ブクマつながり
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『はい、お疲れさん。二人とも良かったよ』
ヘッドフォン越しにマスターからの労いの言葉がかかる。緊張から解き放たれた俺は、大きく息をついた。
俺の初めてのレコーディングは、彼女とのデュエットだった。初仕事が彼女と一緒だったことは、俺にとって幸せなことだった。
だって、俺は彼女の声で育ったのだ。彼...【カイメイ】俺(達)の歌姫 後編
キョン子
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この物語は、一人の少年と手違い(?)で届いたVOCALOIDの物語である。
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やっとだ。
息を大きく吸って、吐く。
そして、
「やっと届いたああ!」
と、思いっきり叫んだ。
隣の住民からうるさいぞーと、声が聞こえた気がしたが、気にしない。
やっと、届いた!VOCALO...【到着】二人三脚-1- 【えっと、お前誰?】
ティーヴ
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おぼろ気な記憶の声が私に語り掛ける。
指輪を大切にしてね――
誰がくれたのか覚えてない、黒い石の古びた指輪。そういえば机の中に入れたままだったっけ……。
私は何故か突然思い出した指輪を、出してみようと思いつつ眠気に負けてベッドに潜り込んだ。
爽やかな朝の光がキッチンに降り注いでいた。木の家...凍りの心
リオロ
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Q・メイコさんとカイトさんついてどう思いますか?
A・【初音ミクの場合】
ルカちゃーん、聞きたいことってなぁに?
え?おにいちゃんとおねえちゃん?
二人とも大好きだよ!おねえちゃんは強くてかっこいいし、おにいちゃんは優しいし。
私は二人とも大好き!
…え?二人の関係について?それは恋人としてってこと...【カイメイ】許してあげる
キョン子
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「おねえちゃん、髪の毛やってぇー」
「めぇ姉めぇ姉、この服にはどっちのスカートがいいかなぁ?」
「お姉様、お、お口にグロス塗ってもよろしいですか?」
――つまらない。
せっかくの休日だというのに、俺は腐っていた。
理由はたったひとつ。
『彼女を妹たちに占領されているから』。
「はいはい、ちょっと待っ...【カイメイ】おねえちゃんは、誰のもの?
キョン子
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思わず「いたっ」と声が出た。ドアを閉めるタイミングが悪く指を挟んでしまったのだ。
挟んでしまった指を確認してみると、爪の先のマニキュアが禿げてしまっていた。
次第に熱を持っていく指先に息を吹きかけて冷ましながら考える。
今日はとにかく何をするにもタイミングが悪い。
夕飯の買い物に向かう途中...メイコの不幸な一日
ナッコ*
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「よし、乾いた」
ぱん、とシーツを叩くと、お日様の匂いがした。
今日は久しぶりの晴れ間だった。
いいお天気で湿度も低くて、溜まりに溜まった洗濯物をやっつけるにはうってつけ。
いつもは賑やかを通り越して騒々しいこの家も、今は私一人。
ミクとルカはマスターに呼ばれているし、双子はどこかに遊びに出かけてい...【カイメイ】彼の服
キョン子
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私がマスターの元に来て数ヶ月。密林からかなりでかい荷物が届いた。マスターの名前が受取人の欄に書かれている。
それは当たり前か。マスターの自宅だし。
しかしこれだけ大きな箱…人一人は入れそうなんだけど。一体何を買ったんだろう。
…まさかボーカロイドを購入できるほど、マスターがお金を持ってるとは思えない...【カイメイ】 Error 1
桜宮 小春
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そっとカイトの部屋の扉を開けると、薄暗い部屋からかすかな寝息が聞こえた。
真ん中に置いてあるベッドに、毛布に包まったレンがいる。ベッドの上に腰掛け、そっとその髪を撫でると、リン同様、頬には少し涙のあとが残っているのが分かった。
「…メイコ姉…?」
目を覚ましたレンが、ぼんやりした顔で私の名前を...【カイメイ】マイリトルブラザー 後編
キョン子
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「はーい、ありがとうございましたー」
ボイスレコーダーをオフにする。
すると、テーブルの向こうでめぇ姉が戸惑ったような表情を浮かべた。
「…ね、ねぇリン、今の本当にマスターに提出するの?」
「するよー?だってマスターからの直々の依頼だもん」
「…それにしたって、今のインタビューは…」
「いいじゃない...【カイメイ】続・恋するふたりに質問です
キョン子
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開店時間のほんの少し前に森はコックコートに着替えて髪をひとつにまとめて、厨房に立っていた。
「おはようございます。」
先に作業をしていたスタッフの女の子のあいさつに、森もおはようございます。と声をかけながら、手を洗った。
先に作業していた女の子は最近入ったばかりの専門学生だった。短い前髪に小柄な...Cafe・ロータス・イーター 1
sunny_m
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綺麗にカールした睫に縁取られた、アーモンド形の黒目がちの瞳。形の良いアーチ型の眉に筋の通った鼻。口角の上がった唇は果物のように甘くてつややか。手入れの行き届いた長い髪はトレードマーク。まだ幼さのある輪郭に、少女と大人の境目を行き来するうなじ。細い肩にすらりと伸びた華奢な手足。ちょっと胸元が貧弱なの...
