ブクマつながり
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白い雪が降る。
俺達の立てる音は足音でさえ飲み込まれて消えてしまう。
「ねーレン」
「ん?」
寒い・・・けど別にそれは嫌じゃない。俺達、人間じゃないし。
ただ視界の全てが白いのは、ちょっと不気味だ。
「カイ兄、さ」
「うん」
「きっと幸せだったよね」
「え?」...音のない声(私的soundless voice)
翔破
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枕元のシーツが微かに揺れた。
おなじみになってしまった、涙が落ちた振動。
そんな感触までわかるようになった自分に心の中で苦笑する。
どこまで敏感になるつもりなんだろう、私の感覚は。何年もこうしていたら変わっていくのも当然かもしれないけど。
また涙が落ちたのを感じる。続けざまにぽつぽつ、とシーツが揺れ...いのちの証(私的proof of life)
翔破
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むかしむかしあるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨してた
齢十四の王子様
のちの人々はこう語る
嗚呼 彼こそ正に悪ノ王子
プロローグ 旅の青年
「くあ……」
抜けるような青空の下。青年は口を大きく開けて両腕を上に伸ばす。呑気に欠伸をしている間にも適度な揺れが体に伝わり、座ったまま...蒲公英が紡ぐ物語
matatab1
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「ごめん、飽きた。別れよう」
そう言われた時、世界は意味を失った。
身じろぎをする音に、テーブルクロスを敷く手を止めて振り返る。
レン、起きたのかな?時間的にはそろそろ起きてもおかしくない。
寝過ぎって体に良くないんだったっけ。だったら寧ろ起こしてあげるべきなのかなぁ。
見たところ、今の音...sane or insane?
翔破
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<サイド・L>
ええと、はじめまして。
俺、こういうの初めてなんで良くわかんないですけど…質問に答えれば良いんですよね?
はい、わかりました。
自己紹介、ですか。名前は鏡音レン、14歳です。
中学?いや、行ってません。
あー、ちょっと特殊な事情がありまして。
虐待!?いやまさか!仲良くやってますよ。...カウンセリング
翔破
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それは、六日の朝だった。
<空はブルー。だからこそ、>
おかしいのは私なの?
寄り添う温もりを感じながら、私はぼんやりと考えた。
本当に行くの、なんて言わない。
そんな事確認したって、答えは変わりはしないんだから。
行かないでよ、なんて言えない。
そんな風に縋り付いても、選べる道なんてないんだから。...THE DYING MESSAGE より
翔破
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この世界には、確かにうつくしいものが存在する。
それを知っているから、それに憧れ、焦がれる。いつか自分もああなりたいと思って、多少生活態度を改めてみたりする。
でも同時に、どうしようもないということにも気付いてしまう。私では、届かないんだと。
彼等と私の間の断絶は、どうしようもないくらいに明...私的空想パレット・1
翔破
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「…なんかなー」
「ん?何、どうかした?」
隣に座る女の子…リンの金髪が肩に当たるのを感じながら、首を傾げた。
リンはご機嫌斜め、というか、どこか納得出来ないような顔をして俺の事を見上げて来る。
「いや、なんかレン見てると、『男女の間に友情は育たない』とかなんとか言うような迷信を信じそうになると...楽園に別れを
翔破
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私は瞑目した。
ああ神よ、何故かくも残酷な運命を私に与えられたのですか―――
<ティアラを投げ捨てて>
「もう一曲、いいかな?」
絡んだ指に、意図せずして胸が高鳴るのを感じた。
端正な顔立ち、優しそうな笑顔。今まで私が見たことの無い、ガラス細工のようなその姿。
綺麗な人。
多分それは一目惚れで、私は...こんなサンドリヨンは嫌だ(前)
翔破
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「鏡音リンさん」
「なあに、鏡音レンくん」
「またシャー芯全部無くなってんですけど、これどういうことですか」
「へえー、それは大変ねえー」
「反省のかけらもないとかッ…!」
<だって気になるのよ>
私こと鏡音リンと彼こと鏡音レンはクラスメイト。席が隣で班も同じで、なんかこの思春期特有の男女の微妙な...だって気になるのよ 上
翔破
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「リンー」
「なに、めーちゃん?」
頭だけキッチンから出した格好でめーちゃんが声をかけてくる。私は読み掛けの雑誌から顔を上げて返事を返した。
「あのね、もう夕飯なんだけど、まだレンが買い物から帰ってないのよ」
「え?」
ちょっと驚いて壁の時計を見上げる。
銀の針が示しているのは七時半。別にそんなに遅...なまえのない そのうたは
翔破
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心の風景とでも言うべき景色っていうのは、確かに存在する。
そしてそれはふとした瞬間に俺を捉える。そしてかすかな名残惜しさと共に溶けて消えるのだ。
でも。
ぼた、と顎を伝って流れた汗を手の甲で拭い、マンションの小さな窓の外に広がる嫌味な程に青い空に目をやる。
こんなうだるような暑さの夏の日に思い出す風...私的Dog Day Afternoon 上
翔破
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彼女は、俺を許してくれるだろうか。
<千引の石に罅入れて>
―――ああ、俺は死んだのだな。
ぼんやりと霞んだ景色の中で、俺の頭の隅の方がそう結論を出した。
