのですがPV作る技術もないので小説で。
多少の流血表現がございます。妄想も暴走しております。ご注意をば。
読んだ後の責任は負いかねます。
“少女”はゆる...アンハッピーリフレイン 自己解釈してみた【01】
雨鳴
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「ようこそカイト、私はあなたのマスターです。」
「初めましてマスター、これからよろしくお願いします。」
今となってはも何十年も前ののように思えるマスターと初めて会ったとき
今思うとどうしてお互いこんなにも丁寧な口調で話せていたのかと疑問に思う
「ええ、よろしく。カイト。」
別段変わったところの無い挨...リムーバルディスク(F:)-新しいフォルダ
晴れ猫
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※ WARNING! ※
■氷村様のお宅でいただいてきた『KAITOの種』(亜種)が出ます
■種じゃないKAITOもいますが、基本バカイト 時々 若干ヤンデレ風味ですのでご注意ください
■KAITO×マスター設定ですので苦手な方は閲覧を避けてくださるようお願い致します
■うっかりいろ...KAITOful☆days #01【KAITOの種】
藍流
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雨が降る。
雨が降る。
鈍色(にびいろ)の天蓋から鉛色の雫が落ちてくる。
雨が降る。
雨が降る。
ただ蕭々(しょうしょう)と雨が降る。
私はまばたきすることも許されぬまま、冷たい雨に打たれ続けている。
堆(うずたか)く積み上げられたガラクタの一つとして、雨に打たれ続けている。
誰の目にとまるでもなく...存在理由 (1)
Oh!磯
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雨が降っている。目を閉じていても、しとしとと音が聞こえてくる。
そのせいだろうか、僕はその日、いつまでたっても眠れなかった。
何だろう……この雨音を聞いていると、心がざわつくというか、落ち着かないというか……。
とうとう僕は、閉じていた目を開いて、起き上がった。
布団の上に座ったまま、窓から差し込む...【捏造注意】闇夜の宴 一ノ刻
桜宮 小春
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君恋る音(きみ・こうる・おと)
1.お代は39,640円なり(配送費無料) ①
「……あ~~……」
―せっかくの休日、外は快晴、ピッカピカの9月の青空…と言うのに、葉月の心はどんよりと曇り空。
朝っぱらから、一人で部屋の中、TVもつけず、音楽もかけないで頭抱えて唸っている、と言うのは、傍から見れば...君恋る音(きみ・こうる・おと) 1-1
ささき蒼衣(そうえ)
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夢追いかけた我武者羅なあなた
わかっていたよ 傷つけられても わかっていた
綺麗じゃない けれど真っ直ぐな君の想い
後悔は しないでいて
くだらないこと 綺麗に感じたでしょう?
昔話 泣くより笑う方がいい
悪い事だけ なんて嘘...Paean(賛歌) -Answer Song-
雨鳴
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「カイ兄ってちょー情けないヘタレだよな」
台所でアイスを頬張っていたカイトに向かって、そう宣ったのは双子の片割れレンだった。
自分より年下のその少年(メイコがいうところの弟)はカイトに冷たい一瞥だけくれた後、斜め前の椅子にドカリと腰掛けた。レンからそんな言葉を貰ったカイトはというと、スプーンをくわえ...[小説]Clear The Decks[カイ(メイ)+レン(リン)]
奈月
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夢を追いかけた我武者羅な僕が
ただ一度きり 君の言葉だけ 胸を射抜き
ただ一度きり 歩いた道を振り返らせた
笑ってた? 笑ってたね
くだらないこと 何より綺麗に思えた
リボンの先 温かいと感じたの
君だけじゃない って言えなか...Paean(賛歌)
雨鳴
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最初は、ただの気まぐれ。
たまたま従兄弟の家の近くに用事があって、たまたま気が向いたから会いに行った。
連絡も入れずに突然行ったものだから、彼はやはりウザそうにしてた。
居座るのも迷惑だし、そのまま、少しだけとりとめもない話をして、すぐに帰るつもりだった。
つもりだった、と言う事はつまり、そうはなら...【亜種注意】―Accident― 第一話
桜宮 小春
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こちらからは、
もうノイズがひどくて外の様子はかすかにしか見えない。
外の音を捉えるマイクから響く音は、
音声解析ソフトがダメになってしまってからは只の雑音でしかない。
マスターとのコミュニケーションは、
テキストエディタを介した文字のやりとりだけになってしまった。
ノイズだらけのモニターには、
ま...小説版「カイトの消失」 1
Vaib_Lasion
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シリアス、へたれ、格好いい兄さん、ひきょう、バカイト、アイス、絶滅危惧種。
沢山の仕事を選ぶことなくこなしてきたおかげで、与えられた情況によって、カイトは色々な表現することができるようになっていた。
ガチであれネタであれ、どんなに無茶なことでもやってみると面白くて、自分の新たな一面を知ることが...Master・誕生日と、記憶と、今現在と。・1
sunny_m
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お前ら何派だあああああああああ!
いいか、この世には「猫派」「犬派」があるように
「カイト派」「バカイト派」などがある
さらに「アイスべきバカイト」「さわやKAITO」「カマイト」などもあるわけだ
あえて言おう、俺は俺派だと
それらは俺であって、俺でない!
言うなれば 猫耳をつけた俺だと言うことだ
...【KAITO】あえて言おう俺は俺派だと【オリジナル歌詞】
ニコ