Cafe・我侭姫と無愛想王子・1~WIM~
sunny_m
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大好きな人が辛いのは、あたしだって辛いから。
少しでもわけてほしいな。
レンが風邪をひいた…みたい。
調子悪いから学校休むってメールが来たのが朝。
登下校がつまんなくて大丈夫かなって心配したのが昼間。
何か食べたいものある?ってメールしたのが放課後。
プリンが食べたいって返事が来たのがさっき。
レン...風邪
cam_cam
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「メイコさんっ」
五月五日の昼食後。居間で食事を終え、部屋に戻ろうと廊下を歩いていたところ、唐突に背後から呼び止められた。
「カイト?」
駆け寄ってくる足音に振り返る。声で分かった。呼びかけてきたのは青い髪の「弟」だ。私の間近で足を止めて、じっと私を見つめてくる。
頭ひとつ高い「弟」のカイトを...メイコの日【カイメイ】
西の風
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※連作短編集です※
5作品ありますので、【前のバージョン】でお進みください
【カイメイ】Dear my little brothers & sisters【5編】
キョン子
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晩御飯の支度をしていると、腰元に衝撃が走った。
何かと思って振り返ると、大きな真っ白なリボンが背中で揺れている。どうやら腰に回っているこの手の主は、双子の姉の方らしい。
「どうしたの、リン」
「……」
ぐす、という鼻声で、リンが泣いていることに気がついて、私は水道を止めてから振り返る。どうし...【カイメイ】マイリトルブラザー 前編
キョン子
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※ 注 意 ※
当小説はmothy_悪ノP様の「悪ノ娘」、「悪ノ召使」の二次創作です。
mothy_悪ノP様には全く関係はございません。
言うなれば勝手な妄想です。
独自の解釈を多く含みますので、それを嫌悪する方は見ないことをお勧め致します。
何か問題等ありましたら言ってください。...【二次小説】悪ノ国ノ物語~Ⅰ~
MiKё
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とある昔のお話
金色の狐と姫の物語
狐の名を子狐レン。
姫の名をメイコ姫。
狐が恋をしたのは、人間の姫でした。
そんな物語。
― 出会いそして・・ ―
ある昔のたいそう大きい屋敷暮らしの姫がいました。
姫は、屋敷の中だけではなく村や町へと行き見聞をしていました。
そんな時、見聞をした帰りに...― 出会いそして・・ ―
虎龍
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これは、人柱アリスの「夢」がもしカイトなら。
と思ってかいた小説です。
1.メイコ。2.ミク。3.リンレン。4.カイト
の順でかいていこうと思います。
それでは、どうぞ。。。
「ようこそ…アリス」
「!…あんた、誰!」
「僕に名前なんてないよ。でも、そうだなぁ…呼び名がないと不便だし
……カイト。僕...カイトがもし人柱アリスの夢ならば。メイコ編
にぱ(元:狼ひめ)
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朝、寒くて目を覚ました。
ベッドから起きてカーテンを開けると、隣の家の屋根が真っ白。
驚いて、隣のベッドで寝ていたレンを起こす。
「レン、レン!起きて!」
「ん…何だよリン…まだ早いじゃんか…」
一体どうしたのかと眠そうにしながらも起きるレンに、リンは笑顔で窓を指差す。
「見て!雪が降ったの...音雪-otoyuki-
咲宮繿
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どうして本当のことが言えただろう。
奇麗な夢
いつの間に眠っていたのだろうか。
あまり広くない研究室の真ん中、薬缶のシューシュー鳴る音で目が覚めた。
旧時代的なストーブが赤い炎を抱いている部屋は暖かい。でも、何だか置いてけぼりにされているようだ。
窓の外は雪でただ、ずっと白い。
生まれてからというも...奇麗な夢
榎ノ木
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「今日はミクの誕生日ですよ、マスター。」