感覚は、ある。意識も、ある。それでもここは「違う」のだと、心が確かに理解していた。でなければ、こんなに全てが曖昧であるはずがない。
自...千引の石に罅入れて
翔破
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約束をした。
思い出す景色は満開の桜で彩られている。
『やくそくするよ!』
『やくそく?』
その時、僕は子供の必死さで誓った。
『いつか、リンがもどってきたら』
『うん』
その時は疑いもなく叶うものだと信じていた。
『僕がリンを守りたいんだ、ずうっと』
『・・・えっ』...桜に、雪に(私的花吹雪・風花舞)1
翔破
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THE PRESENT ≒ side:C
凍えるほどの冷たい部屋に、三人の男女が立ちすくんでいた。
それは深夜、ちょうど日の変わる時刻だった。“その”瞬間、まるで時が止まってしまったかのように三人の動きが止まる。部屋の中で動く物といえば、せいぜい時計の秒針くらいだろう。室内ではその時計の針だけが...ACUTE 1 ※2次創作
周雷文吾
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昔作文を書いた。
タイトルは『将来の夢』。
『じゃあ、鏡音リンちゃん』
『はい!』
幼い私は喜び勇んで返事をした記憶がある。あの頃はほんとに何も考えてなかったけど。
『わたしは、おおきくなったらおはなやさんになりたいです!』
『にあわねー』
『レンひどーい!っていうかわたしがはっぴょうしてるんだから...両手一杯の(私的恐怖ガーデン)上
翔破
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規約的にやばい気がしたので、ワンクッションとかいうものをやってみました。
・かなりバイオレンスです。
・最低×最低。それなりに気を付けてお読みください。
そうだったらいいのにな
翔破
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「リン、ケッコンしよう!」
白詰草の花冠と白詰草の指輪、そしてシーツのベール。
緑の三葉の絨毯の上で、私は頷いた。
「うん!」
本当は、結婚ってよくわからない。
したからどうなるの?って気もするし、しなくてもいいんじゃないの、って思う時もある。
でも、それがずっと手を繋いで生きていくってことなら…そ...ハッピーマリッジイエローに寄せて
翔破
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何故、戻って来たの。
<造花の薔薇.1>
はあ、と溜め息をつく。
正直なところ書庫の本は読み尽くした。手持ち無沙汰というか…まあ何回読んでも面白い、いわゆる名作というものも確かにあるけれど。でもいかに素晴らしい本であっても、何百回も読めば流石に飽きが来てしまう。
―――外に行けたらいいのに。...造花の薔薇.1
翔破
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少女の後を追って建物の中に入ると、そこはまるでどこかの屋敷のようだった。
「ひ、広い…」
「…そう?普通ですよ」
「え…」
「むしろ…けっこう前に住んでた家に比べると…狭いほうです」
「えー…」
もっと上があるのか、と言いたくなるほどの広さだ。
「でも、こんな大きい家…俺は始めて見ました」
「……そ...【VanaN'Ice】背徳の記憶~The Lost Memory~ 2【自己解釈】
ゆるりー
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雨が降れば蝶は飛べない
光が無ければ花も見えない
だから言葉一つを縁と頼って、私は今日も貴方を待つのです…
<それは止む事なく・ミク>
あら。
ふと視界の端に映り込んだ金色の色彩に、私は何とは無しに足を止めた。
生け垣の向こうでちらちらと見え隠れしていたその色は、よく見ると一人でなく二人...それは終わる事なく・ミク
翔破
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少女が少年と出会ったのは、薄暗い部屋の中だった。
<魔法の鏡の物語>
静かな世界の中で、私はぼんやりと天井を見詰める。ここには窓や電球といったものがなくて、明かりとして機能しているのは部屋の壁と壁の隙間から漏れてくる光だけだった。
私が横たわっているのは狭い部屋。ううん、違う。本当はここは、部...魔法の鏡の物語.1
翔破
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人によってはグロテスクかもしれません。
ご注意ください。
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ぐちゃぐちゃになった『それ』を見た瞬間、思考回路のどこかが決定的におかしくなった気がした。
俺とリンは恋人同士だった。
とても明るくて可愛いリン。側にいるだけで幸せで...Side:レン(私的闇のダンスサイト)
翔破
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割とダークです。ご注意ください。
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闇のダンスサイト、二人で踊りましょう。
私は、限界だった。
世の中には耐えられないものがある。例えばいじめとか。劣等感とか。空気の悪さとか。その他諸々、人によって違うのでし...Side:リン(私的闇のダンスサイト)
翔破
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「リン、レン、自分の部屋が欲しくないか?」
始まりは父さんの一言だった。
「え―?なんで?」
私は口を尖らせた。だって別に不便があるわけじゃないし、今までもずっと同じ部屋だったし。なんでわざわざ分けなくちゃいけないのかな。
お父さんは暢気な顔で指を立てて見せた。
・・・あんまり可愛くない。いつも以上...私的アドレサンス(前)
翔破
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すみません、ギャグです。
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私は、常々思うのです。
―――レンって、男じゃない!