「......えっ。」
「マスターまさか知らない?」
「ごめん。」
「私の誕生日忘れるなんて。」
「ごめん、お詫びに自爆してくる。」
「えっちょっと、マスター!?」
マスターが急に家から出て行ってしまったので、GPSで生きてることを確認しながら別のとこに行っ...ミク誕
ku-yu
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後悔したいと思いながら生きる人は、あまり居ないだろう。
ほとんど全ての人は「後悔する人生だけは送りたくない」と思いながら生きているはずだ。
にも関わらず、この世に後悔と無縁でいられる人間など、一人として存在しない。最良の選択をしたはずなのに、最悪の結果に打ちのめされる事だってある。
この時もそうだっ...【カイトとミクのお話10】 ~ 受難曲(パッショーネ)・ 前篇 ~
時給310円
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『WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYN!!!!』
「コルぁ―!!!待たんかいクソガキどもオオオオ!!!!」
『待ったら殺すでしょめーちゃん!!』
「じゃあ待たなくても殺す!!」
『うわ―――――鬼めーちゃんだ―――――!!(泣)』...紫色の騎士と鏡の音 Ⅱ~神威がくぽ、見参!!~
Turndog~ターンドッグ~
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暗闇の空、降り頻る冷たい滴、雨。
しかし、それとは対照的である商店街の雑踏の中を、俺は足早に進んでいる。
人々の話し声、波打つ雑踏、どこからとも無く流れ来る音楽。
焦燥する俺のことなど気にも留めない商店街は、相変わらず疲れを知らないような賑やかさで沸き立っている。
首を回して視界を巡らせ、...I for sing and you 第一話「雨天の迷子」
FOX2
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僕の上に降る雪よ
そのまま白く染めてくれ
この身を照らす月の光も届かぬほどに
もう会うことも無い
全てが知ろう答えが消える
花のように散る粉雪に全てが覆いつくされる
君に聴こえるだろうか
僕の最後の歌声が...雪月花
玉烏
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この作品には、かの Oster project さんの名バラード、『片想イVoc@loid 』の歌詞を(勝手に)引用させて頂いております。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
【カイトとミクのお話11】 ~ 受難曲(パッショーネ)・ 後篇 ~
時給310円
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-リン!俺らずっとずっと一緒だよな!-
-当たり前でしょう?ずっと一緒だよ!-
・
・
・
ピピピピピpガチャ
「ん…」
懐かしい夢を見た
俺とリンが14歳で、ずっと一緒にいることを誓ったあの日のこと
「もう9:00か...消滅の残り時間
N@So
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「ふぅ、これで今日は終わりだな。」
とあるサーカスの団長は、そう言って椅子に座りました。
最近、公演が多くて大変なご様子。
青髪の青年の率いるこのサーカスは、団長の両親から受け継いだ由緒正しきものでした。
親の七光りで保っていると、そういう輩もいましたし、サーカスの演目を揶揄する者もいました。
しか...道化師と壊した人形~Lost Actor Circus~
ku-yu
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…新しいのが流行ってるね。何とかルカっていう
「何とかルカっていうのが、流行ってるのね」
…結構、買ってる人が多いよ。あの人もこの人も買ったって
「あの人もこの人も買ったのね」
…英語が話せるんだって
「英語が話せるのね」
…大人っぽい声なんだ
「大人っぽい声なのね」
…そろそろ君の声にも飽きたから...ハツネミク対話篇
sansui
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【ボカロ】めーちゃんが羊【愛の劇場】
冬の朝陽を浴び、私はゆっくりと目を開いた。