<ぶつけろ枕!>
「信じらんない!信じらんない!」
「ちょ、リン、落ち着いて!」
「落ち着ける訳ないでしょこのヘタレ!」
「へた・・・!?僕が気にしてるの知ってるだろ!?」
「知るかぁ―――ッ!」...ぶつけろ枕!(私的アドレサンス)
翔破
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初めて会った頃、私達は非常に仲が悪かった。これは冗談とかじゃなく、本当に。
『あの澄ました女、ホントやだ』
『勘違いクンって嫌いなの』
そんな風に相手を評したのが一番最初だったような気がする。あんまり良く覚えてないけど。
そもそもその原因はと言われると良く分からない。
ただ親戚でもないのに同じ苗字で...世界の端でステップを・上
翔破
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正直、この時期が誕生日で良いことっていうのはまずない。
「Merry X'mas And HAPPY BIRTHDAY、おーたーのしみTime♪って言ったってねー、Andで括れちゃうのが悲劇な訳ですよ」
「同感同感。鏡音三大悲劇イコール『先輩(有名)』『誕生日(合同)』『滑舌(悪い)』」
「おおレン...メリークリスマス!
翔破
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わたしは可愛いお人形を持っているの。レンという名前よ。
私の言うことにはハイ、ハイと頷くとっても従順なおもちゃ。
檻の向こうでわたしに跪づく、とても綺麗なおもちゃ。
そして、何と言ってもレンは生きているのよ。自我だってあるし壊れ難さは段違い。
どうして手に入れたのだったかしら。覚えていないわ。
気付...私的篭ノ鳥
翔破
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罪に問われ続けどこまできたんだろう
怯えた目を背けもう傷だらけの手
富はいらないけど何故みんな消えてくの
不思議って片付けてねぇ騙されちゃうの
ほらごらんまたそっぽ向いた
夕立ち人の影暗い暗い嫌い
神様もLie
ぐちゃぐちゃな視界クライメライ
意味も知らずに...IF-クライメライ-
Nia
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謁見の間。玉座は二つ。
右側に座るは十四になる王女。
左側に座るは、同じく十四になる王子。
「……退屈ねえ」
紅茶の入ったカップを静かに置いて、リンは片割れに話し掛けた。
「んー」
だらしなく肘を突いて、レンは適当な相槌を打つ。
「なんでこんなに退屈なのかしら」
「毎日同じことの繰り返しだからだよ」...【改造悪ノ】王子と王女【平和すぎる】
音坂@ついった
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「彼らに勝てるはずがない」
そのカジノには、双子の天才ギャンブラーがいた。
彼らは、絶対に負けることがない。
だから、彼らは天才と言われていた。
そして、天才の彼らとの勝負で賭けるモノ。
それはお金ではない。
彼らとの勝負で賭けるのは、『自分の大事なモノ全て』。
だから、負けたらもうおしまい。
それ...イカサマ⇔カジノ【自己解釈】
ゆるりー
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「にい様ぁぁぁぁ、にい様ぁぁぁぁぁ!!!!」
私が連れていかれ、引き裂かれていったのは8つの時。
橙色の花が咲き乱れている季節である。
きっと食い扶持を減らすためだろう、親に売られたのだろう……。
子供ながらに何となく知っていたので悲しかった。
いつもにい様と慕っていた幼馴染にももう会えない。
江戸...吉原ラメント~憂いを帯びた花~
駄駿(Dashun)
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孤独な科学者に 作られたロボット
―――「良いかいリン。一つだけ、覚えておいてほしい言葉があるんだ」
出来栄えを言うなら
―――「はい、ハカセ」
…奇跡
―――「リア充爆発しろ」
<私の理解を越えている>
「ハカセ。意味がわかりません。リアジュウとは爆発物なのですか。不安定な物質なの...私の理解を超えている
翔破