いつもと変わらない朝。
だけれど・・・・
もふもふ
「なにこれぇぇぇ!」
体全体から羊の毛が生えていた。
「どうしたの?めーちゃん!」
「どうしたのー。わっめーちゃん可愛いい!」
「メイコ姉、朝から何?」...【ボカロ】めーちゃんが羊【愛の劇場】
エントツ
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清(さや)かに 蒼い月が 照らす夜(よ)には
静かに 友の奏でる 音色(ねいろ)に舞う
花は 笛吹く人の 息吹の端に その身合わせて 震え
鳥は 琴弾く人の 指の撓りに 首向けて
届けよ 古に 舞いながら 想う姿
伝えよ まだ来ぬ日に 雅謳う笛と琴
遥かに 祈りを込め 舞台に上がる
仄かに 照...蒼月演舞
petnoka
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あれから二時間。
状況は今だ変わらず。
あえて言うならラムレーズン色した氷KAITOが疲れて寝たぐらいだ。
…二日酔いするのだろうか。
いくらアイスで酔ったのだとしてもあれだけ酔ってれば明日大変そうだ。
はぁ…。
ため息なんかついてみる。
どうするかなぁ。
結局何があったのかわからなかったし。
そう...KAITOの種6 後編(亜種注意)
霜降り五葉
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※この小説は以下のような内容です。苦手なものがありましたら、
本編はご覧にならないほうがよろしいかと思われます。
■基本設定■
マスターの数だけボーカロイドは存在するという設定で、その中の
とあるマスターのところの、とあるボカロ兄弟たちの話です
ボーカロイドは基本的にPC内に住んでいるはずですが
現...【小説】サンタさんにお願い☆【レン・リン・KAITO】
mileka
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……ねぇ、もしも……もしも生まれ変われるならば
その時はまた……『君』と……。
国中に響き渡る教会の鐘の音。
期待の中生まれたのは、双子の王女と王子。
昔から王家に双子が生まれる事は不吉な前兆と伝えられていた。
大人たちは悩んだ末に、一つの結論を出した。
……祝福されたのは……『僕』だけだった。
『...悪ノ召使を個人的に解釈してみた。
氷雨=*Fortuna†
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一話
部屋の角には蜘蛛の巣。光はなく、薄暗い。狭く、あるのは酷く汚れた光を運ぶことない窓だけだ。そして極め付けには埃だらけ。どこをどう見ても、生活感がないこの部屋に、人が住むような場所ではないこの部屋に、僕らは確かに、住んでいる。
掃除跡のない床に、埃で覆われていないところが点々と。それは足跡であ...【 】
konnnokai
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ホームに降り、振り返ると丁度電車の扉が閉まった
長い時間過ごしたその電車は、春風を引き連れ次の駅へと走って行った
視界を閉ざしていた電車が走り去ると今度は燦々と陽を浴び美しく輝いて
何処までも続く青い海が姿を見せた
ふわりとした風に、飛びそうになるつばの大きな帽子を押さえる
その風は潮の香りと木々の...【元曲:このり作 花の髪飾り】あの子の探し人《作:神崎遥》
神崎遥
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語り部のRe_birthday
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは罪に縛られた少年のお話です。
その少年が目覚めたとき、辺りは暗闇に包まれていたそうです。何も覚えておらず、なぜここに居るのかも分からずに。しかし、その部屋の天井に有った、巨大な緑色のぜんまいから響いてきた言葉によって...語り部のRe_birthday
文鳥
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僕らがマスターに会って一ヶ月くらいのことだった
綺麗な湖にキャンプに行った
マスターがテントとかを張っている間
僕らは湖の周りを歩いてた
綺麗な湖だけど底が深くて
溺れて沈んだら死ぬまで浮かんでこないらしい
僕は...泳げないだから気を付けていたけど
リンが足を滑らせて湖に落ちた
とっさのことだった...黄色と水色
ku-yu
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望木來果(モウギ・ライカ)は4つ年下の従妹で、実家同士が近かった為に子供の頃はよく遊んでいた。
お互い大学入学を機に実家を出て、最近は直接顔を合わせる事は減ったけど、仲は良いままで連絡も取り合っている。彼女が『KAITO』の話をしていたのも、そんな中で交わした雑談のひとつだった。
* * * * ...KAosの楽園 序奏-004
藍流
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久しぶりに夕暮れ前に帰途についた。
珍しく早く家に帰れるな。
…あ。そういえばアイスが残り少なかったはずだ。
買ってから帰るか。無いと文句を言われそうだし。
そう思い至って道を変えた。本来真っ直ぐ進むべき所の角を曲がる。
するとそこには妙な光景があった。
「は、な、し、て、く、だ、さ、い~」
「本当...KAITOの種15(亜種注意)
霜降り五葉
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リンが様子がおかしかった。
話しかける度にビクビクするし、私に近づこうとしなかった。
レンに聞いてもわからない。
のでレンに聞いてこさせた。
「リン何かあった?」
「べ、別に?」
「マスターには言わないからさぁ。」
「……猫拾った。」
「へぇー。」
「黙っててね?」...(non title)
ku-yu
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大学病院の一室で、メイトは深いため息をついていた。
「はぁ~あ」
「どうしたんですか。ため息なんかついちゃって」
アカイトがにやにやしながら近づく。
教授にコーヒーを渡した。ブランデーのいい匂いがした。
「あ~、どうしたもこうしたも、さぁ…。
意識不明になってた患者はみんな目覚めたけど、
原因が...優しい傷跡-魔法の音楽時計- 第27話「暗雲」
アイクル
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「レーンッ」
仕事を終えて帰宅し、ねーちゃんが作ってくれた遅い夕飯を食べ、風呂に入ってようやく自室に戻ってきた俺は、その行動に最初から最後までピッタリと付いて回ってきた相方に、ベッドに座った途端タックルをかまされ布団の上にひっくり返った。
「…リン。頭ぶつけるからタックル禁止」
「はーい」
元気なお...【レンリン】 100分の1の「好き」
ねこかん
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「ようこそカイト、私はあなたのマスターです。」
「初めましてマスター、これからよろしくお願いします。」
今となってはも何十年も前ののように思えるマスターと初めて会ったとき
今思うとどうしてお互いこんなにも丁寧な口調で話せていたのかと疑問に思う
「ええ、よろしく。カイト。」
別段変わったところの無い挨...リムーバルディスク(F:)-新しいフォルダ
晴れ猫
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語り部の悪ノ召使
ようこそいらっしゃいました。このたびお聞かせするのは悪逆非道の王女様に仕えていた召し使いの物語です。
その召し使いは、教会の鐘に祝福され、王女と共に生まれたそうです。しかし、大人たちの勝手な都合で、双子は引き離されてしまい、王女と召し使いとなりました。
召し使いは、王女の命令によっ...語り部の悪ノ召使
文鳥
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誇りと覚悟
メイコ率いる民衆は足止めを食らっていた。数人の兵士が槍を交差させて道を塞ぎ、通れないようにしていたのだ。その指揮官らしい人物は老兵ではあるが、その風格から地位のある人間なのが分かる。
「そこをどいて下さい!」
「ならん! 暴動を止めろと命令が出ている。通す訳にはいかんのだ!」
要求...むかしむかしの物語 王女と召使 第8話
matatab1
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その齢十四の少女は手の中にある小瓶を握りしめる。
彼女は走りだした。向かう先は。
街はずれの小さな港
一人たたずむ少女
この海に昔からある
ひそかな言い伝え
「願いを書いた羊皮紙を」
「小瓶に入れて」
「海に流せばいつの日か」
「思いは実るでしょう」...姫という鳥 城という鳥籠 -悪ノシリーズ- 2/2
ヘルケロ